諏訪湖の花火は、湖の中から打ち上げる。
観客は、湖を取り囲むようにして見物をする。
僕は行くまで知らなかったのだが、湖には幾本か突き出た船橋があり、そこが特別観覧席として、用意されていた。
申し込んで、予約するわけだが、当然すごい倍率になるらしい。
そして、河西さんは、旅行代理店のJTBに勝ち、もっとも湖に突き出た、まさにかぶりつきの席を押さえていた。
しかも、新参者の僕には、その中でも一番前の席に座らせてくれたのだ。
船橋の端から足をぶらぶらさせ、灰を被ろうか、と思えるほど真上に上がる花火を見、何故かしら、宇宙を思った。
まさに宇宙の始まりも爆発、輝く花火は星々や銀河、煙は星雲となり、大きく広がり、消えてゆく・・僕らの意識するこの宇宙も、ビッグバン以来、膨張し続けているらしい、いつかは収縮に向かう、と言うが、時間の基準が違うだけで、花火のように、広がり、消えてゆくだけなのではないだろうか。
花火には、その華やかさと裏腹に、どこかそんな切なさを感じる。
観客は、湖を取り囲むようにして見物をする。
僕は行くまで知らなかったのだが、湖には幾本か突き出た船橋があり、そこが特別観覧席として、用意されていた。
申し込んで、予約するわけだが、当然すごい倍率になるらしい。
そして、河西さんは、旅行代理店のJTBに勝ち、もっとも湖に突き出た、まさにかぶりつきの席を押さえていた。
しかも、新参者の僕には、その中でも一番前の席に座らせてくれたのだ。
船橋の端から足をぶらぶらさせ、灰を被ろうか、と思えるほど真上に上がる花火を見、何故かしら、宇宙を思った。
まさに宇宙の始まりも爆発、輝く花火は星々や銀河、煙は星雲となり、大きく広がり、消えてゆく・・僕らの意識するこの宇宙も、ビッグバン以来、膨張し続けているらしい、いつかは収縮に向かう、と言うが、時間の基準が違うだけで、花火のように、広がり、消えてゆくだけなのではないだろうか。
花火には、その華やかさと裏腹に、どこかそんな切なさを感じる。