モー吉の悠悠パース留学絵日記

この日記では、パースでの留学生活での出来事を中心に、心象風景を交えて、写真とエッセイにより、絵日記風に綴っています。

出陣 名古屋おもてなし武将隊

2014-04-22 23:55:49 | 今日を旅する
出陣 名古屋おもてなし武将隊 4月19,20日

 ホリデーの週末、パース近郊の古い港町フリーマントルでArt Festivalがあり、そこに名古屋からおもてなし武将隊がやってきました。
 フリーマントル港は名古屋港と姉妹港となっている、WAで一番大きな歴史ある港です。そのため古い建物がたくさん残っており、とても雰囲気のあるところで、観光客もよく訪れます。
 ここのフリーマーケットは特に有名で、いろいろな国の品物も揃えていますが、魚、果物、野菜などの日常の食料品もたくさんあり、普段の週末にはここに買い物に訪れるパースの市民も多くいます。
 秋のイースターの祭りには、毎年Festivalがあり、今年はその催しの一つとして、名古屋おもてなし武将隊が出陣することになったものです。
 私は、名古屋でも何度か彼らの演舞を見ており、そのプロフェッショナルな演技を知っていましたので、今回は是非見に来ようと思っていました。

 一月程前には、授業の一環としてフリーマーケットにクラスで撮影に来ています。今日はFestivalとあって、たくさんの人が訪れ、歩行者天国となったストリートには人があふれ、そこで演じられている様々なパフォーマンスを見て楽しんでいました。




 武将隊が演舞する場所は海辺のホテルの前の芝生の広い公園でした。
 武将隊は、尾張名古屋が生んだ三英傑の信長、秀吉、家康を中心に10人の侍で構成されていますが、今日この地へ来ているのは、秀吉と家康、そして、家来の踊舞(とうま)の三名でした。 芝生広場には木製の舞台が設置され、すでにたくさんの人たちが集まっていました。
 また、海辺とあってたくさんのかもめたちも乱舞し、楽しい雰囲気を醸し出していました。
 私は久しぶりに見る彼らが懐かしく、舞台そでに到着した彼らに挨拶をすると、名古屋から来ている私の話を聞いて、大変よろこんでくれました。
 久しぶりに見る彼らの演舞は、以前と同様、大変おもしろく、迫力のある舞で、地元のオージたちも大変喜んでいました。地元の子供たちとの立ち回り演技とクイズタイムもあって、楽しい内容のプログラムでした。
 彼らが英語で観客にきちんと話して説明し、コミュニケーションもできていたので、彼らのプロフェッショナル精神には感心しました。











 また、彼らが、クイズタイムで「おもてなし」の意味について観客に尋ねる三択クイズでは、地元の子供たちは、「Fight」とか「Battle」と答えていました。それは三人が「SAMURAI」であったからだと思いますが。「おもてなし」が「Hospitality」の意味であることを地元のオージーたちに知らしめたことでも、今回の公演は十分意味のあるものだったと思っています。
 なぜなら、日本の「おもてなし」の心は、この地でもいろんな分野で知れ渡っており、それを言葉で表現すると、「おもてなし」が「Hospitality」であることを改めて彼らは知ることになったと思うからです。
 最後にフォトタイムがあり、私の知り合いの日本人の家族づれも参加していましたが、地元のオージーたちもたくさんの人が、彼らと記念の写真を撮っていました。
 彼らの目に日本の武将たちがどのように映ったか興味のあるところですが、武将たちの目にオージーたちがどのように映ったかも興味のあるところです。




 そんな気持ちもあって、翌日は、家族と一緒に再びフリーマントルへ向かいました。
 今日は、昨日とうってかわって、ショッピングモールのストリートでの演舞でした。予め準備されていた舞台が火事で燃えたため、コンクリートの上での演舞となりました。
 しかし、狭いストリートでの演舞のため、間近で見ることが出来、昨日以上に観客は盛り上がっていました。
 彼ら三人も固いコンクリートを物ともせず、迫力の演舞を披露していました。特に切られ役の踊舞はかわいそうでしたが、そんなことは感じさせない見事な切られ演技でした。改めて彼らの「おもてなし」精神には感心したものです。
 私は連日見学に訪れ、今日は家族連れできたため、挨拶をするとたいへん喜んでくれました。








 演舞が終わり、フォトタイムで待っていると、一人の男性が私に挨拶してきました。話によれば、彼はこの催しを企画した名古屋市職員のIさんということでした。
 彼は、シドニーの自治体国際化協会事務所に派遣されて来ているということで、私が名古屋市を退職した後、この地へ来て勉強していることを、昨日の武将との話で聞いていた模様です。
 私は彼の今回の企画に感謝するとともに、武将たちの奮闘をねぎらい、最後に今回の模様をブログにアップすることを約束し、別れを告げました。彼らの今後の活躍を祈りながら。


 そんな交流もあって、今日はうれしくもあり、清々しい気持ちも手伝って、その後、ストリートで繰り広げられているパフォーマンスを見、フリーマーケットを見学し、街中のレストランでパスタを食べ、ひと休憩した後、海辺を散策しました。







 海辺のレストランが並ぶヨットハーバーには、私の好きなかもめたちが乱舞していました。近くのレストラン前の広場では、武将隊が今日二度目の演舞を終え、観客たちとのフォトタイムで交流していました。
 私は上空で乱舞するかもめたちとともに、彼らの「おもてなし」の心にエールを送っていました。




 夕日の傾いた海辺のレストランで、Fish & Chips とワインを飲のだ後、ほろ酔い気分で海辺を散策しました。夕日に染まった海辺には、かもめたちが乱舞し、砂浜をカップルが楽しげに散策していました。私は、その素晴らしい風景とシチュエーションに感動し、何度もシャッターを押していました。















基礎からの勉強スタート Semester1 (二学期制の一学期)

2014-04-14 19:00:37 | 今日を旅する
基礎からの勉強スタート Semester1 (二学期制の一学期)  4月14日

 2月から始まった6ヶ月間に及ぶ一学期の、中間のホリデーに12日から入り、ようやくほっとしています。
 振り返れば、もう二ヶ月以上、写真の勉強をしてきたわけですが、改めて知らなかったことが沢山あったことを知ることとなり、このコースで勉強を始めてよかったと痛感しています。

 授業は8教科あって次のように様々です。
 1 カメラの基本的な知識と技術
 2 データの管理とマネジメント(lightroom,Lab)
 3 Photoshop
 4 歴史と理論
 5 コミュニケーションにおける写真の役割と使用方法
 6 メディアとジャーナリズム 
 7 写真分野における自己開発
 8 Writing
 
 それぞれ課題がだされ、外での撮影のExerciseでは、撮ったイメージをパソコンでスクリーンに投影して、皆とTeacherに説明紹介をすることになります。
これは、人それぞれの感性があって、イメージは様々ですので、とても勉強になります。言ってみれば、皆の腕の見せ所と言った所です。
 正式のアセスメントはプレゼンテーションをしたり、レポートを出してOKが出ないと、次へ進むことが出来ません。




 最近は、外での撮影や、スタジオでのポートレイトの撮影があって、皆、楽しみながら勉強しています。
 それで、当初に比べると、皆大変親しくなったように思います。クラスメートの誕生日には皆でハピーバースデーを歌うのが恒例になっています。
 最近では、インターナショナルの学生の一人、インドネシアの彼の誕生日には、親友たちの発案で、部屋を暗くしてバースデーケーキにろうそくを灯して祝うサプライズもあって、彼はとても感激したようです。後日、律儀な彼はインターナショナルの生徒6名に、レストランでランチをごちそうしてくれました。



 そんな楽しいこともありますが、とにかく課題の提出には、皆、四苦八苦しているようです。
 特に、我々インターナショナルの生徒は、まずその難解な課題の説明書の理解という関門を突破する必要があるからです。
 それでも、私もなんとか今までの課題をクリアーすることができました。それも親切な仲間たちと、この地のフレンドリーで親切なオージーたちのお陰と感謝しているところです。



 この間、私は授業で、杉本博司という世界的な写真家を知る機会をもちました。
 彼は私と同年で現在もニューヨークで活躍している現役の写真家です。特に、ニューヨークのアメリカ自然史博物館の古生物や古代人を再現したジオラマをとった「ジオラマ」シリーズは有名で、それ以外にも「海景」「劇場」といったユニークで個性的なものばかりです。
彼については、別の機会にじっくりとリサーチしてみたいと思っています。





 また、次のタームのプレゼンテーションでは、入江泰吉、前田真三などの日本の写真家を紹介する予定をしています。
 入江泰吉は私が20代の頃に心酔していた写真家で、「大和路」をテーマに沢山の写真をとっています。私は写真の友k君とともに、当時、何度も大和路へ足を運び、写真を撮っていました。私は最後のライフワークとして、もう一度大和路を撮ってみたいと思っています。
 前田真三は、その後20余りの後に、心を引かれた写真家です。彼は北海道の美瑛の丘を世に知らしめたことでも有名で、彼の発見した風景は、その後、コマーシャルでよく使われることとなりました。私も美瑛へは二回訪れ、彼の写真館「拓真館」へも立ち寄っています。私のWeb-Siteの「達真館」の名は彼の写真館を参考にしたものです。
 この二つのプレゼンで、私は、是非、皆に日本の原風景とJapanese Mindを理解してもらいたいと思っています。