洪水と地滑りで58人死亡＝雨期の豪雨、全土被害－ネパール

ネパール紙カトマンズ・タイムズは１３日、雨期の豪雨の影響で同国全土で地滑りや洪水が発生し、５８人が死亡、数十人が行方不明になっていると報じた。雨は１１日朝から降り続いており、同国気象庁は引き続き警戒を呼び掛けている。

ネパール、少女の3人に1人が児童婚 HRW

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ（HRW）は8日、ネパールでの児童婚の問題について報告書を発表し、同国では18歳未満の少女3人に1人が結婚をしていると述べた。

ネパール憲法がキリスト教抑圧にも

ネパールで、修正された新憲法が８月１０日施行された。議会で７年間討議されてきたものだが、キリスト教活動が全て違法とされる可能性があり、キリスト者たちは不安を隠せない。

　他人を別の宗教に改宗させようとすることは、すでに禁止されている。ただ憲法修正案では、「伝道的」と見なされる行為は法律によって処罰されることになる可能性がある。

　改宗禁止条項では特定の宗教を規定してはいない。しかし人口の８割がヒンズー教のネパールでは、罰則はキリスト教など少数宗教を対象にしていることは確実だ。キリスト者は現在人口の１・５％から３％と推定されている。

ネパールで地震

ネパールで１２日午後０時５０分（日本時間午後４時５分）、マグニチュード（Ｍ）７・３の地震が発生した。米地質調査所によると、震源は首都カトマンズの東北東７６キロの中国国境近くで、深さは１５キロ。ネパール当局によるとこの地震で少なくとも３７人が死亡、１１００人以上のけが人が出ている。インド内務省によるとインドでも１７人死亡し、ロイター通信によるとチベットで１人の死亡が確認された。

ネパール地震死者５０００人超 ７２時間経過、救助進まず

ネパール中部で発生した大地震は２８日、がれきの中に取り残された被災者の生死の境目とされる、発生後７２時間を経過した。国連によると、同国の人口の３分の１にあたる約８００万人が被災。軍兵士１０万人が動員され、行方不明者の捜索が行われているが、主要なインフラが破壊されており、救助活動は難航している。同国のコイララ首相はロイター通信に対し、犠牲者は１万人に達する恐れがあると語った。