2010年8月15日(日)
朝から眠くて、午前中、ムスメとムコ君とわんちゃんは居間でお昼寝。
ウィステとポチは、2階でお昼寝・・・。
ポチは、寝ているウィステの上をぼこぼこ歩きまわるんだ・・。(^^;)
そういえば、ポチと暮らし始めた頃もそうだったなあ・・。
その頃のエッセイ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ポチと暮らせば」
四日ぶりに、ポチを迎えに行くと、
「ポチ君、大人しくしていましたよ」
と、ペットホテルの係員は言ってくれたが、私が抱き取ると、ポチはぶるぶると震えていた。
父の家でも居間のサークルに入れようとするといやだと吼えまくって、とうとうサークルを
使うのを諦めたので、見知らぬペットホテルの檻の中では、どんなに怖かったろう。
私の家に連れ帰ると、ポチは居間のソファーに飛び乗り、茶色の大きな目で私をじっと見つめる。
不安にかられているのだろう。私は、
「ポチ、おじいちゃん、亡くなったんだよ。ポチはこれからうちの子になるんだよ。一緒に暮らそうね……」
と、話しかけた。
十年ほど前、両親が七十代後半にもなってポメラニアンの子犬ポチを衝動買いしてきた時には、
「最後まで飼いきれるか分からないのに、無責任だわ」
と、しか思えなかった。もちろん、そんな心の内を両親には言わなかったとはいえ、ポチを積極的に
可愛がる気にはなれなかった。私自身は、子供の頃飼っていた犬たちのように
「犬は和犬の雑種。それも貰うか拾ってくる」というのが好みだったが、しかたない、
結局いつか私がポチを引き取ることになるのだろうと諦めた。
父と母は、夢中でポチを可愛がった。うちの子供たちも大きくなって、顔を合わせる機会も減っていた分、
子犬は年寄り二人の暮らしに華やぎを与えてくれたのだろう。やがて母が老人ホームに入所して一人暮らし
となった父にはポチはますます大切な家族となってくれた。ここ二、三年は足の弱ってきた父に代わり
私が散歩をさせていたが、ポチには、ご主人様は父、私は単なる散歩要員といった認識だったろう。
そして、とうとう、私がポチを引き取ることになった時、犬を飼っている娘がアドバイスをしてくれた。
「犬は群れで暮らす動物だから、どっちがボスかはっきりさせないとだめよ。だから、食事の時は、
人間が先。終わってから、自分って教えるのよ」
父の食事の時には、ポチはワンワン吼えながら父の脚に飛びつき、父は、「ポーや」と、言いつつ、
にこにこと食べかけのパンやバナナをポチに与えていたっけ。それでは
「飼い主のほうが偉い、だから従わなければ」とポチに学習させられなかったのだ。
案の定、夕食の時間になり、私が食べ始めると、ポチはソファーから飛んできて、自分にもとせがむ。
ワンワンと煩いが、ここが我慢のしどころだ。とはいえ、鳴き声に急かされついかき込むように食べてしまう。
なんとも落ち着かない夕飯を済ませ、ドッグフードの缶を台所からとってくると、ポチは興奮してワンワン、
ピョンピョン!大喜びのポチは子犬のように愛らしい。だが、一気にほうばると、ポチはまた少し離れた
ソファーの上から私のほうを窺っていた。餌以外はまだ心を許しているわけではなさそうで、
私のボスへの道は未だしだ。
夜は無人となった隣の父の家の番をしてもらおうと、父の家の居間に置いてある揺り籠のような
ポチのベッドハウスに入れてきた。しかし、翌朝迎えに行って驚いた。居間や廊下、何箇所にもポチの
下痢便のあとが出来ているではないか。ポチも何がどうなったのか不安でストレスから人間と同じように
胃腸に来たんだろうが、後始末は私。犬を飼うって大変だわと、ため息が出た。一週間もせずにポチ
の体調が落ち着くと、
『群れの動物が夜に無人の家で一匹っていうのも可哀相かも』
と思えるようになり、私は、中途半端はやめ夜も引き取ることにした。
「私たち、新しい群れになろうね」
と、その晩、私は少しわくわくしながらポチのベッドハウスを私の寝室に運び、「おやすみ」と、
そこにポチをそっと降ろした。部屋を暗くし、ベッドに横になると、ポチの匂いは案外強かった。
やがて、ポチが動きだした気配がする。なんとポチは私のベッドによじ登ってきて、私の布団の上を
歩き回りだしたのだ。ボコボコボコ。でこぼこと足場の悪いだろう私の体の上を、胸からお腹、
足の上は安定が悪いのか、また上のほうにと行ったり来たり。なんでまた、私がポチの足場にならなければ
ならないのだ。私が起き上がってポチを抱くと、ポチは細かく震えていた。
「ポチ、ここで寝るのよ」
と、再びベッドハウスにポチを入れた。だが、私が横になるのを待って、ポチは再びベッドによじ登る。
ボコボコボコボコと再び歩き回る。それから、居心地の良い場所を見つけて、ポチは横たわり、ふ~っと
息をはいた。そこは、私のお腹の上だよ、ポチ。ただ、私は眠くなっていたので、もう面倒くさいと、
そのまま寝てしまった。
朝、目を覚ますと、ポチは私の足元で丸くなって寝ていた。
ポチはボスらしい人間の側で安心して眠れたろうか?
「おはよう、ポチ」と、私は朝の第一声をあげた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お昼寝の後、わんこ2匹はお留守番、ムスメとムコ君とウィステでハハのお見舞いに
行ったら、ハハもすやすやお昼寝中だった・・。(^^)
夜、ムコ君は、
「ムスメとく~ちゃんとわんちゃんをよろしくお願いします」
と、言って、帰っていった。
大丈夫ですよ~・・。(^^)
朝から眠くて、午前中、ムスメとムコ君とわんちゃんは居間でお昼寝。
ウィステとポチは、2階でお昼寝・・・。
ポチは、寝ているウィステの上をぼこぼこ歩きまわるんだ・・。(^^;)
そういえば、ポチと暮らし始めた頃もそうだったなあ・・。
その頃のエッセイ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ポチと暮らせば」
四日ぶりに、ポチを迎えに行くと、
「ポチ君、大人しくしていましたよ」
と、ペットホテルの係員は言ってくれたが、私が抱き取ると、ポチはぶるぶると震えていた。
父の家でも居間のサークルに入れようとするといやだと吼えまくって、とうとうサークルを
使うのを諦めたので、見知らぬペットホテルの檻の中では、どんなに怖かったろう。
私の家に連れ帰ると、ポチは居間のソファーに飛び乗り、茶色の大きな目で私をじっと見つめる。
不安にかられているのだろう。私は、
「ポチ、おじいちゃん、亡くなったんだよ。ポチはこれからうちの子になるんだよ。一緒に暮らそうね……」
と、話しかけた。
十年ほど前、両親が七十代後半にもなってポメラニアンの子犬ポチを衝動買いしてきた時には、
「最後まで飼いきれるか分からないのに、無責任だわ」
と、しか思えなかった。もちろん、そんな心の内を両親には言わなかったとはいえ、ポチを積極的に
可愛がる気にはなれなかった。私自身は、子供の頃飼っていた犬たちのように
「犬は和犬の雑種。それも貰うか拾ってくる」というのが好みだったが、しかたない、
結局いつか私がポチを引き取ることになるのだろうと諦めた。
父と母は、夢中でポチを可愛がった。うちの子供たちも大きくなって、顔を合わせる機会も減っていた分、
子犬は年寄り二人の暮らしに華やぎを与えてくれたのだろう。やがて母が老人ホームに入所して一人暮らし
となった父にはポチはますます大切な家族となってくれた。ここ二、三年は足の弱ってきた父に代わり
私が散歩をさせていたが、ポチには、ご主人様は父、私は単なる散歩要員といった認識だったろう。
そして、とうとう、私がポチを引き取ることになった時、犬を飼っている娘がアドバイスをしてくれた。
「犬は群れで暮らす動物だから、どっちがボスかはっきりさせないとだめよ。だから、食事の時は、
人間が先。終わってから、自分って教えるのよ」
父の食事の時には、ポチはワンワン吼えながら父の脚に飛びつき、父は、「ポーや」と、言いつつ、
にこにこと食べかけのパンやバナナをポチに与えていたっけ。それでは
「飼い主のほうが偉い、だから従わなければ」とポチに学習させられなかったのだ。
案の定、夕食の時間になり、私が食べ始めると、ポチはソファーから飛んできて、自分にもとせがむ。
ワンワンと煩いが、ここが我慢のしどころだ。とはいえ、鳴き声に急かされついかき込むように食べてしまう。
なんとも落ち着かない夕飯を済ませ、ドッグフードの缶を台所からとってくると、ポチは興奮してワンワン、
ピョンピョン!大喜びのポチは子犬のように愛らしい。だが、一気にほうばると、ポチはまた少し離れた
ソファーの上から私のほうを窺っていた。餌以外はまだ心を許しているわけではなさそうで、
私のボスへの道は未だしだ。
夜は無人となった隣の父の家の番をしてもらおうと、父の家の居間に置いてある揺り籠のような
ポチのベッドハウスに入れてきた。しかし、翌朝迎えに行って驚いた。居間や廊下、何箇所にもポチの
下痢便のあとが出来ているではないか。ポチも何がどうなったのか不安でストレスから人間と同じように
胃腸に来たんだろうが、後始末は私。犬を飼うって大変だわと、ため息が出た。一週間もせずにポチ
の体調が落ち着くと、
『群れの動物が夜に無人の家で一匹っていうのも可哀相かも』
と思えるようになり、私は、中途半端はやめ夜も引き取ることにした。
「私たち、新しい群れになろうね」
と、その晩、私は少しわくわくしながらポチのベッドハウスを私の寝室に運び、「おやすみ」と、
そこにポチをそっと降ろした。部屋を暗くし、ベッドに横になると、ポチの匂いは案外強かった。
やがて、ポチが動きだした気配がする。なんとポチは私のベッドによじ登ってきて、私の布団の上を
歩き回りだしたのだ。ボコボコボコ。でこぼこと足場の悪いだろう私の体の上を、胸からお腹、
足の上は安定が悪いのか、また上のほうにと行ったり来たり。なんでまた、私がポチの足場にならなければ
ならないのだ。私が起き上がってポチを抱くと、ポチは細かく震えていた。
「ポチ、ここで寝るのよ」
と、再びベッドハウスにポチを入れた。だが、私が横になるのを待って、ポチは再びベッドによじ登る。
ボコボコボコボコと再び歩き回る。それから、居心地の良い場所を見つけて、ポチは横たわり、ふ~っと
息をはいた。そこは、私のお腹の上だよ、ポチ。ただ、私は眠くなっていたので、もう面倒くさいと、
そのまま寝てしまった。
朝、目を覚ますと、ポチは私の足元で丸くなって寝ていた。
ポチはボスらしい人間の側で安心して眠れたろうか?
「おはよう、ポチ」と、私は朝の第一声をあげた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お昼寝の後、わんこ2匹はお留守番、ムスメとムコ君とウィステでハハのお見舞いに
行ったら、ハハもすやすやお昼寝中だった・・。(^^)
夜、ムコ君は、
「ムスメとく~ちゃんとわんちゃんをよろしくお願いします」
と、言って、帰っていった。
大丈夫ですよ~・・。(^^)