小山ダムで主役が出ない日が続くので、気晴らしに男体山方面に出向きました。
途中で、男体山でも主役の出が悪いことを思い出し(今年の夏は、殆どここで涼んでいました…。)、つつじヶ丘に陣を敷きました。ここなら視野も広いし、散歩の人の情報も期待が持てるからです。9日前にも、地元の散歩者から、「今年のクマタカは出が悪い。今朝も非常に高い所を通過したのみ。久慈川へのサケの遡上が少ないからだろう。那珂川なら見込みあるかも…。」と、貴重な情報を入手したばかりでした。
布陣後間もなく、右手でカラスの騒ぐ声がし、見遣ると、ノスリがほうほうの体で逃げて来て、ほぼ正面のスギの木の天辺にしがみつきました。追ってきたカラスは、数十m離れてやはり杉の樹冠に…。 それ以上は接近しません。
ノスリは、カラスから逃げて、日照で体を温めているものと想像していたのですが、カメラで覗くと、キョロキョロとして、全くじっとしていません。カラスを警戒してか、餌を探しているのかははっきりしませんでしたが…。
そのうち、ふいと飛び立ち、盆地状の地形の中で、上昇気流を探し当てたかのように旋回を始めました。相当な範囲を激しく旋回します。
そのうち、2羽になり、特に絡む様子も無く、さり気無く接近し離れてゆきました。よく見ると、片方はトビです。偶然同時期に上昇気流に乗ったようです。
殆ど同じころ、2羽は正面の尾根の向こう(東方向)に消えてゆきました。
ともあれ、普段なら見上げる樹冠のノスリを、わずかながらでも見下ろす位置です。少々痛快な気持ちになりました。
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