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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■次元俳句590「母とゐて溢れし蚊帳をたたみし日」(『海溝圖』1991)(島田和世)

2022-07-03 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句590・畳む(空間)1・島田和世01・2022-07-03(日)
○「母とゐて溢れし蚊帳をたたみし日」(『海溝圖』1991)(島田和世01)
○季語(蚊帳・三夏)(「→575筆まか勢」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえせそてとにぬねのふへほみむめゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「溢れる蚊帳」という表現が素敵。朝に蚊帳を鴨居から取り外す。降ろされた蚊帳は弾力を含んで盛り上がっている。母と手を合わせて丹念に畳む。それが夏の朝の始まりであるのだ。

島田和世(しまだかずよ)
○好きな一句「遠雷や橋に重なる次の橋」(『海溝圖』1991)02
○季語(遠雷・三夏)

【Profile】:1930年東京浅草生まれ。小説家・俳人。「市井に生きる」により第9回自分史文学賞佳作受賞。


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