「つねさんぽ」は不定期更新 Since 2009

TSUNEAKI THE ADVENTURE Since 2009

週魔Ⅱ ちばのち

2012年09月23日 | 日誌

人生は人それぞれが、1本の道を歩んでいる。

道はまっすぐではなく、グネグネと曲がっていたりもしている。

行先は、誰にもわからない。時折過去に来たところに近い所に来ることもあって、もしタイムマシーンを作るのであれば、今いる道から過去通った道に飛び移ることができるのならば、タイムマシーンは可能になるのかもしれない。

先日、通っていた小学校の近くに来た。近いというか小学校のかなり近所に来た。

懐かしさに身を任せ、フラフラと散策していたら、本八幡へ行くバス停に一人の少年がバスを待っていた。

かなり見覚えのある顔だ。

それは小学生の頃の僕だった。

道と道が近づいたために時空にズレが生じたのだろう。

恒明少年が僕に話しかけてきた。

恒少年「やあ、やっと来てくれたんだね。僕はずっと待っていたんだよ」

恒少年「いままで何度か近くに来たと思ったら、さっと帰っちゃったよね」

恒少年「なぜ小学校を避けていたんだい?」

僕「別に避けてなんていないよ。特別用がなかったから・・・。そうか・・・待っていたのか。すまなかったね」

恒少年「千葉を封印したいのかい?」

僕「そんなことはないさ。おじさん千葉は好きさ」

恒少年「嘘だ!!おじさんは嘘つきだ!!中学・高校に上がって、隅田川のほとりの学校に行ったもんだから千葉時代を封印したんだろ!ちょっと都心に近付いたもんだから千葉を捨てたんだろ!!俺は東京の人間だって自分に言い聞かせてたんだよね。江戸川区に住むことにコンプレックスを抱いていたんだよね!」

僕「は、はあ!?何のことやらさっぱりわからないよ」

恒少年「ママチャリで皇居近くまでいって地元の人みたいな顔してぶらぶらしてたろ。誰にでもなく都民ぶりをアピールしていたろ」

恒少年「大学は神奈川に行っちゃって、藤沢に一人暮らししたもんだから、今度は湘南の人面しちゃって、『藤沢は第二の故郷』なんて言ってたろ!!隣駅は湘南台なんて名前だけど湘南台から江ノ島まで電車で30分弱かかってたろ!!」

僕「・・・・。」

恒少年「スラムダンク人気に乗じて江戸川も千葉も天秤にかけて藤沢をとったろ!!」

僕「や、やだな~・・・。何言ってんのかなぁ」

恒少年「卒業して江戸川区に帰ってきたら、今度はネイティブな江戸川区の人面しちゃってさ」

僕「や、やめろ!!」

恒少年「で、今度は『つねさんぽ』など称して千葉を攻撃しだしたよね。なんで千葉に冷たいんだよ。あんたは千葉とは切っても切れないんだよ!!」

僕「うるさい!!黙れ!!」

恒少年「いや、止めないよ。野球だってホークスからマリーンズに鞍替えしたじゃないか。しかも奥さんは千葉の人じゃないか。そして子供たちには千葉の血が脈々と流れているじゃないか。」

僕「う、うぉーーーー」

恒少年「おじさん、ここへ来たのにはあなたには千葉が身近に存在するんだよ。さあ、思い出の校舎に足を踏み入れてごらんさい。あなたの少年時代過ごした6年間がよみがえってくるよ。そして千葉の心を解き放つんだ!!」

僕「あ、あああ、ああ・・・・」

恒少年「あっ!!本八幡行きのバスが来た。僕はこれに乗るね。じゃあ達者でね」

僕は京成バスに乗る少年時代の僕を見送った。そして彼は、僕のたどった道を進んでゆく。逆らうことのできない道を。

少年時代の僕に背中を押され、昭和学院小学校の門をくぐってみようと思う。

ありがとう恒明少年。

っていうか、簡単にいえば、用事ができて小学校の近くへ行ったので、それがとても久しぶりだったのでせっかくだから見て帰ろうかなということです。

続きは次回へ

To be continued.

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