昨日・今日と、ねえねの園では、生活発表会でした。
ねえねは、特に1年目の頃は、何をどうしていいのかもわからず、毎日が苦痛で、苦痛で、一年の中でも、一番苦手な行事でした。。。
ピアノも苦手でしたから。。。
その当時、主任の先生に、
『この時期の保育は、一年の集大成だから、“今”、できないんじゃなくって、“一年”どうやって、子どもたちと過ごしてきたかじゃない?』といわれました。
一年を振り返り、一年目ではあったものの、年長児とどのように過ごしたかな?と考えてみると、確かに、子どもたちに助けられてきたんだなぁ。。。と思うことばかり。
いざ、“さぁ!発表会頑張ろう!”なんて気持ちを、育ててあげることができていなかったことに気付かされました。。。
でも、遅すぎた。手遅れでした。
今となっては、本当に、当時の子どもたちには、
『先生、何にもできなくってごめんね』と反省の気持ちでいっぱいなんです。
この時期になると、いつもそのことを思い出してしまいます。
今年も、その時期がやって来ました。
ねえねは、クラス担任ではないので、いろんなクラスの子どものサポートすることがメインなんです。
今回は、ひまわり組に入ることが多くなりました。
ひまわり組は、年長児のクラスです。
クラスの活動に参加しにくい子どもが数人いました。
しかし、彼らは彼らで、この一年、いや、三年間を通して、一歩ずつ、前へ進んだり、立ち止まったりしながら、成長しているのですが、やっぱり、集団活動・一斉活動となってくると・・・参加しにくい面があります。
担任の先生も、そんな子どもとの距離感や参加の仕方をよーく考えてくれているし、園全体でも、そんな子どもたちに対して、声をかけたり、見守ったりと、その子自身をしっかりと受け止めようという配慮をしています。
そんな中、ねえねが、特に見てきたDクンは、音に敏感でした。
数年かけて、わかったんですが、音や大勢が集まる場所での挨拶(声がそろってしまう挨拶“おはようございます”や“お誕生日おめでとう”“ありがとう”・返事“ハイハイ”)などが苦手です。
園生活の中でも、挨拶は、大きな返事はダメ。
歌も、苦手な歌(元気な声で歌う歌)はダメ。
と、他人からみれば、なんでもないようなことが、とっても不快に感じてしまい、その場にいることができなくなる。
いることができても、自己調整できなくなり、物を投げたり、他者を叩いたり、大泣きしたり・・・と、見ていても辛くなる姿がありました。
そんな彼が、発表会に参加できるのかどうか?どうすれば参加できるのか?考えて、やってみて、考えて・・・の繰り返しでした。
劇も合奏も、その日の状態にもよるのですが、参加することは可能であろうと思えたのですが、歌に関しては、予測不可能に近かったのです。
一番初めに、この歌を歌ったときは、とっても心地よさそうにみんなの歌声を聴いていたのに、いつからか、みんなが歌っていると、最後の部分になると、必ず、歌詞の紙をグチャグチャにしに行く!
そして、そんな彼を非難する声も、一生懸命取り組む子どもたちの中から出て来てきました。
(当然だと思います!頑張っていることを台無しにするんだから。。。)
そんな子どもたちの気持ちもわかるので、Dクンを止めようとすると、
『グチャグチャにしたいの!』といって、泣き叫ぶことも。
耳を押さえて、音をシャットアウトすることも手立てとしてみるものの、最後は、保育室から飛び出すことも多々ありました。
Dクンの心の負担を考えると、今年で、園生活最後の発表会ではあるけれども、パニックを起こして、嫌な思い出になるならば、歌のときは、講堂から出て、参加することも考えておくべきかな?という考えにまで行き着きましたが、担任もねえねも、できれば・・・みんなと一緒に・・・という願いもありました。
そんな中、リハーサルでは、いつもどうり、ねえねが、Dクンの耳を押さえていましたが、ゆっくりと、自ら、ねえねの手を振りほどき、歌を口ずさみ始めるDクン!
ねえねも、少し距離を置き、様子を見守ると、ねえねの顔を見て“ニコリ”と微笑み、再び、歌うDクン。
ビックリしてしまいました。
感動してしまいました。
でも、最後に、やってくれました。
歌の直後、『忍法○○!』なんて、大きな声でいっちゃいました。
Dクンの緊張の糸が“プチン”と切れてしまったんですね。。。
それに腹を立てるKクン!
思わず“ポカン”とやってしまい、Dクンは、ワンワン泣き叫ぶ始末。。。
それもまた、彼らの素直な姿でした。
昨日の当日は、見通しを持たせながら、自分たちの出番まで待ち、劇は、“はなのすきなうし”を見事、表現することができました。
そして、合奏は、“にんげんていいな”を気持ちよく演奏し、いよいよ、歌に。
担任もねえねも、いざっていうときには、近くまで行き、声をかけたり、外に出ることも想定していました。
しかし、Dクンは、最初から最後まで、大きな声で歌いきることができたんです!!!
ねえね、鼻の奥がツーンとしました。
目頭が熱くなり、“ポロンポロン”と涙が出てしまいました。
保育室に帰ってきたDクンを、思わず、“ギュ-”と抱きしめちゃいました。
すると、YチャンやMチャンたちが、いつもなら、ねえねに、
『Dクンがんばらはったなぁ!』というのに、その日は、Dクンに向かって、
『Dクン!すっごい頑張ったよ!』
『Dクンの声、よく聞こえてたよ!』
『フェジナンド(劇の牛の名前)上手にできてたなぁ。。。』といっているのです。
その姿をみて、Dクン自身、すごく成長したなぁと実感しましたが、ひまわり組の子どもたちの心がすごく、すごく成長したことを、改めて、知ることができました。
ねえねは、この歌の歌詞とともに、成長していったんじゃないかな?と思います。
“こころのねっこ”
いつのまにか おおきくなった いつのまにか なかなくなった
いつのまにか こけなくなった いろいろ できるようになった
はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと
ないて わらった まいにちが みんなのこころの ばねになった
いちにち いちにち おおきくなった いちにち いちにち つよくなった
いちにち いちにち じょうぶになった いっぱいの おもいでになった
これからのであい これからのなかま これからわかる たくさんのこと
ここで すごした まいにちが みんなの こころのねっこになれ
はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと
ここで すごした まいにちが みんなの こころのねっこになれ
素敵な歌詞でしょ?
一年を通して、ひまわり組を育てていった、担任の先生、そして、子どもたち。
ねえねにとったら、一番の先生なのかもしれません。
子どもたちの園生活が、“こころのねっこ”になるといいなぁ。。。
先生方、お疲れ様でした。
卒園まであと少し。。。
ねえね、いっぱい笑わせちゃうぞ~!!!
楽しんじゃうぞ~!!!
ねえねは、特に1年目の頃は、何をどうしていいのかもわからず、毎日が苦痛で、苦痛で、一年の中でも、一番苦手な行事でした。。。
ピアノも苦手でしたから。。。
その当時、主任の先生に、
『この時期の保育は、一年の集大成だから、“今”、できないんじゃなくって、“一年”どうやって、子どもたちと過ごしてきたかじゃない?』といわれました。
一年を振り返り、一年目ではあったものの、年長児とどのように過ごしたかな?と考えてみると、確かに、子どもたちに助けられてきたんだなぁ。。。と思うことばかり。
いざ、“さぁ!発表会頑張ろう!”なんて気持ちを、育ててあげることができていなかったことに気付かされました。。。
でも、遅すぎた。手遅れでした。
今となっては、本当に、当時の子どもたちには、
『先生、何にもできなくってごめんね』と反省の気持ちでいっぱいなんです。
この時期になると、いつもそのことを思い出してしまいます。
今年も、その時期がやって来ました。
ねえねは、クラス担任ではないので、いろんなクラスの子どものサポートすることがメインなんです。
今回は、ひまわり組に入ることが多くなりました。
ひまわり組は、年長児のクラスです。
クラスの活動に参加しにくい子どもが数人いました。
しかし、彼らは彼らで、この一年、いや、三年間を通して、一歩ずつ、前へ進んだり、立ち止まったりしながら、成長しているのですが、やっぱり、集団活動・一斉活動となってくると・・・参加しにくい面があります。
担任の先生も、そんな子どもとの距離感や参加の仕方をよーく考えてくれているし、園全体でも、そんな子どもたちに対して、声をかけたり、見守ったりと、その子自身をしっかりと受け止めようという配慮をしています。
そんな中、ねえねが、特に見てきたDクンは、音に敏感でした。
数年かけて、わかったんですが、音や大勢が集まる場所での挨拶(声がそろってしまう挨拶“おはようございます”や“お誕生日おめでとう”“ありがとう”・返事“ハイハイ”)などが苦手です。
園生活の中でも、挨拶は、大きな返事はダメ。
歌も、苦手な歌(元気な声で歌う歌)はダメ。
と、他人からみれば、なんでもないようなことが、とっても不快に感じてしまい、その場にいることができなくなる。
いることができても、自己調整できなくなり、物を投げたり、他者を叩いたり、大泣きしたり・・・と、見ていても辛くなる姿がありました。
そんな彼が、発表会に参加できるのかどうか?どうすれば参加できるのか?考えて、やってみて、考えて・・・の繰り返しでした。
劇も合奏も、その日の状態にもよるのですが、参加することは可能であろうと思えたのですが、歌に関しては、予測不可能に近かったのです。
一番初めに、この歌を歌ったときは、とっても心地よさそうにみんなの歌声を聴いていたのに、いつからか、みんなが歌っていると、最後の部分になると、必ず、歌詞の紙をグチャグチャにしに行く!
そして、そんな彼を非難する声も、一生懸命取り組む子どもたちの中から出て来てきました。
(当然だと思います!頑張っていることを台無しにするんだから。。。)
そんな子どもたちの気持ちもわかるので、Dクンを止めようとすると、
『グチャグチャにしたいの!』といって、泣き叫ぶことも。
耳を押さえて、音をシャットアウトすることも手立てとしてみるものの、最後は、保育室から飛び出すことも多々ありました。
Dクンの心の負担を考えると、今年で、園生活最後の発表会ではあるけれども、パニックを起こして、嫌な思い出になるならば、歌のときは、講堂から出て、参加することも考えておくべきかな?という考えにまで行き着きましたが、担任もねえねも、できれば・・・みんなと一緒に・・・という願いもありました。
そんな中、リハーサルでは、いつもどうり、ねえねが、Dクンの耳を押さえていましたが、ゆっくりと、自ら、ねえねの手を振りほどき、歌を口ずさみ始めるDクン!
ねえねも、少し距離を置き、様子を見守ると、ねえねの顔を見て“ニコリ”と微笑み、再び、歌うDクン。
ビックリしてしまいました。
感動してしまいました。
でも、最後に、やってくれました。
歌の直後、『忍法○○!』なんて、大きな声でいっちゃいました。
Dクンの緊張の糸が“プチン”と切れてしまったんですね。。。
それに腹を立てるKクン!
思わず“ポカン”とやってしまい、Dクンは、ワンワン泣き叫ぶ始末。。。
それもまた、彼らの素直な姿でした。
昨日の当日は、見通しを持たせながら、自分たちの出番まで待ち、劇は、“はなのすきなうし”を見事、表現することができました。
そして、合奏は、“にんげんていいな”を気持ちよく演奏し、いよいよ、歌に。
担任もねえねも、いざっていうときには、近くまで行き、声をかけたり、外に出ることも想定していました。
しかし、Dクンは、最初から最後まで、大きな声で歌いきることができたんです!!!
ねえね、鼻の奥がツーンとしました。
目頭が熱くなり、“ポロンポロン”と涙が出てしまいました。
保育室に帰ってきたDクンを、思わず、“ギュ-”と抱きしめちゃいました。
すると、YチャンやMチャンたちが、いつもなら、ねえねに、
『Dクンがんばらはったなぁ!』というのに、その日は、Dクンに向かって、
『Dクン!すっごい頑張ったよ!』
『Dクンの声、よく聞こえてたよ!』
『フェジナンド(劇の牛の名前)上手にできてたなぁ。。。』といっているのです。
その姿をみて、Dクン自身、すごく成長したなぁと実感しましたが、ひまわり組の子どもたちの心がすごく、すごく成長したことを、改めて、知ることができました。
ねえねは、この歌の歌詞とともに、成長していったんじゃないかな?と思います。
“こころのねっこ”
いつのまにか おおきくなった いつのまにか なかなくなった
いつのまにか こけなくなった いろいろ できるようになった
はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと
ないて わらった まいにちが みんなのこころの ばねになった
いちにち いちにち おおきくなった いちにち いちにち つよくなった
いちにち いちにち じょうぶになった いっぱいの おもいでになった
これからのであい これからのなかま これからわかる たくさんのこと
ここで すごした まいにちが みんなの こころのねっこになれ
はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと
ここで すごした まいにちが みんなの こころのねっこになれ
素敵な歌詞でしょ?
一年を通して、ひまわり組を育てていった、担任の先生、そして、子どもたち。
ねえねにとったら、一番の先生なのかもしれません。
子どもたちの園生活が、“こころのねっこ”になるといいなぁ。。。
先生方、お疲れ様でした。
卒園まであと少し。。。
ねえね、いっぱい笑わせちゃうぞ~!!!
楽しんじゃうぞ~!!!