さて、このお話もいよいよ終盤に差し掛かってしまいました。
決勝トーナメント1回戦の第2セットを大阪から奪い取った私たち松江Winzでしたが、3セット目にはさすがに実力差が出てしまい、いきなり1対5とリードされました。
私たちはどうしてもこの差を詰めることができず、中盤に入ると逆に突き離され、15対21で敗れてしまいました。
あわよくばベスト4を・・・という想いで挑んだ全国大会でしたが、1勝2敗という結果に終わる、ほろ苦い経験をした全国大会となりました。
優勝は福岡、準優勝が大阪、ベスト4に入ったのは鹿児島と島根クラブでした。
私たちがそこそこの試合をしたチームがいずれも上位に入ったことで、私たちのチームの選手はかなりの手ごたえを掴んだようでした。
夜は参加チームが一同に会しての懇親会が開かれました。
その席上、我チームの選手も他のチームの選手と十分に懇親を深めてくれたのです。
実は、私はこれがとても嬉しかったのです。
このことこそが、松江も全国に打って出た。デビューし、全国の仲間に入ったという感じがしたからです。
懇親会は大いに盛り上がり、我松江Winzが創部約半年で、福岡や大阪を相手に奮闘したことは高く評価されました。
大阪のメンバーと話をするうちに、一度一緒に練習しようという話に発展し、年が明けたら大阪のチームが松江に合宿に来るという話が決まりました。
あの大阪が松江に来てくれるというのです。
私は、全国トップレベルの大阪のメンバーが松江のチームを認めてくれ、松江に合宿に来てくれるというその温かい配慮に大感激しました。
それを聞いた松江のメンバーも大いに喜び、当日の二次会では、帰ったら、すぐに練習を始めようという話が持ち上がったくらいです。
私たちは、今一歩力及ばなかった悔しさとを感じつつも、その中に負けてもなお、意味のある全国大会出場にすることができたということを実感しながら、松江に帰ってまいりました。
思えば、2月に突然転勤先が神戸から松江に変更になり、転勤前の出張で山形君に出会ったのが始まりでした。
縁結びの神様をおまつりする出雲大社の大遷宮の年に松江に来た御利益でしょうか、バレー部の皆と出会い、2泊3日で鹿児島に遠征するまでになったのです。
ほんとに、素晴らしい思い出となりました。
私は、この松江のメンバーがわが子のように思え、愛しくてたまらない存在となっていったのです。
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