ドラフト「怪」説2010「ワタシもあのクジを引いてみたい」その４

★オリックスバファローズ

１位(×大石達也投手・早稲田大→×伊志嶺翔大外野手・東海大→×山田哲人内野手・履正社高→)
後藤 駿太 (ごとう・しゅんた) 外野手 18歳
右投左打 180cm75kg
群馬・前橋商業高
誰が付けたか「群馬のイチロー」。その異名の通り、打てば左右に鋭い打球を飛ばし、守れば打球への勘が良く、走れば加速力に長けている、走攻守三拍子揃ったプレーヤーである。

２位
三ツ俣 大樹 (みつまた・たいき) 内野手 18歳
右投右打 177cm80kg
東京・修徳高
投げてはMAX149キロ、打てば飛距離抜群のパワフルなバッティングで魅せる逸材。視察した広島・苑田聡彦スカウト部長は「今年の高校生内野手ではNo.１」と高い評価を与えている。

３位
宮崎 祐樹 (みやざき・ゆうき) 外野手 24歳
右投右打 177cm82kg
長崎・長崎日本大高－亜細亜大－セガサミー
大学までは捕手で、社会人で外野に転向してブレイク。俊足強肩に加え、広角に強い打球が飛ばせる実戦派のプレーヤー。明るい性格で、ムードメーカーとしての活躍も期待できる。

４位
塚原 頌平 (つかはら・しょうへい) 投手 18歳
右投左打 184cm80kg
茨城・つくば秀英高
今夏の茨城大会ではまさかの初戦敗退を喫するも、長い手足をバランスよく使ったフォームから繰り出される速球は、MAX148キロ。視察に来た多くのスカウトの目を釘付けにした。

５位
深江 真登 (ふかえ・まさと) 外野手 23歳
右投左打 176cm75kg
長野・松商学園高－龍谷大－(関西独立リーグ)明石レッドソルジャーズ
元は投手だったが、大学でヒジを痛めて断念。明石入団後に本格的に野手としてスタートを切り、頭角を現した。50ｍ５秒65の俊足、故障後でも遠投110ｍという驚異の身体能力を持つ。

解説
１位で大石にアタック。このくじ引きは「外れてもともと」。しかし、まさかこの後さらに２回くじ引きをやる羽目になり、しかもどっちも外れというのはいやはや何とも。岡田彰布監督が「大失敗や…」とボヤくのも、気持ちはわかります。しかし、やられっぱなしではない指名で、うまくフォローしたのは立派です。
このところ、投手中心の指名が続き、野手陣が手薄になっていたので、今年は野手中心の指名になるだろうというのは予想していましたが、その予想通り、５人中４人が野手の指名でした。個人的に注目しているのは２位の三ツ俣。近年、右投げ左打ちの野手が増えてきた中、貴重な右のスラッガータイプです。T－岡田に続く和製大砲候補として、うまく育ててもらいたいところ。
３回くじを外した割にはなかなか悪くない指名だと思います。また、大学生、社会人大好きなオリックスにしては珍しく、高校生を３人指名してきたのが興味深いところ。今後の育成に期待したいものです。