大きな公園には「トサミズキ」と「ヒュウガミズキ」の2つの黄色い花が咲いていました。
最近では両方とも自生しているのが見られなくなったのですが、植木として公園や庭などでは普通に植えられているようです。
トサミズキ---『土佐水木』
ヒュウガミズキ---『日向水木』
それぞれの漢字表記です。
トサミズキは漢字からも分かるように、高知県の一部でしか自生していなかったのです。
ところが、ヒュウガミズキは日向には自生していなくて、近畿地方の日本海側の岩場に自生してたようです。
それならばどうして『日向』の文字が当てられたのでしょうか?
一説にはヒメミズキが訛ったものとされています。
両方の花はよく似ていますね。
でも、簡単な見分け方があります。
① 花を下から覗いて見たときに蕊(シベ)が赤かったらトサミズキ、黄色だったらヒュウガミズキ。
② 花房が長く、たくさんついているのがトサミズキ、短くて数が少ないのがヒュウガミズキ。
この2点が分かれば区別できます。
トサミズキです。
花房が長くてシベが赤くなっています。
ヒュウガミズキです。
花房が短くてシベが黄色になっています。
別の品種もあります。
ウォーキング中に見つけた「ニオイトサミズキ(匂い土佐水木)」です。
別名ではシナミズキ(支那水木)と呼ばれているようです。
名前通り、かすかに香りがありました。
普通のトサミズキに比べると花房が立派で、花色はちょっと緑色が混じったような感じです。
シベはトサミズキのように赤くなっていませんでした。