また・・生きる

守ってきたものが

なにだったのか　知らない

とても大切な　かけがえのない

ものだと信じていたけれど

時が過ぎれば

いかほどのものか笑止でしかない





生きなおしができるなら

別な世界を知ることができると保証されれば

こぞって甘言に身をゆだねるのだろうか



確かなことは　デジャブのような

人生は　もういらないということ





野の草花を　ながめて

静けさに　とどまると

固い約束を守るかのように

春が来れば　決まって顔を出す

可憐な姿を　愛おしいと思い

語りかけたりしつつも

あなたに　なりかわりたいとは

思わないと　告げる



やはり　人間がいい



波のように押し寄せては去っていく

感情の起伏を

与えられた天恵と理解し

だれよりも沢山　想い馳せる心の巾を

持ち合わせたことを

喜びとする　転生であるならば・・

ヒメシャクナゲ
花言葉　警戒、危険、尊厳