ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

味方の選手がネットに掛けたボールの処理方法

2011年01月14日 23時10分26秒 | 速攻中心のチームを作る

はじめに
ここまで、戦術として使うネットプレーの一つを紹介してきましたが、試合中にはネットプレーをしたくなくても、味方選手がレシーブしたボールがネットに当たってこれを処理しなければならないような場合が多々あります。
その練習方法と実戦での使い方について、いつもコメントをいただいているポンさんの指導方法をご紹介させていただきます。(図面は想像で作成させていただきました。)

ポンさん提供の記事
練習の目的
基本的なネットプレーの練習方法は本年1月9日付の記事「
ネットプレー(その2)」と全く同じです。

その後、実戦で使えるようにするため、ネットから跳ね返るボールの軌道を選手に理解させ体感させるようにしています。
個人の練習である程度ボールの軌道が掴めてきたら次にもう一人の人がネットに向けてボールを投げ、その跳ね返ってきたボールの処理を練習するのです。
自分でネットに投げると初めから当たる場所が分かっているので、より実践的な練習として、違う人にボールを投げさせるのですね。

練習方法
ボールを投げさせる人には、投げたと同時に「
1」「2」「3」のいずれかの声を出させます。
ネット処理をするプレーヤーにはコンタクト回数をとっさに判断させ、次のプレーを選択してもらいます。
なので、投げる人が投げたと同時に「
1」だったり、「2」だったり、「3」と声を出させますが、
それを決めるのは投げる人です。
ネットプレーヤーはどの数字を言われるか分かりませんし、言われた数字によってプレーの仕方が違ってくるので、よい練習になるのです。

具体的なプレー
「1」ならこう動く
1」というのはレシーバーが1本目の処理をしたボールがネットにダイレクトで当たるということです。ネットに当たる場所ではなく、あくまでもネットに当たる前にどれだけ自チームでボールコンタクトしているかということですね。

1」の場合、ネットに跳ね返ったボールが1本目になるのですが、ネット下部分に当たるボールは比較的コントールしやすいので、セッターに返球させるようにします。


「2」ならこう動く
相手からの攻撃時にブロックでワンタッチ後、レシーバーの処理したボールがネットにダイレクトでいった場合には「
2」となります。

2」の場合、跳ね返りが2本目になるので、ネット下部分のボールは二段を意識させます。
私のチームの場合、まだ発展途上ですので「1」「2」の場合でもネット上中部分に当たるボールはハーフセンに返しそこからの組み立てですね。(「2」の場合にはハーフセンは相手コートに返すだけですけどね)


「3」と言われたらこう動く
3」は相手コートに返すということです。

3」は、既に3回自チームで処理したボールがネットに当たることになるので相手コートに返すだけになりますね。
3」の場合はネットとボールの距離が近いので、角度がない為、ネット上中部分に当たるボールは意外と難しいんですよね!

実際の試合ではこうなる
条件反射みたいなものです。言われた数字に対してやるべきことが分かっているので、慌てないでプレーできるんですね。で、試合中に誰が声を出すかというと、カウント出来ている人が声を出せばいいんですけど、一番の司令塔は私(監督)です。(笑)ベンチから見ているとよく分かりますからね。ネットプレーに対しての声出し担当みたいなものですね。(笑)


ただ、実際の試合ではネットプレーする本人が大抵カウント出来ているので、慌てるなよっていう意味も込めて声を出しています。

おわりに
以上、ママさんバレーボールの監督をされているポンさんのコメントですが、なかなか実戦的でよいと思いましたので、私が想像図を作成して記事にさせていただきました。 
どうもありがとうございました。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
流石ですね。 (ポン)
2011-01-15 13:31:14
磯野さん、完璧な図ですね。また記事を掲載していただきありがとうございます。なかなかコメントだけでは理解しずらいと思いましたが、流石磯野さんですね(笑)
返信する
ありがとうございます (磯野)
2011-01-15 17:12:20
コメントありがとうございます。
素晴らしい情報を提供いただいたので、皆さんにご紹介しようと、頑張ってみました。
また、よろしくお願いします。
返信する
Unknown (せれまま。)
2011-01-15 20:47:14
本当にわかりやすいです^^!
なんか、私には、監督が3人いるみたいで!!笑
嬉しく思い拝見させていただいてます。
本日の試合も、本当にネットプレーの場面が多く出てきました^^
9割丁寧に処理できてました(両チームとも!)
試合は。。。7セットしたのですが。。。
やはり各上Aチーム1なだけありましたが、初めて2セットとれました。
他の3セットは18~19点まで。
残り2セットは、中盤のセットで、14~16点でした。
勝利の1セットはジュースまで行き勝利で、負けた試合でしたが、内容はいい試合できたと思います。
落としたセットは、ぼんミスとサーブカットの乱れ、ラリー続きのフォローミスが原因でした

サーブや攻撃、ブロックは調子はよかったのですが。。。
もう1歩。
相手の動きやミス、隙をよく見るところがやはり強豪。
建て直しも、どちらのチームも早いのですが、
ここ!!!
という1歩なんです。
今日の試合をふまえ、明日の午前合同練習、午後からの試合に生かしたいです!!!
いい勉強になりました。
(凍えるように寒かったですが。。笑)
次につながる試合だったと思います。
1本だけでしたが、ブロック上からの攻撃、気持ちよかったです。。(なぜ飛べたか不思議)
返信する
お~~~ すばらしい・・。 (磯野)
2011-01-15 20:59:08
ブロックの上から打ったのですか?
素晴らしいですね。

それは是非ビデオを見てその前のプレー、ボールの動き(トスがどの方向から来たか)、助走の開始場所、コンビの使い具合等よ~く見てみるべきと思いますね。
単に、背筋やカーフレイズのトレーニング等が効いてジャンプ力上がってるのかもしれませんし・・・。もしかすると、腕を振り切らずに高いところで、ミートだけでパーンと打ってるのかもしれないし・・・。
いずれにしても、素晴らしい武器になるのは間違いないので、その時のシチュエーションはしっかり復習して次に活かせないか検討すべきと思います。さすが・・・です。

チームとしても、次につながる良い試合ができて良かったですね。監督さんも監督冥利に尽きると思います。
明日も練習とは、ほんとにハードですが、頑張ってください。

朗報をありがとうございました。
返信する
凄いですね。 (ポン)
2011-01-15 22:54:35
せれままさん、凄いですね。磯野さんの仰る通り、まぐれではなく、打てた要因が何処かにありますので確認するのはいいと思います。その前のプレーで相手ブロックを惑わすプレーだったり、せれままさんのタイミングが完璧だったりとか、何かしらありますよ!!それを掴むと次に活かせるはずです。明日も午前から練習・・・凄いですね!!磯野さんの裏技を是非コートで発揮してください。笑!
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