アジアで再び勢力図る米国

米国がアジアでの軍事力を拡大する計画を押し進めている。フィリピンその他の同盟国は米軍と、最新兵器の設計開発に潤沢な資金を注ぐ米国防総省を歓迎している。

　米政権には歳出削減のプレッシャーがかかっているものの、中国が急速に軍備増強を進める中、バラク・オバマ大統領は東アジアでの米国の軍事的優位を維持することは最優先だと明言している。

四川でチベット族抗議、治安部隊発砲で３人死亡

中国四川省のチベット族居住地域で住民の抗議行動が相次ぎ、香港メディアなどによると、２９日までに治安部隊の発砲で少なくとも３人が死亡した。

　共産党政権は、抗議に加わった住民を「暴徒」と非難し、統制強化を徹底する構えだ。武装警察も投入され、緊張が一段と高まっている。

山梨で地震

　山梨県で震度５弱を観測した地震で、気象庁は２８日午前、記者会見を開き、今後１週間は震度４程度の余震に注意する必要があるとして警戒を呼びかけた。

インドネシアで大規模なテロ

日系企業が多数進出するインドネシアの首都ジャカルタ郊外の西ジャワ州ブカシ県の工業地帯で２７日、最低賃金をめぐる労使対立から、労働者による大規模なデモが行われた。地元メディアによれば、約２万人が参加し、日系企業を含む多くの工場が操業停止を余儀なくされるなど、大きな影響が出た。　

韓国の成長率とどまる

　韓国の２０１１年の国内総生産（ＧＤＰ）の実質成長率（速報値）は前年比３．６％増になったと、韓国銀行（中央銀行）が２６日発表した。１０年の同６．２％増から大きく落ち込んだ。物価高で国内消費が振るわず、欧州の政府債務（借金）危機などで輸出の伸びも鈍った。

　最も低迷したのは建設投資で、前年比６．５％減になった。民間消費も原油高や通貨ウォン安による輸入品の値上がりなどが響き、同２．２％増にとどまった。