ノスリは、顔は暗く、腹部も汚れた感じで、普段あまり撮影対象にし難いのですが、3月末の好天のこの日、珍しく主舞台に降り立ちました。つい先刻まで、カラスが集まって何かを突(つつ)いていた場所に残された獲物が目当てのようです。
それまで、多数のカラスが寄り集まっている間、獲物から150mも離れた上流の樹冠の定点にいたのですが、全てのカラスが席を外したその一瞬の隙を狙って降り立ったのです。
獲物は、距離が有って(~150m)よく確認できませんが、何か獣の類のようです。2~3年前に見たことのある皮膚病に罹ったタヌキかも・・・。あるいは、運悪く溺死した犬かも・・・。
しかも、肉や血が見えませんから、まだ食い破られてなく、カラス共も、突いてはみるけど、可食部に到達できなくて手古摺っていたのかも知れません。そういう時のカラスの常套手段は、トビなど嘴の強い猛禽が食い破るのを待って、直ぐその猛禽を追い払って、念願の肉に有り付く、という賢いものです。
従って所有権は手放さず、傍に張り付いて嫌がらせを繰り返すわけです。この場合も直ぐ集まって来たわけです。
しかし印象的だったのは、ノスリの場合、トビ等の様に、一々カラスの干渉に反応せず、只管(ひたすら)餌にアタックしていたことです。
①カラス共が余程五月蝿(うるさ)かったのか、②期待したほど美味しくなかったのか、それとも③上手く齧れなかったのか、結局ノスリは飛び去ってしまいました。その後、カラスも食餌に有り付いた様子がありませんから、恐らく③だったのでしょう。
色々有りましたが、着地から僅か2分20秒程度でした。
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