モー吉の悠悠パース留学絵日記

この日記では、パースでの留学生活での出来事を中心に、心象風景を交えて、写真とエッセイにより、絵日記風に綴っています。

Christmas Season

2014-12-20 03:29:16 | 今日を旅する
Christmas Season  12月18日

 今日、日本列島は大雪にみまわれているようですが、ここパースは、真夏のクリスマスシーズンです。
 シティーの街中に沢山飛び交っていたかもめたちが、このシーズンの到来とともに姿を消します。かもめ好きの私にはさびしいかぎりですが、かもめたちは暑さの到来を感じ、姿を消すようです。街の食料の誘惑に惑わされず、自然の摂理に忠実なかもめたちのこの行動も、また、私がかもめを一層好きになった理由でもあります。

 それにしても、今年の夏はまだそれ程暑くもなく、夜はとても涼しくて、一枚余分に衣類がいる程です。
 このシーズン、街はクリスマス一色で、様々なデコレーションがなされ、あちこちでイベントが行われています。
 その中でも、16日から19日にかけて、駅前の広場で行われるクリスマス生誕祭が一番大きなイベントです。そして、この催しには、駱駝、ロバ、ヤギなどの動物たちも登場するので、こどもたちにも大変人気があるようです。広場の舞台では、キリスト生誕劇はもちろん、その他に、歌や踊りもあるため、楽しい催しにもなっており,お年寄りから子供まで幅広く、人々が集まります。

 この日、私たち家族も、駱駝を見ようとシティーの街に出かけることにしました。
 私は、少し早めの4時ぐらいに出かけましたが、まだ、駱駝も来ていませんでした。スタッフに聞くと、動物たちは5時に、劇は7時半からとのことでした。そして会場への入場は5時からでした。


 しかし、既に並んで待っていた人たちがいて、5時と同時に並べられた前列のいすに席を確保していました。私は後ろの方のいすに座り、駱駝のくるのを待っていましたが、なかなか来る様子もありませんでした。その後、妻たちも到着しましたが、いっこうに駱駝の来る様子もないので、きっと劇の始まる時間の近くだろう思い、私は会場風景の写真を撮ることにしました。会場では、ティンカーベルや妖精に扮装した女性たちが、子供たちにシャボン玉を飛ばして遊び、楽しげな雰囲気を演出していました。







 結局、動物たちは6時半ぐらいに到着しました。去年とは違い,今年は舞台の裏手に場所を変えていましたので、私は気が付きませんでしたが、妻たちが教えにきてくれたので、早速見に行きました。
 既に駱駝三頭、ロバ一頭、ヤギと羊が7,8頭集まっていました。
 野生の駱駝はオーストラリアが一番多いと聞いていますが、このシティーの街中で見られるのは、この時だけですので、オージーの子供たちも大喜びです。この駱駝はどこから連れて来られたかはわかりませんが、日本の動物園でみる駱駝より元気なようです。ここの気候が駱駝たちには適しているようです。






 舞台では、劇の前に歌や踊りのパフォーマンスが繰り広げられ、会場は大変な盛り上がりです。舞台の上の彼らは、きっと一年間練習をつんで、その成果を舞台で披露しているのでしょう。
 皆、晴れやかな笑顔を聴衆に振りまき、清々しい様子です。





 この会場の設営された場所は、市民に最も親しまれた広場となっており、毎週金曜日には、バーベキューや、食べ物屋が並べられたりします。また、夏の期間の昼間には、噴水が出る広場となり、子供たちが水着で水遊びに興じます。また、ファッションショーやコンサートも良く行われます。



 また、広場の西側の大きな建物は、シティでも最も古い建物の一つで、日本で言えば、中央郵便局が入っており、市民から親しまれている歴史的な建物です。また、その反対側は「マイヤー」と呼ばれるパースでは一、二に数えられる百貨店になっており,そこのベデストリアンデッキから眺めるこの広場の景観はすばらしく、記念撮影スポットとなっています。今日もここから見物している人も多くいました。





 舞台は、最後のダンスがおこなわれ、最高潮に達していました。その後、キリスト生誕劇がおこなわれるため、駱駝たちと東方の賢者役の人たちが、衣装に身を包み準備していました。私たちは、残念ながら最終バスがなくなるため、劇を見ることができませんでしたが、久しぶりに動物たちとふれあい清々しい気持ちで帰途につきました。












さよならディナー&ラストダンス Semester 2 Graffiti

2014-12-07 02:00:14 | 今日を旅する
さよならディナー&ラストダンス Semester 2 Graffiti

 最後の授業の終わった次の週の月曜日、パースステーションから一駅のリーダベルでSayonara dinnerをすることとなった。
 その日はあいにくのStormで、天候は荒れ模様でしたが、それでも何とか7人が集まりました。
 天候のこともあったため、予定していたイタリアンレストランに予約をしていなかったため、そこは既に満員でした。それで、手軽なピザ店に入ることとなりましたが、我々はSemesterも終わった開放感もあり,また、これが最後の別れとなる人もいたため、大いに盛り上げ楽しもうと、BYOでそれぞれビール、ワインなどを持ち込むことにしました。
 私は電車に乗る前にCityの行き付けの酒屋で、ワインを二本買い込んでいました。
 このパースでは、お酒を持ち込みできる店が結構多く、そのような制度をBYO(Bring Your Own)とよんでいます。








 ピザ店を出て、二次会のBarへ行きましたが、私は既にワインを一本程あけていましたので、かなり酔いがまわっていましたが、若い人たちはダンスに興じる人たちもおり、おおいに楽しんでいたようです。




 振り返ると、このTermでも沢山のことを学んだことは、以前にも書きましたが、それ以上に沢山のオージーたちを、親しく知ることとなったことは、貴重な体験であり、楽しい思い出です。














 彼らは本当に天心爛漫です。もちろん例外の人たちもいますが。

 その中で、私が特に多く話す機会を持てたのが,金曜日のスタジオ撮影で一緒のチームになったLさんです。
 彼女は、つい最近、二十歳になったばかりのうら若き乙女です。
 少し太めのせいなのか(失礼)、どこでも横になる癖があり、床や机の上ででも横になることがしばしばありました。最初は驚いていましたが、その天心爛漫な振る舞いから,徐々に気にならなくなるようになり、ついには、それが普通に感じられるようになりました。 
そして彼女の英語の発音はとても早く、しかも、当然オージー英語ですので、話がわからないことも多く、その都度、日本女性のHさんが通訳してくれることも度々でした。
しかし、彼女はとても親切で、ゆっくり話したり、iphoneの通訳ソフトを使って会話をすることもありました。
 わたしが彼女のポートレイトを撮る機会があったときには、彼女はその通訳ソフトを使いながら、私のポーズの指示に従い、様々なポーズをとってくれ、私は大変助かりました。
 その折の苦労して撮ったポートフォリオを、私は、「十の和らぎ-
10looks softening everyone」と題して、クラスのFacebookに載せました。




 これらの"十の和らぎ"と題して、Facebookに投稿した写真は、皆に好評を博することになりました。それは、正に、彼女の十の表情とその笑い顔が、いつも皆の心を和らげていた証しでした。




友の卒業 Semester 2 GraffitiーGraduation

2014-12-05 01:00:23 | 今日を旅する
友の卒業 Semester 2 GraffitiーGraduation

 12月3日、TEFE(学校)の一番大きなLecture Theatreで、われわれのビデオ作品の放映が行われたので、私は妻と一緒に見にいくことにしました。
 ここは階段状の講堂で大きなスクリーンがあり、300人以上の収容能力があるため、英語学校のオリエンテーションや、色々なイベントに使われ、競馬のメルボルンカップの日には、ここでライプ放映をし、その時には沢山の人が見に来ます。
 開始時間の一時近くに到着すると、会場にはすでに、学生と一般客合わせて100人程の人が集まり、盛り上がっていました。クラスメートも10名程が来ていました。
 はじめは、我々の上のクラスのAdvance Diploma コースの学生たちの作品が、上映されました。彼らの作品は、黒白に限定されず、写真の枚数も沢山のものであるため、音楽も色々な曲が使われ、見ごたえと聞き応えがあるものでした。映画oo7スカイホールの曲を流すもの、ビートルズの曲に合わせたものなどいろいろで、楽しい作品、シリアスなもの、動物を題材にしたものといろいろで、来年このコースへ進むわれわれには大変参考になりました。
 次に、我々のクラスの作品が上映されました。この大きな会場,大きな画面、大きな音量で見聞くのは、クラスでの時とは違い、大変迫力があり、見ごたえ、聞き応えも倍増し、クラスメートの上映が終わるごとに,拍手喝采を掛け合っていました。
 私の作品は、ここではピンクフロイドの曲を使ったものが流されました。上映が終わり、皆が拍手喝采をしてくれると、やはりうれしいもので、来年はさらに良い作品を創ろうと、決意を新たにしました。









 振り返ると、このSemesterでは、沢山の課題があり、大変な時期もありましたが、終わってみると、それも楽しい思い出となって残っています。
 大型カメラのアウトサイドでの実習に始まり、カメラの可能性を広げる様々な付属品の使用方法、スタジオ撮影でのLightingの使い方、マクロレンズを使っての撮影、赤外線写真の初体験、Photoshopを使ってのアルバム製作とパンフレットづくりなどなど。
 これらの沢山の難しい課題を乗り越えてこられたのも、素晴らしい仲間たちがいたからではないだろうか。
 授業の最後の日には、誰からともなく、みんなで記念撮影をしようということになり、私も持参のカメラで,他のクラスの人に、みんなでの写真を撮ってもらうことにしました。
 そこには、一番おおくの授業を受け持ってくれたイギリス紳士のMarkの姿と、難しい課題を乗り越えてきた晴れやかな仲間たちの笑顔がありました。


 その後、Internationalの仲間5人とともに、CityのCafeへ赴き、コーヒーとクロワッサンを食べながら、苦労を共にしてきた戦士のごとく、互いに戦果を語り合いながら、疲れをいやしました。
 このSemesterを最後に、我々のアイドルでもあるコロンビア娘のJが、本国へ一旦帰ることもあって、少しさびしさを感じるコーヒータイムとなりました。











新たな作品づくり2 Semester2グラフィティ ー

2014-12-03 00:00:11 | 今日を旅する
新たな作品づくり2   Semester2グラフィティ ー
 商業写真

 Semester2では、商業写真の課題もいくつかありました。
 これらは、必ずしも自分の興味対象でないものもありますが、一番商売にはなる分野です。それは、Wedding、広告、パンフレット制作などです。

 みな経験のないものばかりですが、写真をとり、デザインしていく過程は大変面白く、完成品が出来上がると、それが消費者に喜ばれるものかどうかが、一番のポイントとなります。

 Wedding Albumの制作は、写真も我々自身が撮ったもので作る予定でしたが、実際の結婚式のタイミングが合うことが難しいため、イメージそのものはTeacherが提供した、それぞれ50枚の二組のカップルの写真を使うことになりました。その中から10枚のイメージを選び、A3版2ページのアルバムと、A4のカップルの写真をデザインするものでした。
 私は、Backgroundを葉祥明の絵を使い、イメージは白黒写真として、"Dream"をキーワードに創り上げました。




 このデザインは、皆からも好評を得ましたので、後に、友人のNさんから依頼のあった家族写真と、Musician Duo"Chiekovosky"の写真に使うことが出来ました。

 広告写真は、Hardware、 Sports Goods、 Shoesとありましたが、これは、なかなかアイデアを出すのが難しく,さらにまた,実際の撮影は大変でした。
 Hardwareは水準器、 Sports Goodsはバドミントンシャトル、 Shoesはデッキシューズを対象に選び、それぞれテーマを決め、広告写真を作り上げるものです。




 回を重ねるごとに、アイデアも良くなりましたが、それにつれ撮影は難しくなりました。
 バドミントンシャトルでは、釣り糸を張って、その上にシャトルとミニチュア飛行機を載せての撮影で苦労しました。
 デッキシューズの撮影では、実際に川辺にシューズを浮かべての撮影で私は水に濡れ、砂まみれになりました。その苦労があってか、最後にPhotoshopで合成した写真は、予想以上にぴったりとマッチし,正にガリバーのシューズに乗り込んだ小人の少女のイメージに仕上がりました。このシューズの写真は皆からも好評を得ることとなりました
 Car designは、自分で選んだ車の写真を撮り,三つの異なるカラーの車をデザインして、広告用のイメージを作り上げるものでした。私は以前訪れた京都で見かけた,舞妓キャラクター「どすえちゃん」が乗るビートルのポスターをヒントに、VWビートルを題材に、京都祇園のストリートをバックグランドに、創り上げました。



 Brochure(パンフレット)づくりは、長期にわたる作品づくりで、Week5の建物写真に始まり、Week15の製品写真、Week16のStaff Portraitを、A4版三つ折りのパンフレットにまとめあげ、Week18までに完成品として仕上げるものでした。
 私はCityに古くからあるSwedish Hotel"Miss Maud"を題材にしました。ここはヨーロッパスタイルのシャレたホテルで、ここにあるケーキ屋さんに良く訪れていたため、レストランのウェイトレスも心良く写真撮影に応じてくれました。




 ポートレートを撮った際に、モデルの彼女に写真を持っていったら大変喜んでくれました。
 パンフレットは機会があったらホテルへ持って行きたいと思っています。うまくいけば採用してくれるかもと期待しているところです。



新たな作品づくり Semester2(後期)グラフィティ

2014-12-02 00:30:04 | 今日を旅する
新たな作品づくり Semester2(後期)グラフィティ
   スタジオ撮影 赤外線写真 マット・ボード制作 ビデオづくり

 課題に明け暮れたSemester2も、実質先週で授業も終わり、後二週間もすれば長いホリデーに入ります。
 振り返ると、その間、いろいろなことを学び、新しい体験もし、クラスメートともより親しくなることができました。
 それは、スタジオ撮影、赤外線写真、マット・ボード制作・ビデオづくりなど様々です。
 スタジオ撮影は、毎週金曜日に、チームごとに選んだObjectについて、スタジオの機材を使い,チームのメンバーが出し合ったアイデアをもとに、撮影をするもので、一番楽しい授業でした。

 最初はぎこちない作業の連続でしたが、回が進むに連れ、要領がわかって来ると、アイデアも豊富になり,各チームごとに競って良いイメージづくりに励むようになりました。
 私たちのチームは、ベルギー人のSとオージー娘のLさんでした。機材のSettingは皆でおこないますが、主な役割分担は、私がカメラ、二人がオブジェのSetとLightingと露出の調整で、私が一番楽をしていました。
 特にLは、私たちのアイデアをノートにまとめ、Teacherに説明をしてくれ、我々は大変助かっていました。
 オブジェは、花、コンパス、シャンプー、Eclipse(商品のブリキケース)、トーチ、コーヒー、ポートレートなどでした。














 赤外線写真は、私にとっては初めてのもので、最初は訳がわかりませんでしたが、赤外線フィルターを買い、説明書を読み、実際試みて初めてそのしくみを知りました。
 カメラそのものが、それ仕様に作られた赤外線カメラであれば、比較的簡単なのかわかりませんが、通常のカメラにフィルターをつけて撮ろうとすると、なかなか簡単にはいきません。
 というのは、ファインダー越しには何もみえないからです。しかし、今のデジタルカメラは良く出来ていて、通常でとった場合のデーター(特にホワイトバランスなど)を簡単に使えるようになっているからです。赤外線写真は、そのままのデーターでは、赤色を基調にしたイメージですが、それをPhotoshopやLightroomで白黒変換すると、その特有のコントラストの強い印象的なイメージを得ることが出来ます。




 ビデオづくりも初めてのものでした。
 これは、15枚の白黒写真のシリーズものに音楽をマッチングさせ、スライドショーとしてスクリーンで放映するもので、皆、自分のコンセプトとイメージにあった音楽探しを楽しんでいたようです。私も20代の頃よく聞いていて、当時LPレコードを数枚持っていたピンクフロイドの一枚「原子心母」の曲をマッチングさせました。マッチングはアドビのLightroomとマックのGragebandを使うと比較的簡単にできました。

 私のシリーズ写真は京都を題材にしていることもあって、また日本びいきの女性TeacherのNの助言もあり、私は尺八と琴演奏による「京の調べ・日本の調べー春の海」を使ったJpanese Versionも創ることになりました。クラスの中での放映では、若い人にはピンクフロ
イド版、主任TeacherのJは、日本版が気に入ったようでした。

 このビデオは、12月3日に学校のGalleryで、生徒全員の作品とともに一般公開されることになっており、皆楽しみにしているものです。また、私は、このビデオ作品を近々創る予定の新しいHPの中で公開する予定をしています。

Video
https://youtu.be/OOA_R2Ch4OE