はじめに
サインプレーを自由自在に使いこなせると、その日調子の悪いアタッカーでも、おとりとして十分に活かすことができますし、マークされやすいアタッカーにも、あちこち移動させながら、スペースを作ってスパイクさせることができるので、攻撃を考える上で実に都合がよくなります。
もちろん、ひとつのサインプレーが決まっている間は、他のサインプレーを使う必要はありません。同じパターンで攻め続けるということでいいわけなんです。
基本的な区分け(センター攻撃と両サイドからの攻撃)
サインの使い方は色々あると思いますが、よりしっかりサインを伝えるために、私は原則としてサインプレーを大きく二つに区分けして指導しております。
区分けの仕方ですが、まずはセンタープレーである、
Aクイック
Bクイック
Cクイック
Dクイック
セミクイック(レフトとライト)
をひとつのサインで組み合わせるようにしておきます。
で、もう一組は、両サイドからの攻撃で
オープンにするのか、平行にするのかという点です。
で、この種類を組み合わせることによってサインプレーを組み立てます。
意味が分かりにくいと思いますので、
実際にクラブチームに所属したころのサインプレーを紹介しながらお話ししたいと思います。
なお、呼び方は当時使っていた呼び方をそのまま使わせていただきます。
「前」
右側の図で示している「前」というサインプレーは、BとB前のセミによる、時間差攻撃です。
前衛ライトはCクイックです。
レフトオープンが切れ込んで来て打つというところに特長があります。
この場合、赤い線で示したトスについてだけ、「前」というサインで入ってきます。
つまり、BクイックとB前とCクイックですね。
で、青いラインで示した中衛ライトのアタッカーのトスなんですが、このトスについては、自由にアタッカーに選択させることにしておきます。
つまり6番の選手はオープンが打ちたいなら「オープン!」と要求し、平行を打ちたいなら「平行、平行!」と呼べばいいのです。
もちろんラリー中に勝負どころとなった時にセッターのほうから「前!平行!」と指示することもあり、その場合は、BとB前、そしてCクイック、ライトが平行という攻撃で仕掛けるわけなのです。
つまり、赤線のトスはセッターが決め、青線のトスは、通常はアタッカーが決めるが、場合によってセッターが別に指示するというようにしておきます。
このように、センター攻撃と両サイドオープンの選手が打つ平行又はオープンという2区分に分けてサインを出すという方法のほうが実戦でサインプレーを使いやすいのです。
「1番」
1番というのは、中衛センターが加わったレフト側での時間差攻撃
前衛レフトがAクイック
前衛ライトがCクイック
中衛センターがレフト側で時間差のセミに入ります。
この場合のサインプレーも、サインによって、入り方を決めているのは、赤線でトスを示したアタッカーのみであり、4番と6番の選手は自分で好きなトス(平行又はオープン)その場で要求して攻撃参加します。
おわりに
このように、センター攻撃を組み合わせたサインプレーを一区分、そして両サイドオープンからの攻撃を平行にするのかオープンにするのかという点で一区分に、それぞれ区別してサインを出していくことで、セッターもアタッカーも頭の整理がつきやすくなり、複雑そうに見えるサインプレーが、わりと簡単に対応できるものなのです。
で、この後4種類の攻撃パターンをご紹介した上で、それらをきちっと覚えて使えるようにするための方法についてお話したいと思いますが、この辺は、ほんとはポンさんの助言のほうが、より的確かという気もいたします。
で、私の推奨する方法も、サインプレーの中の一方法という感覚で聞いていただき、また、他の方法があるという方の情報についても御紹介していただくと嬉しく思います。
皆で、情報を共有してバレーを楽しめるよう、どうかよろしくおねがいします。
では、今日はここまでです。
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