出た出た月が~・・・
明るい外にに気付き思わず外に出てみました。
「ここにおるよ」って優しく優しく・・・
ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・
出た出た月が~・・・
明るい外にに気付き思わず外に出てみました。
「ここにおるよ」って優しく優しく・・・
ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・
見えるかな~・・・
一年で一番寒いとされる「大寒」
しかも、今日は満月なので空気も澄んできれいに見れることだろう・・・って期待していたのですが・・・
どこに行っても、どこにお参りしていても大事にしていただきます。
ストーブを私の方に向けて一人占め状態。
「どうぞ、皆さまの方に向けて下さい」って申しあげるのですが、やっぱりどこもそのままにしとってくださいます。
ストーブも一人占め、阿弥陀さまも一番よく見ることができるスペシャルシート・・・
勿体ないことです。
夜、ホールでご縁をいただいたのですが、
この大寒の寒い時、私が来るのをホールの方が外でジッと待っていてくださっていたのです。
いつもは余裕を持ちお参りするのですが、今日はギリギリになってしまいました。
少しでも早くお参りすればこの方々も身体の冷えも違ったでしょうに・・・
私が遅かったばかりに申し訳ないことです。
しかし、いくら仕事とはいえこの寒空の下でこの私を待っていて下さるおはたらきとは有難いことです。
本当に、有難い・・・
こんな私のためだけに・・・
この私は、そんなこととも知らずヒーターの掛かっている車の中でヨソ事を考えているのです。
そんな私を引っさげてお参りさせていただくものですから、
そのおはたらきに気付き、申し訳なさいっぱい、有難さいっぱいなのです。
家を出る時に息子が帰ってきました。
「寒いけん、これ持って行きんさい」って自分が握りしめていたカイロを渡して下さいます。
「ありがとう!暖かいね」って袂に入れて出発したことです。
一時間強の道のり、袂からカイロを出してはシャカシャカ振り、
息子の優しさと、これを握りしめて一日頑張ったであろう息子の薫りを感じながら
心もポカポカにしていただいたことです。
どこに行っても何をしていても、皆さんに優しく支えていただいて、
そこに気付かせていただいた私は幸せ者です。
満月を見ることは出来ませんでしたが、たとえ見えなくとも間違いなくそこにいて下さる事の確かさ・・・
出遇えてよかった・・・
それぞれの光が・・・
「ワシも後から往くけんの・・・母ちゃんも後から往くけんの・・・」
年老いたお父さんが棺に縋り呟いておられます。
涙いっぱい流しながら・・・
小さくなった背中を見ながら、辛かろう・・・しんどいね・・・
皆さんそれぞれに涙されます。
辛いから心一つにして乗り越えようとしています。
皆が皆、亡き方を想い大切にひと時をお過ごしになります。
尊い命が尽きてしまったのだから出来るだけのことを精一杯に・・・
その気持ちが分かるからこそお手伝いなされる方々も業者の方々も精一杯に・・・
亡き方を送るとはそういうことでしょう。
丁寧過ぎるほど丁寧にして自然なのでしょう・・・
丁寧といっても豪華な葬儀ということでなく、ひと時ひと時を大事にしたいという丁寧さ、精一杯さ・・・
断ち難い恩愛之情・・・
痛いほど分かるからこそ、その涙の切なさが分かるからこそ、
お参りなされた方も業者の方々も皆が手を合わし声をかけられる。
一言一言確かめるように・・・
通り一遍の言動に見えるかもしれない・・・
でも、中には愛する人を見送った時と重ねながらご縁に会われている方もおられるのでしょう・・・
何をしているのか、どういう意味なのか、何を考えているのか、
傍から見て分からないようなことをしている私たち僧侶よりも余程有難い方々ばかりです。
皆々がひと時、死のしんどさを心におき、
深くまた会える、必ず会えることを気付かせていただきながらお念仏させていただきたいことです。
(室手海岸)
今日は亡き父の誕生日でした。
生きていれば・・・74歳です。
いろんな父の姿を想像します。
笑っている顔、難しそうな顔
ご法話をしている姿、書きものをしている姿
老いた姿、病む姿・・・
まだまだ元気でいてほしかったなあ
もっともっと教えてほしいことがあったのに
子どもたちの成長もみてほしかったなあ
介護も看病も・・・
恩返しもできないままだった
心配は・・・
今もかけ通しですね。
お父さん・・・