西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

アベラヒデノブという男

2012年03月02日 14時36分00秒 | 出演情報
 アベラヒデノブ(阿部羅秀伸)。
 1989(平成元)年3月1日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。
 大阪芸術大学映像学科5回生。






 彼と出会ったのは、去年の夏。ネット上で、卒業制作作品となる映画の出演者を募集していた。
 その『死にたすぎるハダカ』という奇妙なタイトルと、気持ち悪いプロフィール写真に、思わず度肝を抜かれた。






 早速、妻に相談してみたところ……。

「名前は? アベラ? アベラ君なら、いっといて下さい! 私はアベラ君のファンです!」

 妻の話を聞いて、私も思い出した。
 その数ヶ月前に開催された卒業制作展で、彼は実行委員長を務めていた。
 千手観音のような出で立ちでパンフの表紙に載り、また星の被り物を着てステージ上で挨拶をするその男こそ、アベラヒデノブであった。その時の彼を見ながら、私はこう思った。






「こんな面白そうな奴がいたのに、出会えなくて残念やったな。いっそのこと留年しよらんかな?」

 そしてそんな冗談みたいな願いが、いとも簡単に叶ってしまうとは……。
 昨年度の卒業制作として提出した作品に納得がいかなかったと言う彼は、周囲の反対を押し切り自ら留年を希望し、改めて作品制作に挑もうとしていた。その作品こそが『死にたすぎるハダカ』であったのだ。






 だが私の期待とは裏腹に、撮影中は最低最悪だった。
 強面のお兄さんに怒鳴りこまれたり、警察に通報されたり……、ミス、トラブル、アクシデントの連続……。私自身も何度か危険を感じた場面すらあったので、途中降板を真剣に要請もしたが、その度に頭を下げられ、結局最後まで辛うじて撮影に付き合うことになった。



映画 「死にたすぎるハダカ」 予告編その1<アベラver>



 完成した作品には、普段は辛口の教授陣からも「傑作」の声が上がっている。
 出演者には、関西の自主映画界ではお馴染の鈴木ただしさん(『テンロクの恋人』『夕凪にこだまする』等)らも花を添える。


 こうして様々な人々を巻き込みながら、いよいよ明日3日、アベラは学外デビューする!


◆DAIGEI FILM AWARD 2012、アベラヒデノブ監督・主演、映画『死にたすぎるハダカ』は、
3月3日(土)14:35~、大阪梅田HEPホールにて上映。※PG15

http://www.hephall.com/16888/


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