2023年6月15日(木)
今日も、昨日と同じ所から迷惑メールが来た。
「スマホを使った副業30選。素人歓迎。年齢不問。
安心認定」
この「安心認定」ほど、安心できないものは、無いなあ・・。
無論、削除っと。
それから、文章クラブの先生から添削されたエッセイが戻って来た。
それで、少し直してから、以下に・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「アマゾンからのお荷物です」
夜、テレビの歌番組を見ていると、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
壁の時計を見ると、八時半だ。この時間にいったい誰だろうと出ると、玄関からではなく、
マンションの一階のエントランスにあるインターフォンからで、制服を着た男性が、
「アマゾンからのお荷物です。」
と、画面をのぞき込むように言う。手には、書類を持っているだけなので、
(今、アマゾンに注文中の荷物は、無いし、母の日のプレゼントには、ちょっと早いし、
いったい誰からどんな荷物が来たんだろう?)
と、思いつつ、ボタンを押し、リモートでマンションの入り口を開けた。
ただ、私は、お風呂に入ってしまって、もうパジャマ姿になっていた。
荷物を受け取らなくちゃならないからと、急いでTシャツとズボンに着替えたのに、
それから、待っても待っても、配達員は来ない。
エレベーターに乗って直接来るには、時間がかかり過ぎる。他所の荷物を先に配っているのかもと、
首を捻っていたが、とうとう九時を過ぎてしまった。
いくらなんでも遅すぎるし、もしかしたら、夜だから直接各戸に配達せず、玄関ホールにある
宅配ボックスに入れていったのかもしれないと、エレベーターでホールにある下のポストを
覗きに行ってみた。
だが、宅配ボックスに入れたのなら不在配達票が入っているはずのポストは、空だった。
(いったい何だったんだ。)
と、配達員への不満と、何かおかしいという不安感を抱えたまま部屋に戻って、
(インターフォンに映っていたのは、配達員さんのようだったのに……。
さては、他所の家と間違えて、ピンポーンしたのかなあ。)
と、なんとか理由付けをして、もやもやする気持ちを宥めたのだった。
翌日の買い物帰りに、再度、マンションの一階のポストを覗いたけれど、
不在連絡票は入っていなかった。
念のために、宅配ボックスに受取りカードを入れてみたけれど、預かっている荷物は無いとの表示が
出ただけだった。残ったのは、
(では、誰がどこに行くためにマンションに入ったのだろう?)
という、なんとも落ち着かない気分だった。
最近、高齢者を狙った詐欺だけではなく、強盗のニュースも多いなか、私は、オートロック式の
マンションに住んでいる安心感を持っていた。だが、昨日のように、どこかの部屋の
インターフォンの番号を押し、
「アマゾンからのお荷物です。」
と言えば、多くの人は、迷いなくオートロックのドアを開ける操作をしてしまうのではないだろうかと気付くと、
(まさか、私、危ない人をマンションの中にいれてしまったのかしら?)
と、いきなり罪悪感が湧いてきた。
(いやいや、そんなはずは無い。もし強盗でもあったのなら、今頃は、このマンション、
警察官なんかが大勢、出入りしているし……。やっぱり、アマゾンの配達員だったのよ。)
私は、し~んとしたマンションの中で、焦りながら、自分に言い聞かせた。
(確かに、この静けさなら、今回は、大丈夫だったのだろう。あれは、届け先の部屋のボタンを
間違えてピンポーンしたんだよね。)
と、この件は無理矢理自分を納得させ飲み込んだが、次回、
「アマゾンからのお荷物です。」
と、インターフォンで言われたら、どうしよう。以前、テレビで、一人暮らしの女性の心得として、そういう時は、
「差出人は、誰でしょう?」
と、聞き返すのですと、やっていたっけ。
ふむふむと聞いていたけれど、我がこととなると、ちゃんと聞き返せるのか、自信が無い。
(まるで疑っているようで、悪いかもしれない。)
それでも、安全のためには、ぐずぐず言っていてはいけないのだ。
私は、そんな場合に、とっさに口が動くようにしておかなくてはと、
「すみませんが、差出人は、どなたでしょう?」
と、声に出して練習してみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新しいサークル、文章クラブの先生は、
「思っていることは、カッコ(・・・)をつけて書きなさい」
という指導なんで、正直、まだ違和感があるのだけれど、
郷に入っては郷に従えという気分で、書いていますが、さて・・・。
今日も、昨日と同じ所から迷惑メールが来た。
「スマホを使った副業30選。素人歓迎。年齢不問。
安心認定」
この「安心認定」ほど、安心できないものは、無いなあ・・。
無論、削除っと。
それから、文章クラブの先生から添削されたエッセイが戻って来た。
それで、少し直してから、以下に・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「アマゾンからのお荷物です」
夜、テレビの歌番組を見ていると、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
壁の時計を見ると、八時半だ。この時間にいったい誰だろうと出ると、玄関からではなく、
マンションの一階のエントランスにあるインターフォンからで、制服を着た男性が、
「アマゾンからのお荷物です。」
と、画面をのぞき込むように言う。手には、書類を持っているだけなので、
(今、アマゾンに注文中の荷物は、無いし、母の日のプレゼントには、ちょっと早いし、
いったい誰からどんな荷物が来たんだろう?)
と、思いつつ、ボタンを押し、リモートでマンションの入り口を開けた。
ただ、私は、お風呂に入ってしまって、もうパジャマ姿になっていた。
荷物を受け取らなくちゃならないからと、急いでTシャツとズボンに着替えたのに、
それから、待っても待っても、配達員は来ない。
エレベーターに乗って直接来るには、時間がかかり過ぎる。他所の荷物を先に配っているのかもと、
首を捻っていたが、とうとう九時を過ぎてしまった。
いくらなんでも遅すぎるし、もしかしたら、夜だから直接各戸に配達せず、玄関ホールにある
宅配ボックスに入れていったのかもしれないと、エレベーターでホールにある下のポストを
覗きに行ってみた。
だが、宅配ボックスに入れたのなら不在配達票が入っているはずのポストは、空だった。
(いったい何だったんだ。)
と、配達員への不満と、何かおかしいという不安感を抱えたまま部屋に戻って、
(インターフォンに映っていたのは、配達員さんのようだったのに……。
さては、他所の家と間違えて、ピンポーンしたのかなあ。)
と、なんとか理由付けをして、もやもやする気持ちを宥めたのだった。
翌日の買い物帰りに、再度、マンションの一階のポストを覗いたけれど、
不在連絡票は入っていなかった。
念のために、宅配ボックスに受取りカードを入れてみたけれど、預かっている荷物は無いとの表示が
出ただけだった。残ったのは、
(では、誰がどこに行くためにマンションに入ったのだろう?)
という、なんとも落ち着かない気分だった。
最近、高齢者を狙った詐欺だけではなく、強盗のニュースも多いなか、私は、オートロック式の
マンションに住んでいる安心感を持っていた。だが、昨日のように、どこかの部屋の
インターフォンの番号を押し、
「アマゾンからのお荷物です。」
と言えば、多くの人は、迷いなくオートロックのドアを開ける操作をしてしまうのではないだろうかと気付くと、
(まさか、私、危ない人をマンションの中にいれてしまったのかしら?)
と、いきなり罪悪感が湧いてきた。
(いやいや、そんなはずは無い。もし強盗でもあったのなら、今頃は、このマンション、
警察官なんかが大勢、出入りしているし……。やっぱり、アマゾンの配達員だったのよ。)
私は、し~んとしたマンションの中で、焦りながら、自分に言い聞かせた。
(確かに、この静けさなら、今回は、大丈夫だったのだろう。あれは、届け先の部屋のボタンを
間違えてピンポーンしたんだよね。)
と、この件は無理矢理自分を納得させ飲み込んだが、次回、
「アマゾンからのお荷物です。」
と、インターフォンで言われたら、どうしよう。以前、テレビで、一人暮らしの女性の心得として、そういう時は、
「差出人は、誰でしょう?」
と、聞き返すのですと、やっていたっけ。
ふむふむと聞いていたけれど、我がこととなると、ちゃんと聞き返せるのか、自信が無い。
(まるで疑っているようで、悪いかもしれない。)
それでも、安全のためには、ぐずぐず言っていてはいけないのだ。
私は、そんな場合に、とっさに口が動くようにしておかなくてはと、
「すみませんが、差出人は、どなたでしょう?」
と、声に出して練習してみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新しいサークル、文章クラブの先生は、
「思っていることは、カッコ(・・・)をつけて書きなさい」
という指導なんで、正直、まだ違和感があるのだけれど、
郷に入っては郷に従えという気分で、書いていますが、さて・・・。