冷房の効いて居ない部屋から、冷房が効いてる部屋へ私に届く小さい声。
ずっと見てる、じーっと見てる。
シメジが来てって呼ぶ。
こんなこと今まで無かったのに。
小さい声でも母となれば、直ぐ反応する私。
あいよっ!とシメジの呼ぶ部屋へ。
はい、やくそく。
うんうん、約束する、する。
その手に約束。
呼んでくれて嬉しい。
可愛いねぇ。
なでなでなでなでなで。
こんなにも、甘えてくれるんだ。
はっ?!! ← しめじ
!! ← 母
してたわね。
してたのね。
おかあさんっ!
パシャリしたわね。
約束やぶったわね。
も、あっちいって。
「今日の最高に可愛い顔いただきましたっ。」
と浮かれている母に、シメジは冷たし。
パシャリしない約束やぶりの母は煙がられ追いだされる。
冷房の効いてない部屋から、冷房の効いてる部屋へ戻る。
たまに良いでしょ、と母は思うが
人間年齢から家族の中で私が一番年下なので言えない。
※ 遠くから来て。とよばれるのは2度目。
最初は驚き、私は戸惑う。
ピコピコが去年同じ事をしてシメジがしている。
来る迄ずっと見つめられる。ピコピコと同じ様に。
まさかね、貴女までね。
数え直したら約16年なんだ。
熊子より随分、長生きしてるやん(笑)