日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

イスノキ(柞の木)

2024-08-25 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に、葉っぱに『虫こぶ』ができている木を見つけました。

この木の名前は「イスノキ」、漢字では「柞の木」です。

「柞」この文字はクヌギやコナラの総称で、『ハハソ』と読みます。

クヌギなどとは全く似ても似つかない木なのに、どうしてこの文字を使っているのか分かりません。

木全体を見るとモチノキやモッコクに似た雰囲気があります。

でも、『イスノキ=虫こぶ』と言われるくらいなので、この木はモチノキやモッコクではなくて、イスノキだとすぐ分かります。

イスノキの葉には虫こぶができやすいのです。

この木は別名では『ヒョンノキ』とも呼ばれています。

それは、虫こぶが大きくなると穴が開き、笛のような音が出ることからなのだそうです。

 

 ちょっと話が脱線します。

話し言葉の中でひょんなことという言葉がよく使われます。

『些細なことがキッカケで』とか『思いもかけないことから』という意味の言葉です。

このひょんはイスノキが語源になったとも言われています。

虫こぶのために穴が開いて、笛のような音が鳴る---「ひょうと鳴る=ヒョンと鳴る」

これが、ひょん(妙な、異様な)の語源だということのようです。

 

 虫こぶ

虫こぶは『虫えい』とも呼ばれ、ダニ、アブラムシ、タマバエの幼虫など、さまざまな虫が、植物に寄生することでできる部分を言う。

多くはこぶ状になるため、虫こぶと呼ばれている。

虫こぶは、寄生した虫が出す刺激に反応し、植物の一部が異常成長してできるものである。(植木図鑑)

 

 イスノキ

日本では伊豆以西の暖地に自生しています。

関西以西では、生垣や庭木に用いられることも多い樹木です。

非常に頑丈な木質から、材木としてもよく利用されています(樹木図鑑)

 


 

学名:Distylium racemosum

英名:Isu Tree

別名: ユスノキ、ヒョンノキ、ユシノキ

科名・属名:マンサク科 イスノキ属

原産地:本州南部、四国、九州、沖縄、済州島、中国、台湾

 


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