2014年12月10日(水)
風邪の調子が悪く、咳が止まらない。ダンスに咳はまずいので、今日の
サークルはお休みです。
一日、家に篭って過ごしたよ。
それで、今日は、昨日の例会に出したエッセイを・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「駐車場の定期券」
ドアフォンが鳴り、出てみると、マンションの管理会社の人が二人来ていた。
マンションの地下駐車場に漏水箇所があり、天井からの水滴で車が汚れる被害が出ているので、
修理をするそうだ。私の駐車場所も該当するそうで、それぞれの箇所の修理日は車をそこに
止めないようにとの依頼だった。それは勿論、構わないけれど、その間、私の車はどこに
止めたら良いのだろう?一人が手許の書類を見ながら日程を言うと、もう一人が、
「その間は、お向かいのスーパーの駐車場に止めて下さい」と、カードを差し出し、
「これは、屋内駐車場の定期券です。出入庫の際に、これを使って下さい」と、言われた。
定期券の有効期間は、工事期間前後二週間と長めに取ってある。この定期券を使えば、
娘夫婦が来たときに、娘夫婦の車を無料で止められるかもしれないとのナイスアイディア、
いえ、調子良い考えがちらっと浮かんだが、半月前に来たばかりの娘たちが、このために
わざわざ埼玉から来る訳がないし、工事期間と重なったら、私の車は何処に止めるのかと、
すぐ冷静になった。
私の駐車場の工事は、八月末の土・日ということで、前日の金曜日の午後には、
車を屋内駐車場に移動した。そして、土曜日。ダンスサークルに行くために車を出そうと、
駐車場のゲートで機械に、入庫するときに取った駐車券を入れると、「千円」の表示が出た。
続いて、渡された定期券を入れたのだが、なんと、「このカードは使えません」と、
はじき出されてしまう。
これは、いったいどういうことだろう?
もう一度、定期券を入れなおしても、弾き出される。
千円も払わされるのかな?なんか、話が違う。
後で、管理会社がその分を補償してくれるのかな?
つい、千円に拘ってしまったが、今日は、サークルに行くのに、先生を乗せて行くことに
なっている。このままでは約束の時間に間に合わず、先生は待ちぼうけだと、気が急く。
先生に連絡をするためにも、一旦ゲートから離れなくてはならないのに、もう後ろに何台も
車が並んでいる。私は車から降り、後ろの車の女性に、
「すみません、ちょっとトラブルがあって、車を脇にどけたいので、少し後ろに下がってください」
と、頼みに行き、さらに、その後ろの車にも「すみません」と、お願いした。三台ほどの車が
少しずつ後ろに下がってくれた。私が肩身狭く、自分の車をゲート脇のスペースに寄せると、
邪魔者がいなくなったおかげで、次々と車が動きだし、ゲートを通過して外に出て行った。
取り残された私は、どうやって外に出たら良いのか?
定期券を配った管理会社に文句を言わなくては!
そこに、警備員が来た。ほっとした私は、強い口調で、「どうなっているんですか!」と、
事情を話した。すると、彼は、
「あ~、このカードはねえ、スイカみたいにね、まず入場のときに使ってから、退場のときに
使うんです。入場処理がされていないから、ゲートが開かないんじゃないかな」
と、言う。
えっ?入るときから、このカードを使うのですか?
「それに、この駐車場はマンションの管理会社と関係ないから、電話しても、どうにもならないと
思いますよ。あそこのゲートの脇に灰色のボックスがあるでしょう?その中の電話で、
駐車場の管理会社に連絡してください。別の会社だから」
と、教えてくれた。私は、
マンションの管理会社の人、そんな説明をしてくれたかな?普通に駐車券を取って入っただけで、
こんな結果になるなんて……。
と、混乱して、すぐには、アドバイスが頭に入らず、それどころか、
「言われたようにやったのに、こんなことになった」と、一言文句を言いたい状態から
離れられなかった。
なにはともあれ、まずは先生に電話だ。
「先生、駐車場のゲートのトラブルで、お迎えにいけないんです」
と、別の方に迎えを頼むと、気が楽になった。落ち着けば、警備員の言ったことはもっともだ
と分かった。ゲートを出て行く車の列が切れてから、私は、灰色のボックスを開け、
駐車場の管理会社に電話した。事情を話すと、遠隔操作でゲートを開けてくれ、
やっと駐車場から出ることが出来た。
サークルに着くと、私は、お仲間に愚痴りまくった。「酷いのよ、聞いて~」
殆どの方は、「そうだったの、酷い目にあったね」と、頷いてくれたけれど、鋭い人もいて、
「管理会社の人、入場の時は、定期券を先に入れてって、言わなかったの?」
と、聞いてきた。
あれ?管理会社の人、正確には、なんて言ったろう?う~ん。
だが、管理会社が正しいと、そこを認めてしまったら、負けだとの思いがむくむく湧き、
「これを使って下さいとしか、言わなかったのよ」と、私は続けた。勢いは少し弱まったけれど……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Sさんに、「作者は、意地を張っていますね」と、見破られた作品です。はい。(^^;)
今日は、夜、ムスメに電話して、風邪の話をしたら、同じ風邪をひいたムスメから、
「ああ、それは、なかなか直らないよ、時間がかかるよ」
と、言われた。しつこい風邪だそう。
そうか・・。とにかく、み~ちゃんが来るまでに、なんとかしたい。
明日も、じっとしていよう・・。
風邪の調子が悪く、咳が止まらない。ダンスに咳はまずいので、今日の
サークルはお休みです。
一日、家に篭って過ごしたよ。
それで、今日は、昨日の例会に出したエッセイを・・。
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「駐車場の定期券」
ドアフォンが鳴り、出てみると、マンションの管理会社の人が二人来ていた。
マンションの地下駐車場に漏水箇所があり、天井からの水滴で車が汚れる被害が出ているので、
修理をするそうだ。私の駐車場所も該当するそうで、それぞれの箇所の修理日は車をそこに
止めないようにとの依頼だった。それは勿論、構わないけれど、その間、私の車はどこに
止めたら良いのだろう?一人が手許の書類を見ながら日程を言うと、もう一人が、
「その間は、お向かいのスーパーの駐車場に止めて下さい」と、カードを差し出し、
「これは、屋内駐車場の定期券です。出入庫の際に、これを使って下さい」と、言われた。
定期券の有効期間は、工事期間前後二週間と長めに取ってある。この定期券を使えば、
娘夫婦が来たときに、娘夫婦の車を無料で止められるかもしれないとのナイスアイディア、
いえ、調子良い考えがちらっと浮かんだが、半月前に来たばかりの娘たちが、このために
わざわざ埼玉から来る訳がないし、工事期間と重なったら、私の車は何処に止めるのかと、
すぐ冷静になった。
私の駐車場の工事は、八月末の土・日ということで、前日の金曜日の午後には、
車を屋内駐車場に移動した。そして、土曜日。ダンスサークルに行くために車を出そうと、
駐車場のゲートで機械に、入庫するときに取った駐車券を入れると、「千円」の表示が出た。
続いて、渡された定期券を入れたのだが、なんと、「このカードは使えません」と、
はじき出されてしまう。
これは、いったいどういうことだろう?
もう一度、定期券を入れなおしても、弾き出される。
千円も払わされるのかな?なんか、話が違う。
後で、管理会社がその分を補償してくれるのかな?
つい、千円に拘ってしまったが、今日は、サークルに行くのに、先生を乗せて行くことに
なっている。このままでは約束の時間に間に合わず、先生は待ちぼうけだと、気が急く。
先生に連絡をするためにも、一旦ゲートから離れなくてはならないのに、もう後ろに何台も
車が並んでいる。私は車から降り、後ろの車の女性に、
「すみません、ちょっとトラブルがあって、車を脇にどけたいので、少し後ろに下がってください」
と、頼みに行き、さらに、その後ろの車にも「すみません」と、お願いした。三台ほどの車が
少しずつ後ろに下がってくれた。私が肩身狭く、自分の車をゲート脇のスペースに寄せると、
邪魔者がいなくなったおかげで、次々と車が動きだし、ゲートを通過して外に出て行った。
取り残された私は、どうやって外に出たら良いのか?
定期券を配った管理会社に文句を言わなくては!
そこに、警備員が来た。ほっとした私は、強い口調で、「どうなっているんですか!」と、
事情を話した。すると、彼は、
「あ~、このカードはねえ、スイカみたいにね、まず入場のときに使ってから、退場のときに
使うんです。入場処理がされていないから、ゲートが開かないんじゃないかな」
と、言う。
えっ?入るときから、このカードを使うのですか?
「それに、この駐車場はマンションの管理会社と関係ないから、電話しても、どうにもならないと
思いますよ。あそこのゲートの脇に灰色のボックスがあるでしょう?その中の電話で、
駐車場の管理会社に連絡してください。別の会社だから」
と、教えてくれた。私は、
マンションの管理会社の人、そんな説明をしてくれたかな?普通に駐車券を取って入っただけで、
こんな結果になるなんて……。
と、混乱して、すぐには、アドバイスが頭に入らず、それどころか、
「言われたようにやったのに、こんなことになった」と、一言文句を言いたい状態から
離れられなかった。
なにはともあれ、まずは先生に電話だ。
「先生、駐車場のゲートのトラブルで、お迎えにいけないんです」
と、別の方に迎えを頼むと、気が楽になった。落ち着けば、警備員の言ったことはもっともだ
と分かった。ゲートを出て行く車の列が切れてから、私は、灰色のボックスを開け、
駐車場の管理会社に電話した。事情を話すと、遠隔操作でゲートを開けてくれ、
やっと駐車場から出ることが出来た。
サークルに着くと、私は、お仲間に愚痴りまくった。「酷いのよ、聞いて~」
殆どの方は、「そうだったの、酷い目にあったね」と、頷いてくれたけれど、鋭い人もいて、
「管理会社の人、入場の時は、定期券を先に入れてって、言わなかったの?」
と、聞いてきた。
あれ?管理会社の人、正確には、なんて言ったろう?う~ん。
だが、管理会社が正しいと、そこを認めてしまったら、負けだとの思いがむくむく湧き、
「これを使って下さいとしか、言わなかったのよ」と、私は続けた。勢いは少し弱まったけれど……。
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Sさんに、「作者は、意地を張っていますね」と、見破られた作品です。はい。(^^;)
今日は、夜、ムスメに電話して、風邪の話をしたら、同じ風邪をひいたムスメから、
「ああ、それは、なかなか直らないよ、時間がかかるよ」
と、言われた。しつこい風邪だそう。
そうか・・。とにかく、み~ちゃんが来るまでに、なんとかしたい。
明日も、じっとしていよう・・。