アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

真説 国定忠治 平成弐拾七未年 其の壱拾参

2015年02月26日 | 近世の歴史の裏側

徳の狙いは三右衛門の「世話」になり、「後見」になってもらうことにあった。

他はあるときは執拗に、あるときは用意周到に根回しを怠らない。

 年が明けて嘉永五年(一八五二)、他の動きは一段と活発となる。

まず五目牛村の周辺を固め、三右衛門に迫ることである。組頭を務める隣家の神沢伝兵衛が一番の協力者であった。

三右衛門を酒で饗応し、五目牛村の旧跡を案内したりしている。

もちろん同族の絆が物を言う。義弟清七、親類の長老格の安五郎、そして本家筋の菊池仲右衛門まで加わって、

`三右衛門に後見となるよう懇願している。二月二日、

徳のところに一泊した翌日のことである。                                                  

                                                  続く