
甲斐駒ケ岳山頂をあとにして下山を開始する。
14時出発。
巻き道で下山するが、砂ザレが非情に歩きにくい。
足を滑らせないように慎重に歩く。

雲の流れが速く、覆われると途端にルートを見失う。
時折見張らせる景色も慎重に歩みを進める。
ゆっくりゆっくりと・・。

特徴的な白い花崗岩に覆われた山肌。
深田久弥も著書で語っている。
「とても美しい山。
日本10名山を選ぶとしてもこの山は外さないだろう」
海でも山でも、白い砂に青い空はキレイな象徴だ。

下山開始から約1時間。
駒津峰に到着。
何かと一緒に行動してきた若者二人組が
ここで双児山方面へ向かう.
私は仙水峠へ。
長衛小屋で同じくテント泊とのことなので一旦ここで分かれることになった。

途中の見晴らし場で振り返る。
駒ヶ岳山頂と摩利支天だ。
やはり何度も見上げて、何度も撮ってしまう。

今回サブザックとして妻の遠出用愛犬散歩ザックを拝借。
小型であり布製で丈夫そうだったからね。
しかし小さすぎたか・・。
アタックザックとして持っているナイロン製の軽量ザックでは、
長時間の山行には不安があった。
日帰り装備として一杯詰め込んだサブザック・・。

仙水峠まで無事下りてきた。
時刻は16:00。
流石に辺りは誰も居ない。
もうここまで来たら、あとは小屋まで残り1時間。
クタクタだ・・。

テン場である長衛小屋に到着。
16:50分、何とか明るいうちに戻ってきた。

総行程約7時間半。
テン場に戻ってまず最初にしたのが、目の前に流れている川で
持参したビールを冷やすこと。やっぱビールは冷えてなくっちゃ!ね。
着替えをしてからゆっくりと足を延ばし、しばし疲れた体を休める。
今回の晩飯もクッカーで炊飯。山行で体力回復のため1合と思ったけど、
やはり年相応に1合では多いので今回から半合で炊く。
炊飯の準備をしながら冷えたビールとツマミで至福の時。
腹も満たされてくると、緊張感から解き放された体に睡魔が襲ってきた。
翌日も早いし長いし不安だし、そして電波も入らないし、
いつものテント泊より早めに眠りについた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます