★★★ 久慈河畔便り ★★★ … 猛禽撮影、質問?、変だよ!、…趣味から老々介護の経験・感想など

猛禽の姿に見る自然環境の変化、質問、変だよ、趣味から老々介護の経験・感想など同好の方々との積極的な情報交換を希望します。

オオタカ幼鳥、ゴイサギを狩る

2016年06月27日 00時22分25秒 | 1.猛禽_10_オオタカ

オオタカの捕食シーンは色々有名ですが、これは、2年前の8月半ばに撮影した、水中捕食のシーンです。(首都圏の公園の池で、カラスの群れの中の一羽を捕獲し、水に沈めて溺死させて捕食する場面は、NHK TVで放映されましたから、お馴染みですね。)

 

ここでの捕食対象はゴイサギでした。

 

初め、対岸砂洲の下流端のサギの群れの上を、下流から上流側に飛行し、約100m離れた地点に着地しました。よく見ると、間の砂地の一部が小高くなっており、下流側のサギやゴイサギの群れからは直視できないような地形です。まして、大水で流されたバケツ様のゴミも、身を隠すのに好都合のようでした。

その上、こちらに目を向けたりして、サギの注意を逸らすようなそぶりまで…。

 

 

頃合いを見計らって出撃です。その低いこと、地上30~40cm程度でしょうか。

 

 

そのままサギの群れの中に突っ込みます。私はてっきりサギ狙いだと思っていました・・・

 

 

・・・しかしそのままサギの群れの端まで来て、向こう岸側に急ターン。

 

 

  

悲しいかな、私はここでオオタカを見失ったのです。(この4年前のスポーツ場面で左目を怪我し、視力が大分落ちていたのです。)

上の場面で、サギを捕獲し損ねたオオタカは、そのまま藪方向に飛び去ったと判断してしまいました。

 

そこへ、大ベテランの先輩からの連絡で、オオタカの真の狙いは本能寺、そこの竹藪には、丸々と太ったゴイサギが一羽ずつ留っています。捕獲するには好都合。食べるにも身が多そう。

 

ただ今水中捕食の真っ最中の由、・・・、水面下流に目をやると、なるほどオオタカが半身潜って流れてゆきます。

 

 

ゴイサギの抵抗も初めの内、オオタカが水中に潜ったりするほど激しかったのですが、そのうち大分弱々しくなってきました。

 

 

頃合いを見て、オオタカは捕獲したゴイサギを持って空中へ飛び立とうとしましたが、体半分も持ち上がりません。水中で相当長い間格闘して自身が疲れたのと、ゴイサギが相当に水を含んで重くなってしまったからだと思われました。

 

 

先輩方の噂では、砂洲に引き摺り上げて食餌する、ということのようですが、元来が砂洲の最下流端で捕獲した獲物ですから、水に沈める間に流されて、もう砂洲は有りません。仕方なく、近くの竹藪が密生しているところへ運ぶことに方針転換です。

 

 

 

ここで最後の力を振り絞って、竹の交差しているところに、ゴイサギの首だけをひっかけたようです。

そして、ここで諦めたかのように竹藪の向こうへ飛び去りました。

 

 

下図のように、辛うじて首が引っ掛かり、流されずに済んでいます。

 

 

私は早計にも、ここで撮影を止めてしまいましたが、翌日、例の大先輩に確認すると、程経ずしてオオタカが舞い戻り、藪の向こうへ運び去ったとのことでした。(その先輩は、私より遠かったため撮影せずに、双眼鏡で冷静に観察していたようでした。)

初めての水中捕食シーンを集中して撮影し、いかにも疲れてしまったのは、オオタカ幼鳥よりも、私自身の方だったようです。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オオタカ幼鳥、空中サギ狩り... | トップ | 今年のツミ・・・ハクビシン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

1.猛禽_10_オオタカ」カテゴリの最新記事