興禅寺の碑(いしぶみ)
(南丹市園部町船坂上ノ段)
(南丹市園部町船坂上ノ段)
園部町の寺院をめぐって…三年余り。町域に44カ寺程!ありますが、只今その7割程訪ねることができた。その殆んど禅宗、特に曹洞宗が圧倒的に多いのには驚いている。なぜ!どうして!だろうか…疑問符が付くところ。その時代の藩主(領主)の影響が…強く働いたと推察するが!?…。蛇足ですが能勢地方(大阪府能勢町)では、領主能勢頼次により領内の寺は全て日蓮宗に改修させられた地域もある。
境内に後世に伝える碑が建っています。碑文には『隋処作主』と刻まれています。人の道の奥深い含蓄(がんちく)な言葉ですね。ご住職に碑の意味を聞くと、臨済宗開祖の臨済義玄禅師の言葉で「随処作主」(ずいしょさしゅ)。「どこへ行っても、主になって行動すべし」という意味だそうです。自分が選んだ道や、与えられた道に従い精一杯生きるという意味らしい。