誰もが何かの失敗した経験をお持ちでしょう。
いつも自分を責め、ああすればと良かった。
もっと他の対応があったのではないか?
その後悔の念が、何時までも残るものです。
地域交流仲間で、平均年齢を超えたばかりの御夫人が
喫茶店で一緒にコーヒーを飲みながらの会話です。
「最近、やけに若い時の失敗の後悔の念に陥ってしまうの、
これって認知症の始まりかしら?」
「アーすれば良かった、こうすべきだった。その後悔?」
「あなた、そんな事ないですか?」
「頻繁にあるよ。ただ人に言わないだけ。」
「アー、そう。じゃ私と同じだ」
失敗は成功の基と持てはやされているが、成功をもたらさない失敗は
その後悔の念だけが、何時までも残ってしまう。
年老いて、夢や希望など縁遠くなってしまっては
かっての苦い失敗が次から次へと思い出されてくるようです。
それも、事細かく鮮明に脳裏に映し出されるのです。
そんな経験ありませんか?
なかなか、人前でお披露目する話ではありません。
誰のも話さないで、一人で抱えて悶々しているのが実情。
「一人でいると、碌な事は無く、うつ病になりそう!
今日は話を聞いて貰って、ありがとう!」
一回り年上のお姉さんからケーキ付コーヒーをご馳走になった。
医者でもない私がカウンセラー役を果たしたような感じがする。
数多くの失敗と共に生きて来たシニア世代の若かりし日々に
共有するものが沢山秘められております。
それを語れる仲間が側にいる事が、これからのシニアライフに欠かすことの出来ない
大切な事ではないでしょうか?