月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

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2013年12月28日 19時57分28秒 | 仏々相念(住職日記)

受験か~・・・

 

嫌な響きです、受験。

大嫌いです、コイツ。

 

娘とおつかいに出掛けた午後、

コイツも娘も息子も通った中学校沿いの国道を走っていました。

「あれ、中学校がきれいになっとる・・・」

国道から少し入っているためコイツも気が付きませんでした。

「わ~、いいな~」って、娘。

コイツは何とも思いません。

「小・中・高、もう絶対にいいわ(帰りたくない)~・・・」

即答で断ち切るコイツに呆れる娘でした。

学校、大嫌いですから・・・コイツ。

行きたくもなければ、足を踏み入れたくもありません。

テストでもちっとは出来たならよかったんでしょうが・・・

 

寂しいヤツです、コイツ。

 

お孫さんが受験なんだとか・・・

がんばっている孫の姿を見ると何かしてやりたくて、

それで思い付いたのが「お百度参り」

どうしたらいいのでしょう・・・

 

気持ちは重々に分かります。

上の学校に目標を置いているのなら行かせてやりたいし、

就職したいのであればよいところに生かさせてやりたい。

誰もが持つところでしょう・・・

 

でも、「ちりとてちん」じゃないですけど

塗箸はいくら磨いても塗り重ねたものしか出ませんから・・・

受験にしても重ねたもの以上は出せませんから・・・

いくら神仏にお願いをしても変わりませんから。

そんな都合のいいものがあるのでしたら世の中「グ~タラ感謝の日」ばかりになります。

 

決してバッサリ否定した訳ではないのです。

そのようなことをしてまでも案じてくださるはたらきというものは尊いことです。

今は気付かなくとも、

いつの日か、

あ~こんなに思われて自分のいのちあるんだって気付いたら大切に生き抜こうって思えますもんね。

その今を・・・

どのような結果が出てきたか分からないけれど・・・その時を。

 

一人じゃなかったんだと・・・

 

そんな気付きの場でありたい。