ここTre Cime はAlto Adigeドロミテで一番の景勝地で世界中から
この絶景を見に来る人が後を絶えません
圧倒される迫力ある岩山の連続は見た人の脳裏に焼き付く忘れられない景色です
その反面ここはイタリアとオーストリアとの国境にあり
私もそうだったように世界大戦の激戦地だったことを知っているひとは
それほど多くないのでは?
この地に足を踏み入れて改めて思い知らされる場所なのでもあります
山小屋で宿泊することが決まったので
時間の関係で日帰りではできなかったロカテッリ周辺の散策にでかけてみました
ふと目前にそびえる山(Monte Paterno)に小さく人が動いているのがみえました
ちょうど真ん中の雲の下に人が二人見えます
Ka “Pino あそこに人がいるよここから行けそうだだからちょっと行ってみない?”
Pi “いいよ~、かなえ大丈夫あそこ結構高いし足場も急だし怖いから帰るって言わない?”
Ka “頑張る~”
てことで人が動いていた場所まであっさり到着
絶景や~
そして先にはまだずーっと道が続いている
振り向くとロカテッリがこんなに小さく見える
興味本位でどんどん進んでいくと
山の中をくり抜き道はどんどん続いている
Piさん登ったり
下ったり
どんどん進むと
第一次世界大戦時に作られたもので所々にある穴(Gallerie)から
敵からの攻撃に備えていた場所
Tre Cimeも
ロカテッリも
あの時代にこんな場所で掘り続けられた山の中の穴
一体どれだけの人がここで命を落としたのかと思うと絶句
絶対にあってはならない戦争
そんなことを思いながら30分ほど歩いたかな?道はまだまだ続いていたけど
夕食の時間が迫っていたため引き返すことに
本来このルートは上級者コースでこんな恰好をした人が後ろから私達を追い越して行きました
きっと先には足がすくむような場所があったんだろうな~
気になってちょっと探してみました
ありましたよ映像が、、、、とても私達に行けない断崖絶壁でした
Ferrata del Monte Paterno (Gallerie giro ad Anello )
https://www.youtube.com/watch?v=QUCHV1cUQz8
時間がある人はここ見るべきところです
道幅は狭いですがロカテッリから進むと30分くらいはそれほど危険ではないです
数年前Sestoのインフォメーションでみた衝撃的な写真
夏山にたかがリュック背負ってやってくるだけでも息切れしていた私
TreCimeの激戦地で命を落とされた人が運ばれている
絶景だけではない悲しい歴史も持ち合わせているドロミテなのです