夕方、帰宅した私は家の騒々しさに異変を感じた。
嬉しそうに、おかえりなさい。をして走る2匹。
嬉しそすぎる。。。
荷物を置こうとした床をみると鳥の羽がひろがっていた。
珍しく玉転がしまでして駆け回る2匹。
冷蔵庫をみると
Ohー・・・っ! メジロっ!
とにかく2匹を褒めちぎる。
ジュレをあげ、興奮さめやらぬので、更に褒めちぎる。
その間にキョロキョロするメジロを拾いあげ小さな箱を探す。
ふと、お母さん、鳥は?と問われるが、さぁ?と答えておいた。
不思議なことがある。
雀しか来ないベランダでへメジロが来たのだろうか。
9年ぶりのハンターは何方がしたのだろうか。
ブナでないか思っているが、確信はしてはいけない。
何故ならブナは、生き生きとした鳥を捕まえたことがないからだ。
とは言え、シメジは老描で歯が弱い。
且つ、手を痛めているのでジャンプが難しい。ただ腕前はブナより上ではある。
私は鳥が苦手だ。
柔らかく小さく潰れそうで怖いのだ。
同じく小動物も壊れそうで怖い。
羽がついた全ての敷物をや置物を洗濯や除菌し、メジロを見守る。
温かく、柔らかく、茶色い目が透きとおって美しい。
初めて頭を撫でたくなった。目を細めてくれる。
傷は無いかと探すと指に爪をひっかける。とても優しい姿が可愛い。
夕食途中、糸が切れる空気を感じ、頭で部屋へ行くとメジロは亡くなった。
抱きあげると、暖かく動きそうで目を開けてくれそうで、指でたくさん撫でた。
優しい姿だった。
私は初めて泣いた。
この子を保護していくんだ。と愛着が湧いて仕方なかったのだった。
※ ピコピコは小さい頃から、鳥を捕えると家へ持って帰っては完食していた。
直ぐに〆、直ぐ食し、僅かな痕跡のみの捕食の仕方は猫の姿として素晴らしいものだった。
獲物を食べた後のカリカリが最高だとピコピコ本人は言っていた。
これは食物連鎖だと私も頭は切り変えた。
野良だったシメジも昔は完食していたようだ。
今は柔らかいものしか余り食べないので食すことはできない。
ハンターの面影すら無くなりかけていると感じていた子供たちへ、喜ばしく誇らしい気持ちを。
静かに目を瞑ったメジロへ、いろんな感謝を。