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家に帰ったら家族が家出!どうしたらいい?

2016年03月04日 16時01分25秒 | 行政書士の日常



ご依頼人のAさまから突然のメールでした。
 
仕事から帰宅したら、妻がいなくなっていた。洋服や携帯などがなくなっている。どうすればいいかわからない。妻が失踪してから5日間なにも食べられないし、寝ることもできない。本当に不安だ。
 
といった内容です。
 
急いでAさまにお会いして、事情を伺います。そのなかで判明したことは、
 
・置手紙のメモがあり、三枚にわたって、同居につかれたということ、そしてしばらくして落ち着いたら手紙を書きます。友達のところに身を寄せるので心配しないでください。
 
・前日の夜、やたらと自分の携帯を探していた。
 
・失踪直前に転職している。
 
・性格は社交的で友人も多い。浮気などをしている男性の存在も否定はできないが、これといった男性も思い浮かばないし、浮気などを疑う挙動や証拠もない。
 
・警察に捜索願を届け出た。管轄の警察署はこの失踪願いを受理している。
 
・現段階のところ、本人も含め友人や有資格者(弁護士など)からの連絡は一切ない。
 
・帰宅したときはもぬけのからではあったが、私物すべてを持って行っているわけではなく、残していったものも多い。
 
といったことです。なお、Aさまご夫婦に子供はいません。
 
このような突然の妻の家出のパターンがあげられます。
 
そのパターンの一つであり、残された夫にとって事態が深刻になるのは、いわゆる有資格者や女性の身を隠すことを支援するNPO団体が背景にいることです。
 
このような方々は、いわば突然の失踪のプロ。経験も豊富でまず失敗はしません。また、離婚などを前提にした家出の計画を十分にねり、行動に移します。
 
このような方々が支援している妻の家出の場合、
 
・失踪当日まで、家出をする気配をまったくだしません。
・置手紙など、家出する妻の気持ちを伝えるものを一切のこしません。
・私有物など必要なものをすべて持ち去ります。ひとつも残しません。
・携帯電話は電源をオフにします。とくにスマートフォンの場合顕著です。
・家出したとの失踪願いも警察は受理しない場合がほとんどです。
・妻の実家にも箝口令を引き一切連絡がつかないように手配しています。
 
こういった特徴があります。
 
そして家出後しばらくして、受任した弁護士から協議離婚に応じるかどうかの内容証明がとどきます。または、離婚調停の通知がきます。この後、当然ながら家出した本人との連絡は一切とれません。探偵に依頼しても所在地を把握できないよう工夫して身を隠します。
 
今回のAさまの場合、こういった方々の気配はありませんでした。また、異性の影もないようです。そもそも家出した際に置手紙を残していますし、また計画的に失踪をする気持ちであれば、家出の直前に転職はしません。
 
こういった事情を自分の経験に照らして、おそらく突発的に家出を決意したのではないか、友人宅などに一時的に身を寄せているのではないか、と考えました。
 
もちろん家出した奥様からの連絡がないまま無用に時間を過ごすのは、Aさまの精神健康にもすこぶるよくありません。突然の家出によって、なにが起きているかまったく把握できない不安は本当にすさまじいもので、不安で仕事も手につかないのがふつうです。うつ病を発症する方もいらっしゃいます。
 
そこで、協力関係にある探偵に連絡をとり、早急にAさまと探偵さんが面談し奥様の居場所を割り出すなどの手筈をその場で手配しました。
 
このように迅速に対応し、少しでもなにが起きているかを把握する行動をとることはご相談者様の安心のもとです。
 
こうして、Aさまの顔にも笑顔がもどり、自分がひとりぼっちではないと安心したとのお言葉をいただき、初回の相談を終えました。
突然の失踪は、残された家族を本当に不安にさせます。朝普通にいってきますのあいさつをして職場に出かけ、普段通りに帰宅したら家を出て行ったという現実は強烈です。
文字通りパニックになり、残されたほんのわずかな痕跡などに意識が集中し、この意味はなにかと考え抜き始めます。そして、ある人は親戚や友人、職場など、思いつくままに電話するなど連絡をとり、すこしでもヒントを求めます。またある人は自分自身を徹底的に否定しはじめます。こうなったのもじぶんのせいだ、とか、相手をひどく傷つけたあの一言を言った自分のせいだ、などなど。
 
このようなパニックが引き起こす不安は、残された者にとって普通の感情だと私は思います。
 
ただ、やみくもに電話したりなどする前に、そして自分自身を激しく非難し責めるのは、事態の解決にはつながりません。
 
少しでも冷静さを取り戻し、今後の段取りなどを私ともに考えていきたいと思います。私はまずご相談者様の心を落ち着かせ、事態を冷静に把握し笑顔になるように努めていきたいと考えています。

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ブログ管理人について。

磨井崇(うすいたかし)。

東京都の行政書士。うすい法務事務所代表。
福岡生まれ、神奈川育ち。
天秤座。O型。
早大卒。国家公務員1種合格(36位)
英検準1級、toeic 860。

居場所がない人に笑顔の自分になれる居場所を作ることがライフワーク。

誠実にかつ迅速に対応いたします。

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あなた様からのご連絡を心よりお待ちしております。初回相談無料。匿名可。


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