月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

無量仏子

2011年01月18日 19時24分28秒 | 仏々相念(住職日記)

導いて下さることの・・・

 

久しぶりに市役所に行ってきました。

住民票などが必要だったため書類を書くコーナーに行くと、担当の方なのか記入方法を優しく教えて下さるのです。

いつからこういう方がいてくださってたのでしょうか・・・

私は、こういうお役所の書類って大嫌いで苦手なのですが本当に助かりました。

 

優しく教えて下さる方がいてくださると、なんと心丈夫なことか・・・

 

あぁ~、私もご門徒さんにこういう存在であれたらいいよな~って待合場所の椅子に座りながら思ったことです。

番号を呼ばれたのも気付かずに・・・

 

如何せん私の場合、ご門徒さんを導くどころか「さぁ~・・・?」って悩むのが関の山。


我今楽生

2011年01月17日 21時10分36秒 | 仏々相念(住職日記)

きれいです・・・

 

あなたとずっと一緒にいることができたら、どんなに楽しいだろう・・・

あなたとずっと一緒に歩むことができたら、どこまでも行くことができるよう・・・

 

そんな若い時もありましたね・・・

 

「素敵なことは素敵だと無邪気に笑える心が好きさ・・・」 『SOMEDAY』佐野元春

 

そんな心のあなたの傍にいれるからこそ、きれいだと思えるのでしょう。

今日も、ありがとう・・・


念仏あられのはなし

2011年01月17日 20時41分48秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今年も念仏あられをこしらえています。
まずは、お正月のお供えのお餅をお下げして、コットンコットン賽の目に切ります。
わたしは押し切りのお餅切り機を使っています。
できるだけ大きさを揃えながら、コットン…コットン…
ご門徒さまがお供えしてくださった大切なお餅です。
大事に大事に、コットン…コットン…
そういえば、わたしが子どもだった頃、冬になると、母が毎日のようにお下がりのお餅を包丁であられに切っていました。
固くなったお餅を包丁で切るのはさぞかし大変だったろうといまさらながらに母の苦労を思います。
さて、三夜かかって、八升のお餅を切り終えると、寒のうちによく干します。
今年は格別に寒かったですし、乾燥した日も多いのでよく乾きそうです。
毎日、さら~っと混ぜて、そして、ちゃらんちゃらんときれいな音がでるくらいまでよく干します。
寒の間にしっかりと干して、そして、また年末の報恩講まできちんとしまっておきましょう。

今年もおかげさまで念仏あられをこしらえることができました。
ありがたいことです。


用心用心

2011年01月16日 19時40分11秒 | 仏々相念(住職日記)

暴風雪警報・・・

 

昨晩より酷い風雪でした。

本堂の建具が壊れては大変と夜に雨戸を閉めていました。

「よ~し、これでよし!」

数年前までは古い木製雨戸、建てつけが悪かったり割れていたり酷いものでした。

今ではご門徒のお力をいただききれいなサッシの雨戸になっています。

スーっと押せばサーっと流れてくれるので思い付きもいいのです。

ありがとうございます。

 

朝、辺り一面真っ白になっていました。

雨戸を開けながら遠方よりお参り下さるご門徒のことを案じたことです。

「危ないですからゆっくりお参り下さい、遅れても構いませんから・・・」

って昨晩、電話していたのですが定刻にお参り下さいました。

「大丈夫でしたか?」

「大丈夫です、スノータイヤ履いてますし用心して来ましたから・・・」

 

午後、次は私の番です。

毎年、スノータイヤを着けようかって悩みながら結局着けずにいる私です。

雪が積もり冷たくなったニコニコさんのエンジンに恐る恐る火を入れます。

「キュルキュルキュル・・・ブオン・ブオン!!!」

いつもは「キュル・ブオン!!!」って一発で掛かるのですが、寒くてしんどかったのでしょうね・・・

「さぁ、行こうか!ボツボツ行こうな!」って走り始めました。

国道の雪も大分溶けているもののまだ結構凍っていました。

 

ご縁をいただいたのは17年忌のお勤めでした。

「あ~、もう17年なんだ~・・・」

お内仏さまの前に座らせていただくまで忘れていました。

当時辛く、悲しいことがありもの凄く悩んでいた頃でした。

毎晩毎晩、坊守と悩み・・・

大学の親友に会っては愚痴を聞いてもらっていました。

 

ターニングポイント・・・でした。

 

あれから・・・17年。

間で住職にさせていただき、

お陰さまの日々を生かさせていただこう!

一度一度のご縁、精一杯のところでお勤めさせていただこう!

声が潰れ、カスカスになろうとも張りながらお勤めさせていただこう!

って、坊守と走ってきました。

 

良かったのか、悪かったのか、今ここにいます。

 

ブログを書く為にパソコンを開くとご門徒からメールが届いていました。

縁あって数年前よりお付き合いをさせていただいているご門徒さんです。

私と同年代の方々ばかりのお家で

お母さんのご縁に会うために皆さん遠近各地より帰省され賑やかに優しく時が流れます。

その中のお一人が思いがけず去年、ご家族を連れられてお参り下さっていたのですが、バタバタしておりお会いすることができませんでした。

その時のお礼の手紙を出していたのですが、その返事をいただいたことです。

本堂にお参り下さり、子どもさんが喜んで下さったこと、

私の腰を案じて下さったこと。

そして、このブログを読んで下さり、「仏さまとクルマとYAZAWAが好きな住職」と聞き車の開発を手掛けている者としての喜びのこと。

嬉しいメールが届いていました。

 

あの時、違う選択をしているとこの方にも会うこともなかったのです。

いいえ、この方だけでなくあの人にも、あの人にも・・・

 

これからも自らの足元を見つめながらボツボツ坊守と願生っていきます。

 


先輩方々

2011年01月15日 18時39分04秒 | 仏々相念(住職日記)

読んでますよ~・・・

 

関東からお父さんのご縁でお帰りになられました。

ご夫妻とお姉さんの3人でのお参りでした。

穏やかで優しいひと時をいただいたことです。

 

一緒にお経本を開き読んでいただきながら、いろんなことを思ってくださっていたようです。

「生きたいんです」・・・

お姉さんの言葉に強く私も頷かせていただいていました。

いろんな事がある人生の中に支えてくださる優しさに出会われておられるのでしょうね。

 

最近、お参り下さった方々が一緒にお勤めをしてくださいます。

いつも力の無い住職は、背中に聞こえる「浄土三部経さん」の言葉に励まされることです。

「お前を救う、必ず救う・・・」

有難いな~・・・って私が聞かせていただいていることです。

 

どこまでも着飾ることしかできない私です。

「そのまま、お浄土のお飾りにならせていただいたらいいんだよ」

っておっしゃっていただいた心の師のこのお言葉を常に胸におき歩みつつも、

「そのまま」と言われて「このまま」の自分をやっぱり見てしまうのです。

 

何の知識もないのに偉そうな自分・・・

有難くもないのに有難そうな姿でいる自分・・・

人の目ばかり気にしている自分・・・

何もかも自分一人でできているような気でいる自分・・・

等々・・・沢山沢山

 

こんな私に「大丈夫だよ」とご門徒の声を通して聞かせていただくことの有難さ。

頭が下がるひと時をいただいたことです。

 

「このブログも故郷を感じながら読んでいますよ。毎日毎日なかなかできないですよ。度々、共感しながら頷いています。」

って弱輩者をお育て下さいます。

情けなさいっぱいの住職を包んで下さってありがとうございます。

どこまでも「このまま」の私ですが、願生っていきま~す。