ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

中衛センター養成プロジェクト(その19・・・縦位置調整のコツ一例)

2011年10月29日 07時01分03秒 | チーム立ち上げ

はじめに
いいスパイクを打ちたい、レシーブされないようなコースにスパイクを打ちたいという攻撃側の意図を見据えながら、そのスパイクをレシーブしたいというレシーブ側に立って、記事をアップしています。
今日は、縦位置のポジション調整する上でのコツについて、一例を御紹介します。

スパイクやアタッカーどのように見えるかを把握してポジション取りする
レシーブのポジション取りをする際、その場所でレシーブしてもいいのか、あるいはもう少し前に突っ込む必要があるのかということを早めに見切ることができると便利です。
で、今回、中衛センターの位置からアタッカーやボールがどのように見えるかによって、ポジション取りやレシーブのフォームを調整する方法を御紹介したいと思います。

その1・・・ボールがネットに乗っかっているように見える時
下図を見て下さい。

中衛センターから見て下図のような状態、すなわち、ボールがネット上に乗っかっている場所にポジションの微調整をして移動し、そこからスパイクヒットの瞬間に合わせて、ポンと軽く跳ぶスプリットステップをして強打をレシーブする方法を御紹介いたしました。

この状態にポジション取りして、スプリットステップするとボールはちょうど下図の緑シャツの選手がをレシーブしているような状況でアンダーレシーブができるというお話をいたしました。


その2・・・ボールがネットよりはるか上に見える場合
中衛センターのポジションから下図のようにボールがネットよりはるか上に見える場合は、自分がポジション取りしているところより前にスパイクを打たれる可能性があります。

この場合の黒シャツのアタッカーとボール及びネットの位置関係、白シャツのレシーバーのポジションとの関係は下図のとおりです。
結果、こういう場合、自分(中衛センター)の立ち位置より前にスパイクを落とされる可能性もあると覚悟しなければなりません。

かと言って、前に突っ込むべきかとなるとそうとばかりも言えません。
なぜなら、前にも打たれるが後ろにも打たれるという状況にあるからなんです。
で、こういう場合については、アタッカーのタイプをよく見て、そこに守備を張る訳ですが、基本的には自分がレシーブできる位置から突っ込まずに守備を張り、あと、例えば手首だけでポンとプッシュするような打ち方をする場合とか、フェイント、あるいはネット上部に当たって跳ねたボール等の打ち損じ、そういうものも頭の隅に置いておきます。

強打については、自分がレシーブできる距離以上に詰めず(スパイクのコースに入れたとしても近すぎるとレシーブの成功率は少なくなります。)、前方向については、
フェイントやプッシュ等について限りなく前に突っ込んで拾えるよう姿勢を低くして待ち、タイミングを合わせます。

そもそも中衛センターにいて、このような状況になったら、ほぼスパイクが決まってしまうと考えてもしょうがないと思うのです。

そこで、角度のある激しいスパイクは捨て、あるいは、中衛センターのファインプレーに賭けるけるのみとし、その代わり、もう少し、拾いやすいボールにだけはタイミング合わせてレシーブしようというのです。

 

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