久しぶりの子ども本がおもしろい㉞
アマガエルだけでこれだけ話が膨らむことができるのも、豊富なきれいな写真があるからだ
アマガエルのヒミツ 秋山幸也(文) 松橋利光(写真) 山と渓谷社 2004年
アマガエルの生態が詳しくわかる本です。
カエルは水辺に住むものと思われがちだが、ニホンアマガエルは樹上で生活するカエル。
アマガエルは「雨蛙」の和名の通り、雨が降りそうになると鳴き始める。
カエルは水辺に住むものと思われがちだが、ニホンアマガエルは樹上で生活するカエル。
アマガエルは「雨蛙」の和名の通り、雨が降りそうになると鳴き始める。
『アマガエルのヒミツ』 より
「むかしむかしある所にアマガエルの親子がすんでいた。しかし子ガエルは大変なヘソ曲がりで、親ガエルの言いつけと反対のことばかりやっていた。
いよいよ死ぬという時に、親ガエルは(墓が流されないように、山の上に墓を作ってもらいたい。しかしこいつは言いつけと反対のことをするから…)と考え、「墓は川のそばに建ててくれ。」と言い残し死んだ。
ところが子ガエルはこの時になって反省し、「遺言は守らなければならん」と、本当に川のそばに墓を建ててしまった。そのため雨が降りそうになると「親の墓が流される」と泣くのだという。」
「むかしむかしある所にアマガエルの親子がすんでいた。しかし子ガエルは大変なヘソ曲がりで、親ガエルの言いつけと反対のことばかりやっていた。
いよいよ死ぬという時に、親ガエルは(墓が流されないように、山の上に墓を作ってもらいたい。しかしこいつは言いつけと反対のことをするから…)と考え、「墓は川のそばに建ててくれ。」と言い残し死んだ。
ところが子ガエルはこの時になって反省し、「遺言は守らなければならん」と、本当に川のそばに墓を建ててしまった。そのため雨が降りそうになると「親の墓が流される」と泣くのだという。」
なぜ鳴くかはわかっていないとか。
変身の写真もきれい。
アマガエル皮膚の下に、黒、青、黄色の色素をうまく使って周りの色とめだたくする。
アマガエル皮膚の下に、黒、青、黄色の色素をうまく使って周りの色とめだたくする。
おたまじゃくしの写真もきれいで、見分けやすい。
アマガエルの本としてはこれが一番おすすめです。
目次
ワタシハアマガエル(クローズアップ!アマガエルアマガエルなら、好き?日本のアマガエル ほか)
ふえる・育つ(だきついたら、はなさない産む卵 ほか)
アマガエルのいる場所(春は田んぼ梅雨までは田んぼ真夏は草っぱらや森に ほか)
食べる食べられる
ところで、
北は北海道・利尻島から南は九州・屋久島まで日本の至る所に生息する、ごくごく普通のカエルです。このアマガエルすなわちニホンアマガエルが、実は日本の東西で遺伝的に大きく異なることがわかりました。
(ニホンアマガエル、実は日本国内東西で別種か 三浦郁夫 2016年12月24日 より )
北は北海道・利尻島から南は九州・屋久島まで日本の至る所に生息する、ごくごく普通のカエルです。このアマガエルすなわちニホンアマガエルが、実は日本の東西で遺伝的に大きく異なることがわかりました。
(ニホンアマガエル、実は日本国内東西で別種か 三浦郁夫 2016年12月24日 より )
フォッサマグナでわかれるようだが、ほかの生きものも結構ここで線引きされるものも多い