インドの首都ニューデリーで毎年秋から冬にかけて悪化する大気汚染が、今年も深刻化している。野焼きや工場の排煙などが原因とされ、汚染の深刻さは世界最悪レベルだ。インドは新型コロナウイルスの感染者が米国に次いで世界で2番目に多く、とりわけニューデリーでは今月に入って感染者が急増している。専門家は「大気汚染で換気が不十分になり新型コロナの感染拡大がさらに加速したり、患者が重症化したりする恐れがある」と懸念を示す。
世界最悪レベルの大気汚染で有名なインドの首都ニューデリーで、今年も野焼きや工場の排煙、自動車の排ガスなどが原因で大気汚染が深刻化している。
特に今年は、新型コロナウイルスによる肺炎のリスクと共に、呼吸器が「二重の負担」(民放NDTV)にさらされるとの懸念が高まっている。
英王立防衛安全保障研究所のラファエロ・パントゥッチ上級準フェローはForeign Policy誌(電子版)に10月8日付けで掲載された解説記事‘Indians and Central Asians Are the New Face of the Islamic State’で、インドと中央アジアがISの新しい拠点になりつつある、と指摘する。
インド全土を襲っている熱波による死者は、26日までに800人以上に達した。首都ニューデリー(New Delhi)では道路が溶け出す事態も起きている。