学生生活のスタート 9月27日
私のメッセージが届いたものか、先日来のカモメの奇怪な行動はなくなりました。
そして、今日は、いよいよオリエンテーションの日で、一緒に勉強することになる人たちとも初対面をするので、大変楽しみだ。
早る気持ちで、ホテルを出てキャッツバスに乗り,二駅目のパース駅の手前の駅で降り、駅を見下ろすブリッジ状の道路を渡ると、ライブラリーと博物館の立ち並ぶパースの文化・アートエリアに出ることとなる。そして、ライブラリーを抜けると道路を隔てて、TAFF(州立職業専門学校)のパースキャンバスがあります。ここまで歩きをいれても、20分ぐらいでした。
今日はあいにくの曇り空で、驚いたことには、ライブラリーのところに来た時、突然みぞれとヒョウが降ってきました。そう言えば、パースに着いて間もない頃、シティの街でヒョウに見舞われたことがありました。
このTAFFのキャンバスはとても立派な建物が建ち並び、施設が充実しています。
オリエンテーリングはその一つビルディング1の「レクチュアー・シアトル」の階段状の講義室といったところでで行われ、100人近くの新入生が集まりました。中国、台湾、香港、韓国、インドなどのアジア系が一番多く、その他にブラジル人、フランスゃスイスといったヨーロッパ人系、黒人と人種は多彩です。日本人も私を含め5~6人いました。私以外は若い人がほとんどでした。
出席を確認してから、書類とパスポートを提出した後、早速、テスティングに入りました。これは、クラス分けのためのテストで、ライティング、ヒアリング、リスニングと二時間程みっちり絞られましたが、その後の休憩時間には、親切に、カフェルームにお菓子と飲み物が用意されていました。休憩時間には片言の英語で中国人やインド人などと交流することができました。
休憩後、ガイダンスと映像による学校生活と留学生活をサポートする紹介があり、その後、グループに分かれて、キャンバスツアーがあり、広いキャンバスの施設内を見て回りました。ライブラリーや沢山のパソコンが置かれたフリールームには圧倒されました。ここは、スチューデントIDカードがあれば自由に使うことができる便利な施設です。ツアーの最後には、引率のティーチャーが一人一人にラウンジでヒヤリングをしてくれました。
ツァーを終えてから、ようやく昼食になりましたが、ここでも親切に、サンドイッチなどの軽食と飲み物が用意されていました。昼食後、レクチュアー・シアトルにもどり、一人ずつIDカードとスマートライダー(学生割引の交通用IDカード)の引き換え書類などが渡され、その説明があって、オリエンテーリングがすべて終了したときには、既に二時を廻っていました。
キャンバスを出ようとした時、オリエンテーリングに参加していた一人の日本人女性を見かけたので、声をかけました。彼女は英語がうまく、シアトルでもよく質問をしていましたので、いろいろと教えてもらいたいと思ったからです。彼女は横浜から来ており、パースでは既に8年住んでおり、今度は大学院へ進み、心理学の博士課程へ進むため、さらに語学をレベルアップするために入ったとのことでした。彼女に、10月2日の授業の始まる初日に、4階の語学留学生窓口のボードにクラス分けが張り出されることなどを聞いて、大変助かりました。彼女のように英語のうまい人でも、さらに勉強が必要なことを知り、私は初歩なので、頑張らないといけないと、改めて思ったものでした。
さらに、この日、もう一つ驚いたことがありました。それは、キャンバスツアーのとき、偶然に、ホテルのフロントで働くインド人男性に会ったことです。彼に聞くと、彼も留学生で、会計士の勉強をしているということで、勉強の合間に、ホテルでアルバイトをしているということでした。
ここパースでは、留学生が貴重な労働力として、あちこちで活躍し、地元に貢献していることを改めて知ることとなりました。
オリエンテーリングを終えて、私の好きなこの文化ゾーンのエリアを歩いているころには、天気も晴れ渡り、いつものパースの天国のような青空が戻っていました。私も来週から始まる勉強を頑張ろうと、澄み切った青空を見上げながら、決意を新たにしました。
空には、それを見守っていてくれるかのように、かもめがやさしく飛び交っていました。