青森県東北町の温泉巡りの最後、3ヶ所目は「東北温泉」。
2ヶ所目の「八甲ラジウム温泉」から上北町駅まで再び歩いて戻ってきた。
「東北温泉」は同じ東北町でも青い森鉄道で青森方面に向かって一つ先、「乙供(おっとも)」が最寄り駅になっている。
ここは2度目の訪問。
以前、「日本で一番黒い温泉」というキャッチコピーに誘われて来たことがあった。
でも、その時はただ「日本一黒い温泉」を体験してみたいという気持ちだけで、モール泉だということは頭になかった。
だからもう一度チャレンジしてみようと、この日の宿泊先に決めてあったのだった。
ここは「乙供駅」から5分ほど歩いた先にあって、外観はおしゃれで、現代風。
日帰り客が多いのか、宿の前は広い駐車場になっていた。
3階建ての大きな施設で、1階が共同浴場、2階は食堂など、3階が宿泊階になっていた。
共同浴場付きのアットホームな雰囲気の旅館だと思ってもらえばいいのかも。
用意されていたのは10畳ほどの広さの和風のきれいな部屋だった。
一息ついてすぐに1階にあるに共同浴場に向かった。
全体的な雰囲気は都会によくあるスーパー銭湯などの温泉施設風、でも石鹸やシャンプーは持参するようで、利用者のほとんどはマイシャンプーの入った手提げカゴを持ってきていた。
宿泊者用のものは部屋に用意してあったので、それを持って行った。
結局ここは昔からの銭湯と現代的な温泉施設の中間のような感じの施設になっていた。
お風呂場は広く、大きな浴槽と小さな浴槽が3つ、高温風呂、電気風呂などに分かれていた。
その他にはサウナ、露天風呂もあった。
[露天風呂・女性用]
男性用は庭園の中にある露天風呂になっているらしい。
泉質は弱アルカリ性単純温泉で、もちろんモール温泉なので、肌はスベスベしっとり。
どの浴槽のお湯も真っ黒、茶色じゃなくて黒い、これが自慢の「日本一黒い温泉」。
露天風呂の湯温はちょうど良く、湯口からは少し硫黄臭のするお湯がドバドバと流れていた。
今回は東北町の3ヶ所の温泉を回ってみた。
この町には温泉街や大きなホテルなどがあるわけではないので、あまり有名な場所ではないのかもしれない。
でも、それぞれの温泉が素朴で地元に密着していた。
そして、湯量豊富で泉質もとても良く、温泉マニアじゃなくとも魅了させられる場所なんじゃないかな?
だから、観光地化はしなくともよいから、是非ともこのままずっと残してもらいたいし、今回入らなかった29ヶ所もいつかは利用してみたいとも思っている。