ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

サーブレシーブ戦術用・簡単スカウティング

2011年02月18日 11時41分37秒 | サーブレシーブ

はじめに
学生時代には、よくスコアブックをつけたましたでしょ。
あれはあれで、役に立つと思うのですが、試合中には、スパイクが飛んで来る場所やそれをきちっと処理できたのか、それとも決められたのか・・・といった記録を取ったり、サーブの種類とコースを記録して、サーブのコースを読んで対応したりといったスカウティングを行い、これで、攻撃パターンの決定も行うというのがありますので、ご紹介させていただきます。

スカウティング
用紙に9人分のサーブが記録できるようコートの図を書いておきます。2枚目には交代要員の分も準備しておきます。


サーブ順に選手の背番号を書き込んでおき、サーブを打つ場所とサーブの種類、サーブを飛ばした場所、そのサーブがポイントになったのかレシーブされたのかを記録するようにします。

その時の実際の記録は見つかりませんので、今回は、別の試合をビデオで見ながらちょっと書いてみました。それをアップしますのでよろしくお願いします。

凡例
凡例を示しますと
●F・・・・フローターサーブの位置
●O・・・・オーバーハンドサーブの位置
●J・・・・ジャンピングサーブの位置
・・・・Aカットできたサーブレシーブ位置(は第一サーブ、は第二サーブ)
・・・Bカット以下のサーブレシーブ位置(は第一サーブ、は第二サーブ)
・・・・サーブポイント(は第一サーブのポイント、は第二サーブのポイント)

×・・・サーブミスの位置(×は第一サーブ、×は第二サーブ)
通常はすばやく記録できるように、打った場所と、サーブが落ちた場所のみ記録します。
ただ、ときどき、サーブを打つ位置を変えて打つ選手がいますのです、そういう場合はサーバーの位置と、サーブが落ちた位置を線で結んでおきサーブのコースが分かるようにしておきます。

要は、記録した人が理解できて、味方選手にサーブの情報を伝えられればいいわけですので、あまり難しいことは言いません。上記凡例に基づきだいたい次のような感じで記録していきます。

記載例
まず、図面上部のとありますが、このはサーバーが立っていた位置、はフローターサーブであることを示しています。
ネットを隔てた下側が味方のコートで、ここには、自分のチームのサーブレシーブフォーメーションを記載しておきます。

で、×は第一サーブがネットに掛った位置、は第二サーブが入ったがレシーブできた位置、●→は第一サーブがサーブポイントとなって、ボールを後方にワンタッチで弾いてしまったことを意味しています。

で、このサーバーがサーブに行ったらコーチが「フローター、低めで速い。中衛ラインとバックレフト来ます。」という具合にコーチングします。

次のパターンもフローターサーブですね。
第一サーブを1回ネットに掛けましたが、第一サーブから入れて来て、△のとおりサーブで崩しています。また、のとおり、第二サーブでポイントを上げています。


コーチは「フローター、クロス方向、中衛真ん中とバックレフトにスライダー来ます」等と伝えるのですね。

も一つアップします。
これもフローターサーブですが、レフト中心に狙っています。第一サーブを2本ネットに掛け、写真に入りませんでしたが、×がコートの外にあってサーブを1本ダブっています。入った第一サーブでは、レシーブを崩しています。



コーチは「フローター。レフト側、来ます。カバー集中」等とコーチします。

以上です。サーブの種類とコースを記録するだけの簡単なものですから、試合を見ながらその場でチェックできます。
で、サーブのコースを伝えることで、より、しっかりと準備するようになりますし、例えばレフト側しかサーブが来ない可能性が高いとなったら、ライト側にはより速い攻撃に参加させるようサインを出します。

また、周りの選手も、予想が外れた場合、自分へのサーブが来ることも想定しますが、カバーへの意識が強くなるようなきがします。

実際に行った時には、目標とするチームに専属のコーチを予選のときから貼り付けて、3試合分くらい記録させます。すると、傾向が見える選手と見えない選手が出てきます。
傾向が見える選手のサーブの時にはその傾向を味方選手に伝えます。傾向が見えない選手の場合は「傾向が見えない・・・。どこ来るかわからん!」という具合に情報与えて注意を喚起します。
すべてピンポイントで予想するのではなく、傾向を伝えて、後は選手に判断させるというものですから、かなりの確率で当たりますし、よい方向に機能します。
予測する、意識してプレーするというのは様々な面で有効に機能するような気がします。

関心のある方は、似たような表をお作りいただき、ビデオを見ながら記載してみてください。コートが逆方向になった時、つまりマークするチームのサーバーが手前に来たときは、この用紙を上下さかさまにして記載すると、問題なく対応できますので、頑張ってください。
以上、すぐにできる「サーブレシーブ戦術用簡単スカウティング」をご紹介させていただきました。
ありがとうございました。

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