モー吉の悠悠パース留学絵日記

この日記では、パースでの留学生活での出来事を中心に、心象風景を交えて、写真とエッセイにより、絵日記風に綴っています。

冬からの便り From May To June

2013-05-31 21:10:45 | 今日を旅する

冬からの便り From May To June

 ここパースは、朝晩がめっきり冷え込んでいる今日このごろです。
 この二、三日は、朝方は5℃を下回っていますが、昼間は天気がよければ20℃を超えて暖かです。それでも、思っていたよりも寒い冬の到来を感じており、冬物をもう少し持ってこれば良かったと後悔しています。アパートメントの入り口の木も、見事に黄葉し、落ち葉が日本の晩秋を思い出させてくれます。





 冬は、この地でもマラソンのシーズンで、この前の日曜日には、パースマラソンがあり、ゴール地点がアパートメントから近いイーストパースのクリケット場であったため、アパートの前の歩道には、帰り道をウォーキングしているランナーが、たくさん歩いていました。


 英語の勉強の方も、新しいタームがひと月程経ち、中間試験も終わり、クラスの仲間の出入りがあるため、また、みんなで記念撮影をして、別れを惜しみました。現在の仲間は総勢18名で、前からの仲間は、中国系三人、マレーシア二人、イタリア二人、オマーン一人、モーリシャス一人の計九人です。新たな仲間はフランス、インドネシア、パキスタン、ブラジル、エクアドル、チリと多彩です。



 ひと月勉強を共にして来たフランス女性のEllenは、ブログのWebサイトをもっており、写真も沢山掲載していて、写真にも興味があるため友達になり、お互いのブログを交換して、それぞれのブログに相手のアドレスをリンクすることにしました。彼女のブログはフランス語で書かれていますが、英語の翻訳変換が出来るようになっているので大変便利です。私のブログが日本語なので、大変残念に思っているようです。それで私も、これからは少しずつ英語版を掲載して行こうかと思っている次第です。彼女のブログからもパースの様子が良くわかるので、私のブログからアクセスしてみると良いかと思います。私も、授業のプレゼンテーションで使ったパースの紹介の記事を、次回から少しずつ掲載しようかとも思っています。




 また、学校の留学生窓口に、Iさんという日本女性がいます。
 彼女には大変お世話になっており、一年前に学校を見学した時にも彼女がいて助かりましたが、それ以来お世話になっている頼りになる大和撫子です。丁度娘と同い年の、美しく優しく親切な女性で、日本人はもとより他国の人にも人気があります。
 先日も、ライブラリーへ借りていたDVDを返却しようかと思った当日、学生IDカードを忘れてきてしまい、困っていた時には、ライブラリーへ一緒について来てくれ、受付の人にかけあってくれ、大変助かったこともありました。


 彼女は、このTEFEでは一番の相談相手で、学校以外のこともよく相談に乗ってくれます。
 先日も、私が最近書き上げた初めてのショートストーリーを読んでもらい、批評をしてもらいました。というのは、この恋愛ストーリーをブログにアップしようかとしたら、表現上問題があるとのコメントがあったため、他の人に読んでもらい批評をしてもらいたかったからです。自分としては自信をもっていたため、私の知っている二人の日本人女性に読んでもらう事にした次第です。その一人が彼女ですが、良い評価をしてくれましたので、近くブログにアップする予定です。ブログがまただめなら、ホームページの方へ掲載する予定です。

 冬の到来で一段と寒くなってきましたが、クラス仲間の笑顔と、シティーの街の明るくフレンドリーなオージーたちの笑顔、冬でもどこまでも澄み切った青空、そして優雅に飛び交うかもめたちの運ぶ便りを聞いて、心和む今日このごろです。










SAYONARA My dear friends!

2013-05-12 02:16:12 | 今日を旅する
SAYONARA  My dear friends!  4月26日、28日

 22日から新しいTermが始まり、新たなクラス編成もあって、私もレベル2からレベル3へ上がることとなりました。これは、五段階の丁度中間に位置するIntermediateのクラスです。このクラスでは、金曜日には専門コースにあったクラス編成がされています。
 私の場合は、フォトグラフィーやアート関係を含むアカデミックコースになり、金曜日にはそれに特化した授業内容が編成されます。Essay,Presentation,Research,Report,Listeningが主体となる授業になり,個人の課題とグループの課題を決めてResearchから始め,最終的にはPresentationをすることとなります。
 授業は大変面白くなりますが、自分自身での勉強が大変になるので、それだけの努力も必要になってきますが、楽しんで勉強しようかと、思っております。私のクラスには、日本人の若い男の子がいるので、少し安心し、心強くも思っています。







 このクラス編成の時期は、新たなクラスメートが増える一方、留学を終え、本国へ帰る仲間もいて、寂しさを感じる時でもあります。
 今回は二人のインドネシアの留学生の仲間が,本国へ帰る事となり、少し寂しい気がしています。一人は昨年来クラスを共にして来た仲間であり、もう一人は、ランチタイムを共にして来た仲間です。彼らとは、最後のランチタイムの金曜日に、私は彼らの想いを感じ、みんなでの記念撮影をし、日曜日には、陽気なブラジルの仲間とオマーンの仲間が企画したお別れのBBQ(バーベキュー)をキングスパークで開く事となりました。



 キングスパークへは、10人の仲間が集まり、後から最初のクラスメートのPrinが沢山の手作りの料理を持参し合流してくれました。
 今回は、オマーンの仲間のBrotherも参加し、BBQのBeefを焼いてくれました。また、今日は特別にみんながワインとシャンペンを持ち寄り,多いに盛り上がり、最後にはいつものように、サンバやサルサの講習会と称し、若い人たちが踊って楽しんでいました。
 この地を去る二人は,いつになく大いにはしゃいでいましたが、時折どことなく寂しさを見せているようでした。











 私は二人にメールで写真を送る事を約束し、別れがたくもありましたが、今日は、私のTeacherであったHansの率いるオーケストラがシティの教会でコンサートを開くことになっていて、メールで案内をいただいていたため、みんなとは別れ、先にキングスパークを後にしました。 
 コンサートの開かれる教会は、シティの中心に位置し、廻りの近代的な高層ビルとの対比を美しく描いて、すばらしい存在感をみせていて、私がよく写真を撮りにいくところです。






 コンサートはすでに始まっていましたが、Hansの指示どおり、受付にいた美しい女性に学生証を見せると、チケットを半額にしてくれ、「HansのWifeです」と自己紹介してくれましたので、私も自己紹介し,お礼をいって早速、中に入りました。
 演奏は既に始まっていて、ステンドグラスをバックに、彼の率いるフリーマントルオーケストラが、荘厳な調べを奏でていました。モーツアルトの交響曲35番の美しくも悲しい調べを聞いていると、久しぶりに生の演奏を聞いたためか、教会の荘厳な雰囲気のためか、これまでの留学生活や今日の友との別れのためか、目頭が熱くなってしまいました。




 途中の休憩タイムには、Hansにお礼のあいさつをし、ロビーで振る舞われているコーヒーをいただきながら、今日の演奏を聞きに来ている人たちに、まだつたない英語を使いながらも交流をすることができました。
 休憩後、最後の演奏では、日本人かあるいは中国人と思しき若いピアニストが加わり、ベートーベンのピアノソナタ3番が演奏され、その美しい調べを聞き、Hansがひくチェロの荘厳な調べを聞いていると、今日の友との別れに贈られている音色のようにも感じられ、思わず涙があふれてしまいました。
 すべての演奏が終わると、セミプロの楽団らしく、それぞれの仕事の仲間とか、友人たちや、また、我々市民ともあいさつを交えながら談笑をして交流を深めるなど、とてもフレンドリーな演奏会でした。
 私も、とても幸せで、フレンドリーな気持ちになって、教会の外に出ると、夕暮れ時のシティの街には、今日も、フレンドリーな笑い顔のオージーたちが溢れ、空には人懐っこいかもめたちが舞って、今日の日を祝福しているように感じられました。