相変わらず、遠出ができない時は、近場のパトロールです。
昨日は先ず、サシバを期待して内陸の谷津田へ出かけ、その途中、約300m離れたキジのホロウチを撮りました。しかし肝心の所はやはり、水が止めてあり、乾田は、枯れた蒲(がま)が埋め尽くしているだけで、水が見えません。カエルの声はしますが、注意深く聞くとそれらは、水を張った田んぼの周りからで、サシバの餌地としては安定していないのでしょう。
次いで、チョウゲンボウを期待して、常磐線の鉄橋を見に出かけましたが、殆ど全ての適所が、巣材の影も無く、糞の跡も有りません。JRは、長期に亘った橋脚の耐震工事の仕上げとして、あらゆる場所から、新旧の巣材を撤去した上、腐食防止に塗装まで重ねたようです。接続部の隙間に有るはずのムクドリの巣も、出入りは無いようでした。
少し上流のスポーツ広場に回ってみると、駐車場の端に、キジが一羽出ていて、左右の啼声を気にしながら、足元の草を猛烈な勢いで食んでいました。初めての観察です。ただ、その移動の様子から、左脚を傷めているようで、ケンケンをしていたのは気になりました。ここでは、100m程度の距離で撮影できました。
愈々ですが、最後の頼みは久慈河畔のサギ・コロニーです。ここは、先日、オオタカとカラスが互いに覇権を主張し合って、追いかけ合っていたのを目撃しながらも、カメラを据える暇が無くて撮り損なっていたリベンジの意味も有ります。 珍しく、だれも来ていません。
暫らく待っても、本命の声も姿も有りません。代わりに、対岸右手や、こちら岸の左手から、交互に牽制するように、コジュケイが鋭く啼き交わします。対岸の声が数m左に移ったと思い、姿を見せるかも、と期待して構えると、ピタリと声が止まりました。 ン?、と思って観ていると、何やら茶色っぽい生き物が、一匹、また一匹と出てきました。その所作はあまりに幼く、初め、子猫かと思いましたが、顔が少し長め、体も幼い子猫にしては大きめ、尻尾は太目で堅そう、ということで、漸く、「仔狐」ということで合点が行きました。
「狐の親仔・・・その出現と消滅・・・」と題して、対岸の狐の件をご報告してから、まだ1年経っていませんが、その内容は3年前の出来事でした。
あの時は、下流側の狸一族と同時期に存在していて、専ら上流側で出入りしていたのですが、最後は悲劇的な消え方をしたのでした。
今回は、砂洲のほぼ真ん中辺りから出入りしていますので、狸の心配はないのでしょう。 その時の母親が新たに生んだ子かどうかは不明ですが、今度は2匹、丸々と太った感じです。
ただ、尻尾の先の白い個体は、左の腹に深い傷跡が見えます。幸い、すっかり落ち着いた古傷のようですが…。
また3年前には、見る方も痒くなるくらい、ボリボリと体中を掻いていましたが、今回は全く落ち着いていました。
例によって、親狐は用心深くて、朝早めに顔を出す程度でしょう。
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