WASEDA CLUB ボクシング教室日記

早稲田大学内で行われています子供ボクシング教室の様子をお伝えします

7月19日

2014-07-27 11:18:26 | 日記
最近体験希望の方が多くいらっしゃいます

そして体験された方の結構な割合で入会してくださっています
嬉しい事ですね

この教室は週1なので、やはりご都合が合わない方もいらっしゃる中で、今日も沢山の方が練習に来てくれてます
思えば私が入ったときは3人で・・・以下略

そして北村は、今日は久しぶりに体験者の方担当となりました
入会してもしなくても良いので、楽しんでいただければいいな、と思う一方で
きちんとした基本を知っていただきたい!
との思いから、いつも『教えすぎ』になってしまうので気を付けなければ・・・です

まぁ、普段接してくださっている練習生の方はご承知でしょうが
練習でこれをしたらいいですね!から、これもしたらいいですよね→こっちもちょっと直して→えーーーっと、ここも、ここも・・・
と要求が際限ない
そんなのいっぺんに言われても・・・と思われていることは自覚しています

文句も言わず聞いてくださっている練習生の皆様に感謝しております、本当に

なので、今回は気軽に気軽に♪
という雰囲気で
構えは~・・・前の手は~・・・
なんて、ちょっと優しい先生なふりをしてみちゃったりして

足のスタンスをもうちょと広げて
・・・もうちょっと広く取りましょう
・・・えぇっと、足の幅を
・・・で、スタンスをね・・・→→だから!足!!!

優しい先生という猫の皮は30分で振り落ちました
体験者さん、来ないかもしれないな(遠い目)

ダメ出しを一点に絞ると、エネルギーがそこに集中してしまうという結論
実際の話、スタンスが狭い
に対してのアプローチを広くすること、だけ言っていてはいけなかった、というのもありますね
腰を落とすとか、膝を緩めるとか

自分では十分すぎるくらいスタンス広いのに、まだいわれるの?
って時、あります

なのでボクシングの練習場には必ず鏡があります
決してナルシストボクサー用に配備しているわけではありません
鏡を見て、足の幅、拳の高さ、上半身の傾き・・・などなどチェックししてみてください

で、鏡を見てシャドーするときですが
横から見る場合
前の手側を鏡に向けて練習した方がいいです

後ろの手側を鏡に映した方が見やすいのですが
首が身体に対して正面を向いてしまうので。良くない癖になってしまいます
ちょっと見づらいですが前の手側から映してください

さて、話は全く変わりますが
昨日の練習後、非常に熱心な練習生のお一人で
職業はノンフィクション作家の『澤宮 優』さん

新しく本を出されました
『あぶさんになった男』(KADOKAWA)
永渕洋三さんという野球選手のお話しだそうです
(だそうです・・・ってまだ買ってないこれから本屋さんへ行きます)

本日はワセダクラブじゃなくて練習生さんの宣伝で締めくくります

7月5日

2014-07-11 18:21:43 | 日記
さて今日は、私、北村の担当したグループの練習についてのお話です

今回私が担当しましたのグループの練習科目は
あなたも大好き、私も大好き、みんな大好き『ヘッドスリップ』の巻!

・・・っておちゃらけた話はさておき
遠藤先生からもきちんと説明を記載するように言われましたので
冗談抜きでの解説をしたいと思います

アマチュアボクシングはプロの試合に比べてボディーワークと呼ばれる動作は少ないです
いわゆるダッキング、ウィービング、スウェーバックなどです
・・・などですと言われてもこれらの動作はほとんど教えていないので『いわゆる』と言われてもピンとこないかもしれませんが

上半身の動きでパンチを避ける技です
頭でUの字を書くように上下させたり、上体を斜めや後ろに倒して避けたり
・・・って書いただけで
ちょっとした誤解が生まれてしまうんですね
誤解というか、夢を持たせるというか

私はあんまり見たことがないのですが、
ボクサーにあこがれる方の中には
歴代の外国人スター選手を見て『おぉ!カッコいい!こんな風になりたい!』と思われる方が少なくないはず

で、そのイメージから
ダッキングやウィービングやスウェーバックを
『足を使わず、ガードも下げて、上半身の動きだけで』やってしまおうとするのです

さて、想像して下さい
足はそのまま、上半身だけ前後左右に振っている姿
身体の固い人の前後屈みたいじゃないですか?
(それはさすがに言いすぎか・・・)

後ろの手ストレートで比較すると話が分かりやすいですね
身体の軸をブラさず、後ろの足の蹴りが腰の回転を生んで、しっかり回転した時に拳をギュッと握って肩が返る
その時前の足は後ろの足の蹴りに負けないように、両太ももを中に絞るように

さて、比較
上半身だけを前後左右すると、当然のごとく軸はぶれます
また、下半身の力と上半身の力が分散されます
そして、上半身のぶれがあると、足は自由に動くことができなくなってしまうのです

・・・で、ここまではいつもの私の話
今回は
では、ヘッドスリップ、ダッキング、ウィービングはやってはいけないのか?
を追求します(前置きが長かったですね)

答えを言うと、やります
むしろ必要だとも言えますし、実際私のシャドーにはダッキングもウィービングも入ってます
というのは、頭は最大のヒットポイントですよね
それは、やはり、同じところにあるよりは、動いた方が的とするのが難しいのです

ただし、です
ヘッドスリップ・・・という名称をしておりますが
この動作は『足』で作ります

連打の練習までやっている方は、
前の手ボディアッパーからの前の手上フックを思い出していただけると分かりやすいです
前の手側の身体をギュッと締める
この時頭は斜め下にシフトしますが体重が前の足に傾いたり、頭が膝よりも前方向に出ることはありません

ポイントは『膝』と『腰の回転』です
膝の動きで腰が回転して上半身の動きを作るのです
それはつまり上半身と下半身が別々な動きをしてはいけないということです
あ、もちろん、肩を入れる、背を丸めるなど
ストレートの打撃系とは異なる動きも出てくるので・・・膝のみ!というわけにはいきませんが

と、いうことで、ヘッドスリップの練習は経験の浅い方には教えていないのです
ただ、ここまで書いていくと・・・逆にきちんと教えないといかんなぁ・・・とも思うのでした
もっと詳しく知りたい!という方はいつでもお声掛けください
そしてひとつ付け足すとスウェーバックだけはやめておいた方がいいです
日本人の身体には向いていません

6月29日

2014-07-04 18:22:57 | 日記
さて、みなさんお待ちかねのマス・スパーの日です!

そして今回体験に2人の方がいらしてくださいました
総合格闘技経験者の男性とフランス式キックボクシング経験者の女性です

当初は学生T君に体験者コース担当してもらうだけのつもりでいたのですが
お二人ともかなり上手いです
と、T君が言うので(ちなみにT君は高校時代からボクシングをやっていてリーグ戦にも出場するかなり上手い選手です
では、男性はSさんと、女性は学生Yちゃんとやってもらおう、となりました

うん、お二人ともかなり良い
経験してきた競技特有の癖はあるのですが、やはり格闘技、センスが良いのでしょうね

余談ですが、この組み合わせ、ちゃんと考えての選出なんです
・・・この組み合わせに限らなくて、練習生同士のも勿論ですが

マスができない人って、いるんですよね
まぁ、大体上手くなってきて、相手と差があると寸止めとか、軽く当てるだけとか、できるようになるのですが
上級者でもできない人はいます

なんでしょうね、
ちょっと考えてみたのですが
技術的な事で言えば、恐らく『止める力』が弱いのかしら?とか考えてみました

パンチは打つ(拳を前に出す)と引く(構えの位置に戻る)が両方大事です
そして気を付けなければいけないのは打った反対側の止めです
つまり何が言いたいのかといえば
ストレートを打ったとき、身体が前のめりになってしまう
フックを撃った打ち終わりが身体の方向が違う方を向いている、もしくは振りぬきすぎて腕が首に巻きつくようになってしまう

どうでしょう?打つ、というより振る・・・いわゆる振り回す、ですね
これはある意味、力をコントロールできてない、とも言えます

ミットを撃つ時に『このミット面より拳一個奥へ打つつもりで』とご指導される方もいます
それは伸びやかさが欲しいからの表現なんだと思います

キタムラの意見としましては着打点とでも言えばいいのでしょうか、当たる目標地点はきちんと定めた方がいいのではないかと思うのです
シャドーでもバックでもミットでも
当たった時にギュッと拳を握ってください
これは私が教えている時には言うようにしています
特にシャドーでは、打点を定めないとこれはできないのではないかと思うのです

そして、打点で拳をギュッと握る事で、ヨーヨーが巻き戻るように
素早い引きが生まれると・・・もちろん、そのほか諸々色んな要素が必要なのは言うまでもありませんが

という訳で、練習では拳を握るタイミングについてもちょっとだけ考えてみてください
・・・って、結局マスができない人についての話はどこかに行ってしまいました