月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

息子之旅

2013年12月17日 19時39分07秒 | 仏々相念(住職日記)

カウントダウン・・・

 

優しさに出会うと自分の姿が見えてきます。

自分の姿が見えてくると大切な人の涙が見えてきます。

生かされてある、ここにある・・・

 

昨日、打ち終えたブログが投稿の時となりパソコンの不具合。

折角書いた大作も世に出ることなく破棄されました。

まっ、いいか・・・

 

昨日には温かいご縁をいただきました。

午後からM寺様の報恩講に出勤させていただいたのです。

コイツが率先して・・・

なんと、コイツもちっとは成長したのでしょうか・・・

 

お勤めは音楽法要。

そうなんです、こちらのお寺のコーラスの方々やピアノ演奏のお方にウチの方にも来ていただき

この度の徳正寺報恩講(22日昼座)をお勤めさせていただくのです。

そのおはたらきに対して何もお返しできないので

せめてこんなコイツでもお浄土のお飾りにさせていただければって思い立ったことです。

やっぱり、後手後手のコイツで申し訳ないことです。

 

でもやっぱりいいもんです、ご縁を頂けること。

こんなコイツが御浄土のお荘厳にならせていただけるんですから・・・

見事に仕立て上げられたお内陣に座らせていただきながら・・・

いつも思います、

「あなたはお浄土のお飾りにならせてもらったらいいんや・・・」って

恩師が継職法要の時に控室で下さった一言。

どれだけこの一言に力頂いたか・・・

「そのままでええんや・・・」

大事にさせていただいているお言葉です。

 

そんなことを思いつつ優しいひと時をいただいたことです。

 

その晩、息子の新たな旅立ちの書類を家族で書いていました。

あ~、息子も旅立つんだ・・・

そんな実感が押し寄せてきます。

分かってはいたんです、来春には旅立つことも・・・

でも、なんででしょうね・・・

娘の経験があるから免疫が出来ているのか・・・

男同士だからか・・・

これまでサラっとしていました。

でも、昨晩は妙に寂しく辛かったです。

 

思えば、娘が旅立った後

寂しがるコイツをやっぱり支えてくれていました。

口数は少ないですけどやっぱり支えてくれていました。

娘のいなくなった大きな跡を埋めるように

気を遣い、家の中が円満に行くように・・・

ダメ親父を・・・

しんどかったろうに・・・

息子もまた涙を持って支えてくれていたのです。

 

あ~・・・

あと3か月か・・・

どうなるんやろ・・・

 

今年の報恩講のお勤めにも出勤してくれる息子。

体育会系の張りのある声でコイツの心の中までシャキッとさせてくれます。

この声を聞けるのもあと数回・・・

挫けそうになったら息子のこの声を思いだしつつコイツも声張ります、カスカスになっても・・・

その時その時を全力で・・・

21,22日の報恩講、みんなで力合わせて最高のお勤めにさせていただこうと思います。

 

22日の音楽法要の最後のご消息は言葉にならないでしょう・・・

 

浄土で待ってるから・・・

コイツを・・・

こんなコイツを・・・

こんなコイツの目にも優しき涙が出てしょうがありません・・・