国立映画アーカイブにて鑑賞。
監督・脚本・主演:北野武
製作:森昌行、吉田多喜男、鍋島寿夫
出演:ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進
音楽:久石譲
製作会社:バンダイビジュアル、オフィス北野、TOKYO FM、テレビ東京
配給:日本ヘラルド映画
上映時間:103分
国立映画アーカイブに一度行ってみたくて、今月の上映作品一覧から惹かれたのは『シャブ極道』だったが、上映時間が165分と長すぎることから断念した。二時間以上の映画は、トイレが我慢できないからだ。
まだ『アウトレイジ 最終章』しかたけし映画を観てない私は、たけし映画をぜひ観ておかねばと本作に決めた。
国立映画アーカイブのチケットの取得方法は特殊である。
当日分のチケットは存在せず、すべて前売り方式である。
わざわざコンビニでチケットを発券しなければならないのだ。
二度手間である。
しかし今の時代なんだからバーコード読み取りで済ましてもいいと思うのだがなぜそうしないのやら。
私はてっきり国立映画アーカイブは国立近代美術館に隣接されているものかと思っていたが、所在地は全く別の場所であった。
立地はいいが、アクセスは悪い(JR民にとっては)
有楽町駅から徒歩で10分もかかる。
雨の中を傘もささずに歩いた模様
待合室では開映一時間前であるにもかかわらず、もう満席状態。
こんなに早く来るんじゃなかったわ
いかにも映画好きですよ、て人しか来てない。
チケットのもぎりも自分でやれとのことであった。コロナ対策か?
さて、場内は結構大きいが、椅子と椅子の感覚は狭く移動は困難。
ただのホールだからドリンクホルダーもない。
たけし映画で日曜ということもあり、当日は満席であった。
隣に座ってきた女性の香水の香りが心地よい(変態か)
さて、はじまり。広告ないからええなあ。
英語字幕ついてるとは!!流石、国立映画アーカイブやな。
最初は違和感あったが、慣れるとなんてことない。
だが邪魔であることは間違いない。
映画のあらすじは悲惨である。たけし演じる西には身内に次々と不幸が襲い掛かるのである。刑事であるたけしは犯人を銃殺したがゆえに退職に追い込まれ、とうとう銀行強盗を働くようにまでなる。余命わずかな妻と最後の旅に出る西であったが…
大杉漣演じる堀部の描いた絵が、実際に監督たけし自身の描いた絵であったというのには驚いた。たけしは演技もできて、漫才もできて、司会もできて、絵も描けて、監督もできるとはマルチすぎるやろ。
スクラップ屋の親父がしゃべるたびに劇場で笑いが起きていたなあ。
シリアスな映画だが、彼の存在がコメディ要素として一際目立っている。
なんといっても久石譲の音楽が美しい。
音楽が壮大で圧倒しているため、サントラを買いたくなる。
以上。たけし映画、1年に1本ずつ観ていくことにしよう。次(来年)はデビュー作を観ますかね。