巨人対中日のクライマックスシリーズ。
巨人が3連敗のあとの3連勝で日本ハムとの日本シリーズ出場を手にした。
シーズン中から本領を発揮できず、CSでもバットは湿りがちだった村田修一ではあったが、昨日試合ではホームランをたたき出し、守備でもいい守備を見せ、勝利に貢献した。
村田修一は松坂世代と呼ばれるプロの一線で活躍を見せている1980年生まれ。
その世代の代表格はもちろん松坂大輔だ。
その松坂大輔の弟は2歳違いの松坂恭平。
都立篠崎高校出身である。
その松坂恭平が江戸川球場で甲子園の予選会に篠崎高校の中心選手として出場した1999年の夏。
江戸川球場に一人の男がもう一つの試合をしていた。
彼の名前は岡本恒明。
当時25歳の若者だった。
開場始まって以来の江戸川球場の超満員のスタンドに岡本はいた。
もちろん多くの人たちの目的と同じで松坂の弟、松坂恭平を観に来ていたのだ。
江戸川球場はHPによると収容人員は4000人。内野席はベンチシートで外野席は芝生となっている。当時プロの2軍も年に1・2回はイースタンリーグの試合を行っていたと思われる。
両翼90m、センター110m今の球場のサイズでは2世代くらいのサイズであるが、西葛西駅前という立地条件のよさが売りである。
江戸川区球場 http://edo-s.o-ence.jp/s1.html
その日は内野の4000人の収容人数を遥かに越え、外野の芝生席(?)まで解放となった。
篠崎高校は劣勢でコールド負け寸前だった。しかし観客は松坂フィーバー真っ只中の松坂大輔の弟の姿を最後まで観たくて席を立つものはいなかった。
そんな中、三塁側の内野と外野の境目あたりのスタンドでは、野球とは関係のないどよめきが起き始めた。
普段は閑散とした観客席にどっと人が入り込んだので、そこに巣を作っていたアシナガバチが人々を威嚇しながら、客席を回遊していたのだ。
ブーン、ブーンと不気味な羽音をたて、人々を威嚇するアシナガバチ。
その度合いはエスカレートしそうで、蜂と人間の微妙な対立構図を描いていた。どちらかが刺激をしたら、スタンドはパニックとなる寸前まできていた。
しかしながら蜂は、威嚇を止めない。人間も刺激しないように相手にしない素振りだが、あの羽音を聞くと身構えずにはいられない。
そこに口火を切ったのが、岡本青年である。
履いていたスリッパを右手に、左手には缶ビール。蜂が岡本青年の頭上に達した時、閃光一撃。
確かな感触が愛用のスリッパを通じて青年の手に伝わった。
蜂は気を失い青年の前へポトリと落ちた。
沸きあがる歓声。
しかし、数分後今度は2匹の蜂がまた来たのである!!
岡本青年はいかに!!
アシナガバチVS岡本の戦いは!!
♪ちょうど時間となりました~
♪アンアーアーン アンアーアーン アンアーアン アアアアアーン♪
♪まーーーた じーかーーーいーーー♪
2ne