パースの正月とフライト 1月1日、9日~17日
年末、年始を初めて異国の地で迎えることとなり、午前0時にはイーストパースで打ち上げられたニューイャーの花火をみて、新年を迎えることとなりました。日本ではいつも、紅白歌合戦、ゆく年来る年と続き、除夜の鐘を聞いて新年を迎えていたものでしたが、今年は全く違った新年となりました。おせち料理と年賀状がないのが、少しさびしく感じられますが、日本のしきたりを改めて見直す良い機会になったと思っています。
元旦のシティーの街はどんな様子かと、出かけてみましたが、いつもに比べると人通りは少なく静かな感じでしたが、駅前の広場の噴水では子供たちの元気な歓声が聞こえ、街角では、ストリートミュージシャンがいつもに比べると少ないながらも、一人二人と出ていました。
正月三が日を過ぎた9日に、日本での用事を済ますため、帰国の途につきました。
フライトも回を重ねてきていましたので、私は、最近は、窓越しに翼が視界に入る位置を選んでいます。古の旅人たちが、船の帆をみて安心したように、私は、翼をみると安心できるからです。
そして、今回のフライトでは、上空から見たパースの街と、新年の日の出を空の上から是非見てみたいと思い、予めその見える位置に席を予約していました。
パースの街並は、フライトが17:30と言うこともあって、少し視界が悪い状態でしたが、それでも、スワン川沿いに抱かれたパースの街並、高層ビル群が林立する眺めと、キングスパークの広大なエリアがはっきりと広がっていました。
パースの街並は、フライトが17:30と言うこともあって、少し視界が悪い状態でしたが、それでも、スワン川沿いに抱かれたパースの街並、高層ビル群が林立する眺めと、キングスパークの広大なエリアがはっきりと広がっていました。
乗り継ぎのシンガポールChangi空港は、何でも揃った巨大な空港で、待ち時間を退屈することはありません。そこを10日の午前1時にフライトし、サービスのワインと私の好きなシンガポールシェリングを飲みながら、映画をみて過ごしていました。うつらうつらした眼で、窓越しの夜空を見ると、漆黒の空一杯に星が埋め尽くされていて、びっくりしました。砂漠の満天の星空がすばらしいと聞いていましたが、この大気の薄い上空から見る星空はそれ以上の眺めだろうと、思ったものでした。
さらに明け方前の東の宇宙空間に、月とヴィーナスがひときわ大きく輝き、美しく並んで浮かんでいる姿を見せていました。そして、その下の方の地平線と宇宙空間の境が、徐々に明るさを増してきていました。古代から人類が崇拝してきた太陽が、今まさに昇り、その姿を現そうとしていました。古代からサンセットとサンライズは、再生のシンボルとして、また、人類の運命が委ねられた神としても崇められていたことも、故あることなのだと、改めて思ったものでした。