月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

爽々勤行

2013年12月23日 21時20分30秒 | 仏々相念(住職日記)

何とま~爽やかな・・・

 

平成25年の報恩講をお勤めさせていただきました。

ドッと疲れが・・・

 

この度のご縁、初めて組内のご住職がお参り下さいました。

市内のN寺様、M寺様、そして坊守の里であるK寺様。

皆様声張ってお勤めして下さり

これまで徳正寺の内陣でこれほどのお勤めがあったかって思うほど・・・

 

コイツはガラスの喉・・・

直ぐにカスカスになってしまいます。

カスカス感が出れば出る程張るもんですから高い音になってしまうのです。

声を落せばいいのでしょうけど蚊の鳴くような音にはしたくないものですから・・・

 

各寺院のご住職がきて勤めてくださるって有難いです。

ウチでは参り合いっていうのをしていませんでした。

坊守の実家では毎年十数カ寺のご住職が参られます。

勿論、義弟もその分参られているのですから・・・

「僕で14カ寺参らせていただいています」ってさらっと言います。

そりゃ、依体を整えられお内陣に座られる姿はお浄土お飾りのよう・・・

きれいなもんです、目で見るものも聞こえてくるものも・・・

しかもこちらでは大きな法要でも会えないような作法もの、声明のお勤め。

簡易的になったところもあるって言っていましたがとてもとても丁寧に勤めておられます。

今年は久しぶりにそのご縁に会わせていただいて感動して座らせていただきました。

本堂中に響き渡るように・・・

なんて気持ちいいんだろうって思ったことです。

 

コイツが参ったからなんでしょうね、

2日目に忙しい中遠方から駆け付けてくれた義弟を見た時は嬉しかったし

肩の力も取れ楽になったような気がしたことです。

いいもんです、頼りになる義弟がいるっていうこと。

 

この度はそんな義弟の寺で感じた思いにさせていただいたことです。

お勤めは正信偈で作法もの、声明ではないものの・・・

いつもは息子が手伝ってくれて声張っていた正信偈・・・

2人のご住職が毎座座っていただき、なお爽やかなお勤めが出来たことです。

コイツの理想とするようなひと時でした。

 

1日目の後、組内のご住職と坊守さんとで少し飲んだことです。

コイツにはこれまでこんなことはありませんでした。

気持ちいいお勤めの気分そのまんまに気持ち良く酔えたことです。

これからは「参り合い」をってことになり

作法もの、声明を練習して・・・

結構、盛り上がり次の日大変でした。

 

ご満座は「音楽法要」

鳴りモノは、息子・娘・坊守が担当してくれてこれもよかったです。

正信偈の中で入れていただいた大金や太鼓、

ピアノの音にリンクするように盛り上がったことです。

お~、きれいやん・・・ってお勤めしつつ思ったほどでした。

勿論、ピアノ演奏やコーラスもきれいでした。

そしてウチのご門徒であるお方が発するオブリガード、

これまでに聞いた中でも最高に気合いが入ったような高き声・・・

お~、ありがたいな~・・・

ってコイツも負けないようにカスカスになりながら・・・

 

きれいな、きれいなひと時でした。

 

しかし、何度聞いても涙が溢れ出てきます・・・御消息。

「浄土にて 必ず必ず まちまいらせ候べし・・・」

 

やっぱり言葉になりませんでした。

 

浄土真宗のお勤めはみな阿弥陀さまのおはたらきいっぱいです。

ず~っと一緒だよ・・・

だから、必ず・・・

 

この度の報恩講で新たな道に進む息子にとって最後の御講さんになったことです。

でも、たとえ道が違えども阿弥陀さまのおはたらきの中・・・

「必ず会える」そう言えるつながりでよかったです。

 

最高の思い出になりました。

 

これからも願生ります、コイツ。

取り敢えずは来月お勤めになるN寺様の報恩講に・・・

あの感動を・・・