自分の花を

カメラ好きによる、写真で伝える自己満足の世界。

笊ヶ岳登山

2020年10月11日 |    南アルプス
9月14日笊ヶ岳登山へ出かける。
山梨百名山の大団円となる100座目。
ついにこの笊ヶ岳へ向かうことになるとは・・。
出来れば避けたい・・、と結局最後に残った山。
山梨百名山の中でも、行程がとにかく長く、
難所も多数もあることから、難関四天王とされている。
途中山小屋もなく、日帰り登山が基本となる山だが、
通常のコースタイムはピストンでざっと計算しただけでも14時間以上かかる。
しかも急登の連続。軽荷で日帰りにするか、重荷でもテント泊にするか・・。
散々迷ったけど、布引山へ野営となるがテント泊で向かうことにした。

登山口となる老平駐車場に前日のPM10時過ぎに前入りする。
朝6時半、身支度をして出発。初日は布引山まで向かう。



出発して間もなく、笊ヶ岳へ向かう登山者が
レコで「不気味なトンネル」という箇所を抜けていく。



約20分林道を歩いて、さぁここから登山道の始まりだ。



駐車場から約1時間。吊り橋に到着。
この吊り橋、昨年から改修のため通行不可となっていて
もうこの老平ルートは通れないと思っていた。
改修が早期に終了してくれてほんとに助かった。
めちゃくちゃ揺れる吊り橋を通過。



随所にあった看板。
現在地はどこの看板にも書いてなかったけど、
いま歩いている道があっていることだけが確認できる。



さぁ出てきた危険個所①
崩落場につけられた華奢な小さな梯子を
慎重に通過。



危険個所②
ここも崩落で登山道が無くなっている場所。
また足場がもろく砂のため、滑りやすい。
写真は通過後に撮ったもの。
右側が崖になっており
滑落すると、数十メートル下へ真っ逆さまとなるので
ここも慎重に通過。



危険個所③
壊れかけた梯子。
ここは残っている片側の足場を伝ってカニ歩きする。
他にトラバースは無いのでここも慎重に通過。



危険個所④
広河原に到着。ここは渡渉をするのだが渡る手段がないのだ。
写真に写る1本の大木に跨り尻移動する。
ここまで駐車場から約2時間。
笊ヶ岳のレコを見てると、ここまでのルートがこの山の核心部だという人がいる。
その理由は、この先は危険個所もなくルートが明確な為、残すは急登をただひたすら登るのみだからだ。
この広河原で標高約900mなので、布引山まで残り1700m登るのだ。
核心部が終わっても気が抜けない。
この先は水場が無いのでこの広河原で約2ℓの水を汲む。
グッと重くなったザックにこれからの急登の連続に耐えられるか・・。



広河原から九十九折の登山道を登り
山の神に到着。
この二日間の安全を祈願し通過する。



広河原から約1時間半
ワイヤー散乱地到着。



噂通りの急登を寡黙に登り植生が変わってきた。
辺りは苔が多くなり、南アルプスっぽいね。



桧横手山に到着。
標高2021mとだいぶ登ってきた。
ここまで駐車場から約5時間半。
しかし依然と眺望がまったくない。修行の山だ。



桧横手山まで急登だと思って登ってきたが、
桧横手から先が本格的な急登だった。

約2時間見上げるような急登を登り
ここまでの唯一の展望地「ガレ場」に到着。
このガレ場の縁を登っていく。疲れ切った体も気が抜けない。



ようやく初日の目的地にたどり着いた~。
標高2584m
布引山山頂到着。
駐車場から約8時間だね。
いや~長かった。



布引山の山頂にはレコ情報通りテント数張り可能なスペースがあったので
早速幕営する。もちろん誰も居ない。
駐車場で登山者と思われる車が3台止まっていた。
2台は早朝3時半ごろ出発した日帰り登山者、
もう1台はランカン尾根から登った登山者で、
3人とも途中ですれ違ったので、もう先行者はいない。
しかしこの後、年輩の夫婦が登ってきた。
だれも居ないし、来ないと思っていたのでビックリした。
布引山で同じくテント泊のようだ。ここまで登ってきた同士として労いの言葉を掛け合った。



17:30頃、
布引山頂までも樹林に覆われ景色は無いけど、
空は夕焼けが綺麗だった。
明日の天気に期待して、疲れ切った体は
ランタンを点けるまでもなく寝てしまった。



つづく・・。

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