ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

全国大会決勝トーナメントで起こった出来事(その10・・・奇跡)

2014年02月12日 07時46分29秒 | 戦術

長いラリーの後、相手のセンターにビシッと決められ、17-17となった時、相手のマークが青本1人に絞られ、徐々に得点しづらくなっている状況を感じた私は、ここで、1本トスをライトの山形君に回すこととしました。

この試合、山形君にはあまりスパイクさせていないので、この勝負どころでトスを回すことに若干の不安はありました。
しかし、相手がしっかり読み切ってエースの青本をマークしている状況下、まともに試合をしても、高さや力では太刀打ちできない可能性が高いわけです。
「接戦に持ち込んでどこかで一発勝負を賭け、運が良ければ勝つという試合をするぞ」
と、前日も皆で話し合ったのです。
ここは、勝負しなければならないと感じました。
その直前のサーブの時、山形君はサービスエースを上げていたというのもありましたので、ここは、山形君の勝負強さに賭けて、1本トスを回すことにしたのです。

ボールデッドの間に山形君にはトスを回すことを伝え、できるだけ丁寧にトスを上げました。
結果、来たブロックは1枚。山形君は、そのストレート側をしっかり抜いてポイントしてくれたのです。
これで、得点は18-17となりました。

次のサーブは青本でした。
青本のサーブは、相手のレシーブを崩しました。
それを相手セッターは二段で強引に押しこんで来たのです。
これには倉本が反応してブロックに行き、私はその脇をボールが抜けた場合のカバーに入ったのです。すると、ちょうど私が構えているところにボールは落ちてまいりました。

私がこれをレシーブし、そのボールを中衛センターの矢野が再び山形に二段トスを回すと、相手ブロッカーはこれに反応してしっかりブロックについてきましたが、ここで、山形君が強打と見せかけた上でブロックの後ろにフェイントを落としたのです。
超、ファインプレーでした。
強打していたら、見事にブロックされたであろうところを、瞬時の判断でフェイントに切り替えたのです。

ここに来て当方は19対17と大阪を2点リードするに至ったのです。



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