うらぱん

うららの天然酵母パン
…旬の酵母12ヶ月…

サワー種のライ麦ぱん

2011年02月05日 | 天然酵母パン
素朴さを追及



やっぱりクープが美味しそうにできてないのが満足できない点ですが、
生地は、前回のライ麦ぱんよりは、かなりイメージに近づいたと思います

そのままで食べた時に、しっとりした口当たり。
ほどよく充実感が味わえて、風味にコクがあります。
香りにも、ほのかに酸味が混ざっていて・・・
とりあえず、焼いた当日の出来はマズマズのような気がする。



問題は、あす以降。
美味しさが持続していてくれたらいいのだけど。

小麦粉のパンでは味わえない魅力的な要素がたっぷり
うらぱんクラスでのデビューに備えます。


ライ麦粉が残りわずかとなりました。
オーガニックで食材を揃えるとけっこう材料費もかさみます。
‘国産’‘オーガニック’‘天然酵母’をうたっているパン屋さんって、
儲けがあるのだろうか???

少なくとも私の今のパンの材料費と手間暇のことを考えると、バカ高いパンになっちゃいます
というか、もはや値段はつけられない~
<プライスレス>って、まさにこういうコトだと思います。

(もちろんお金を頂けるほどのレベルには達していませんが、それでも敢えて・・・という意味で)

ゆず酵母のぶどうパン

2011年02月04日 | 天然酵母パン
最後のゆず酵母



ゆずはとっても発酵力が強いです。
種継ぎもキリがないので、このあたりで終了。

オーガニックの干しブドウを生地に混ぜて、こっぺぱん風にしてみました。

ゆず風味がどことなしに残っています。
甘酸っぱいレーズンともよく合います。



こんな風にして見ると、お芋さんを収穫したみたい・・・

形はイビツですが、温めていただくと天然酵母の美味しいのがしみじみと伝わります。


ゆず酵母のカンパーニュ2種

2011年02月03日 | 天然酵母パン
チーズとプレーン

宇宙に浮かぶ惑星のような、妙ちくりんな姿ですが・・・



これは中にチーズを入れて、小さなザル(豆腐が入っていた)で型をとったカンパーニュ。
チーズが噴火しています。



朝、トーストしていただきました。




こちらは、カンパーニュ。
シンペル型に麻布をかけて発酵させます。
焼成前に粉を振りかけ、クープ。
クープが潔くいかなかったので、ちょっとイビツになりました・・・



外見は悪くとも、食べたら美味しいの。
お昼にサンドイッチにしました。
パンは先に軽く温めておきます。

粒マスタードと卵/チーズとブロッコリ/ヌテラ(チョコレート)

ヌテラってたまに食べたくなるんです。

林弘子さんを偲びつつ・・・

2011年02月02日 | その他
アマゾンで大人買い



林弘子さん、というお名前を認識したのは、多分‘うかたま’という雑誌で。
2008年に連載されていた頃だと思います。
小麦粉と水以外の何も入れないパン種による酵母パン。
クセも酸味もなく、フワフワのおいしいパンが作れるとありました。
ヘェ~?!何それ。と、感動と驚き。
でもその頃は、四季折々の果物やハーブを使って酵母を起すのに夢中でしたので、
実践しようとはこれっぽっちも思わなかったのです。

それでも林さんの著書「水と小麦だけのパン種でつくる酵母パン」という本は手にしていました。

それが、昨年の夏、ふと思い立ち、その究極の種づくりに挑戦することになったのです。
これがまた、初めてにして、しかも猛暑という中で、見事成功。
その後種を継いで、パンを焼いていくうちに、
私はどんどんアバウトなパン作りをしていることに気付きました。

そもそも私はイーストを使うパン作りからスタートしたので、
計量は一番大切なことと教わりました。
ともすればコンマ1の分量も計らなければいけないレシピもあります。
そして時間もきっちり。
イーストはみるみる間に発酵を促進させるので、
ちょっと目を離したすきに過発酵ということが多々。

でも、天然酵母で種を育てていると、とても大らかなパンづくりになるのです。
粉ザックリ・ザックリ、塩チョッチョ、水は捏ねながら様子を見て・・・
後は生地をつまんでまずくなければOK。
しかも発酵は一晩一緒に寝ていれば、朝起きた時に何とな~くできていて、
それでも慌てて作業に入らなくても、用事をしながら半日かけて焼成までもっていけばいいのです。
とっても大胆でゆる~いパン作りになってきました。
(その代わり、時間がたっぷりないとダメですけどね)
酵母さえよい子に育っていれば、とりあえずパンになるのです。

これって、古代オリエントの起源から何も変わっていない、パンの真実!

さて、前置きが長くなりましたが、
その林弘子さんに遅ればせながら夢中になった私ですが、時すでに遅し。
昨年の7月に亡くなられました。
本当に残念です。

林弘子さんはパンづくりにとどまらず、
日常の食づくりを発酵という視点で考え普及させてこられました。
日本の発酵文化をとても大切に考えています。
小麦の自然発酵が何たるかを知るためには、まず日本の伝統的な発酵食を見直しなさい、
とおっしゃってます。
お味噌や漬物、調味料など・・・

私はどちらかというとパンオンリーで没頭してきましたが、
長い間、パンを発酵食としてとらえていなかったように思うのです。
そんなことを考えさせてくれたのも、林弘子さんです。
あぁ、彼女の教室に通いたかったな~

本を読む限りでは、
林弘子さんという方は、とても豪快で、本音トークずばずば・グサリ。
でもお写真の笑顔がとても優しく、生き生きとしていて、
パンのようにフワフワあったかな、お人柄なのではと想像します。
ご自身が、誰にも習わず試行錯誤でパンづくりに向かわれてきたこともあり、
(「発酵食の失敗のなれの果ては、容器にひしめく、ウジ虫→カナブンだった」
というところまで、突きつめたお人です!)
(感服)
習うより慣れろ。つべこべ理屈を捏ねる前に、自分でやってみろっ!とゲキが飛んできそうです・・・
あ~お会いしたかった。



もともと持ていた本はこの2冊。
レシピもたくさん載っていますが、林さんのパンへの思いがぎっしり詰まっています。
新しく手にした本も、これからじっくり読んでいきます。